牛にもSNSがあったなら。
牛にもSNSがあったなら。
もし、牛にもSNSがあったなら、彼らは何を思うのだろう。
遠く離れた牧場を見て、彼らは何を思うのだろう。
目の前の彼らは、何も知らない。
フリーストールも知らない。ましてや搾乳ロボットなんて知るよしもない。
もし、牛にもSNSがあったなら、彼らは何を思うのだろう。
牛権のために、立ち上がったりするのだろうか。
遠くの牛たちを羨んだり、生まれた場所を憎んだり、するのだろうか。
目の前の牛たちは、選ばない。選べない。
彼らの生活は、私たちの思うがままに。
いろいろな難しいことがあるのは知っている。でも、少しだけわがままを言ってみよう。
もしもSNSがあるのなら、自分の近くにいる牛の自慢げなツイートを見てみたい。
そんな環境を作ってみたい。
... 何のため?
よりよい環境は高い生産性につながるからと、獣医さんはいうのだろうか。
でもその前に、牛のことが好きなんだよなぁ。
いま目の前でなでられている子牛は、どんな未来を歩むのだろう。