深圳の電気街「華強北」は超面白いんだけれど、あまりに広大すぎて見落としもしがち。なので決して「闇雲に歩き回る」はしないで、まず概要掴んでから深堀りしてほしいのです。という意味合いから書いたnoteです。全文公開しますが、投げ銭用に有料設定もしてみた。

投げ銭頂いた方にはWeChat IDをお伝えするので、ぜひリクエストください。WeChat Payアクティベートのための1元送金もします。

また、電気街探索のほかに中国のスマホ決済を実体験することもこういうビジネスに関わってる人にはとても大事ですが、なかなかそういう機会も得にくいかと思います。そんな実体験も含めたガイドツアーを承ることも可能なのでぜひご相談ください（これは有償という話です、念のため）。

【深圳・華強北電気街全容マップ】 by Shiggy1965

・地図はこちら
https://ditu.amap.com/roadbook/5c01feff2369b9729a41b648

※本案内は著作物として作成しています。以下の地図およびコメントを別メディアなどに転載する際は必ず私の許諾を得てください。
※本情報はあくまで自己責任にてご利用ください。

深圳にある世界最大の電気街「華強北（ふぁーちゃんぺい）」地区は、とにかくアホみたいにたくさん店があり、しかも11時くらいに開いて18時には閉まるとかいう忙しさ。闇雲に歩いてもそう簡単には全容わからないので「とりあえずこのとおり歩いてくれれば、細かいお店はともかく全容はわかるよ」というための地図を作成したっす。

中国ではGoogleマップがアテにならないので、スマホに必ず「高徳地図」と「百度地図」の2つのアプリをインストールし、さらに深圳市の地図データをローカルにダウンロードし、回線も確保しておこう。

なお以下はあくまで「華強北の全体像を把握するためのざっくり回遊」にすぎないので、いくつかのビルを省略している。

【絶対守るべきマナー留意点】
・ビル内の写真は撮っちゃダメ
・外の写真は気にせず撮っていいが警察・軍関係はダメ
・店主の許可を得れば製品写真は撮れるが、写真撮るくらいなら買っちゃえよというような値段のものはまず買おう
・英語でもなんとかなるがスマホ自動翻訳を使うべき
・笑顔・お礼を忘れずに。日本人割と失礼な人多い
・華強北はプロ向き問屋街なので値切らないこと。観光客相手の、簡単に値切りに応じる店もあるが、そこはそもそも高い
・「値切っておいて買わない」とかいう人はそもそも行かないでほしいが、実際そういう日本人はいた

【効率よく回るために】
・ほしいもの見つけたらすぐ買おう。次にそこにたどり着くのはまず無理
・お店はだいたい10時に開くが11〜12時でないと開かないとこもある。そして18:30にほぼ閉まる。ただし地図の①②あたりのスマホ関連ビルは21時くらいまでやってるので、遅めのスタートな場合は最後にこちら回るのもいい。
・月〜土は基本すべてお店やってるが、日曜は地図左側の部品商ビルなどプロ向きなところは閉まってる。
・中国の祝日はほぼ街ごと閉まると思っていい。午後から全部閉まるという日もたまにある
・台風警報が出た場合、そのカテゴリによっては街自体閉まる

【全体像把握のために回るべきルート】
本当に「ざっくり理解する」だけでも以下にある20棟くらいのビルを回る必要があるから、買い物しなくても1日かかる。概要を把握するためには、この番号順に回ってみるといい。

スタート地点は、地下鉄1号線「華強路」駅を想定している。なお待ち合わせの際は「1号線華強路」と「2号線華強北」駅とを間違えないようにね。
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(A) 「深南中路」という大通り南側のスマホ修理部品地区

1 深圳市新天地通讯电子市场
1Fで完全にぶっ壊れたスマホとかを売ってる、華強北でも一番怪しいエリア。写真撮ったら殺されそうな空気ある。ささっと通り過ぎよう。怖くないけど。

2 龙胜通讯市场
1Fにたくさんのスマホ部品屋があるが、面白いのは2-3F。マクドナルド右脇のエスカレータから上がる。とにかく超でかい市場で客もたくさんいる、華強北でトップクラスに賑やかな場所。裏手のビルともつながっている。
このビル以外にも深南中路の南側には多数のスマホ修理部品関連市場がある。地下鉄華強路駅D出口直結の地下市場は駅への抜け道に最適だ。

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(B) 遊歩道東側・SEG(赛格)ビルにつながってる市場

3 赛格广场
華強北で一番高いビルなので迷った時の目印として把握しておく。1F〜2Fはケーブルなど電子部品屋と工具屋が多い。
2F北側にMJという日本人に大人気の若者が経営する「MJ Arduino」というお店があり、ボード類めちゃ安いので爆買いしよう。店頭にないものも写真みせれば数分〜数日で取り寄せてくれる。
7-9Fは映像関連機器・デジタルノギス・pH計・レーザー距離計などが多数あり面白い。

4 赛格康乐大厦
5 赛格经济大厦
このあたりは3のビルから2Fと3Fで北に向かってつながっている市場。スマホケース屋が多いが、それ以外の面白いものもある。3-4-5と頑張って屋内で移動してみてほしいが、方角がわからなくなったら一旦遊歩道側に出よう。

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(C) 遊歩道の東2ブロックめ

6 太平洋安防市场
セキュリティカメラなど防犯関連用品のビル。小型カメラ・画面PinP機・小型ディスプレイ・HDMI延長機など多数。また店頭からは隠しているが盗聴用品関連も言えばみせてくれる。
セキュリティ関連用品は需要多いため価格が非常に安いから、買い物するには実にいい場所。

7 深圳国际电子城外贸批发市场
地下と1Fにパチモンゲーム機屋やパチモンGoProが多数ある。車載エレクトロニクス関連もここ。一般層へのお土産に最適。

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(D) 遊歩道西側
8 华强广场A座
9 华强广场
もし多くのビルをまわる時間がない場合はこのビルだけ入るといい。
1F：昔からやってそうな部品商とパソコン屋がある
2F：トイドローンその他観光客向け製品
3F：撮影機材コーナーがある。北側エスカレータ近くにIoTマッサージチェアあり
4F：スマートホーム＆家庭用ロボットのショールーム
5F：LED関連製品ばかり。買う価値あるものたくさん。フードコートとマッサージチェアあるので座って休憩しよう
6F：LED関連製品

10 华强电子世界
1Fにあらゆる種類の電子部品卸の店がある。日本では買えなさそうな強力レーザーモジュールはここで買えるが、店にたどり着くのはかなり難しいので目的が明確なら茂田に聞いてね

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(E) 遊歩道西側2ブロックめ
11 都会100大厦
12 新亚洲电子商城
13 新亚洲·国利大厦
14 高科德电子市场

この4つはプロ向け部品商が中心で、日曜はほぼ閉まる。小さな店が皆忙しそうで、華強北が決して「おもしろガジェットの街」ではないことがよくわかる。中華ICとか買うならここね。計測器や液晶パネルなど各種のコーナーがある。

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(F) 北側＆その他
15 中国联通(深圳华联发营业厅)
China Unicomの店がここにあり、パスポートみせれば100元の中国番号SIMを手際よく売ってくれる。このSIM、中国での活動に必須の中国電話番号が得られるほか、インターネットアクセスも異様に安くて高速なので、このSIM使ってゴニョゴニョしてる日本人が多い。

16 远望数码商城
独創性あるケータイばかり売ってるビル。小さなiPhoneモドキ、工事現場用やたら大音量ガラケーとか。日本に持ち帰りたい場合、GSMかどうかは確認してね。「GSMって何？」という人は勉強しておこう。

17 老碗会·陕西手工面食大师(振华店)
昼メシお勧めポイント。テーブルのQR読むとスマホにメニューが出て注文と支払ができる。

18 九方购物中心
普通のショッピングモールだが3FL310にシャオミのお店がある。電気街の中にある「小米」と書かれた店は非正規店ばかりなのでちゃんと買うならここ。スマホとモバイルバッテリーは安物買うと絶対後悔するので、シャオミで買おう。
https://www.mi.com/c/x…/huaqiangbeijiufanggouwuzhongxin.html

【企業訪問について】
華強北電気街のお店は、実態は問屋であってもオープンな形で運営してるから、お店が開いてるならいつ誰が行っても構わないのはありがたい。しかし企業やコワーキングスペースなどは基本クローズドなので、もし訪問するならアポイントは必須だ。
なぜそんな当たり前なことをわざわざ書くかというと、深圳にある某コワーキングスペースに日本人のITライターがノーアポで訪れた、という事案があったのだ。人物特定などは避けるけど、これ世界的に非常識なわけで、そういうこともあって日本人の評判が一部では悪いのは事実。
また、訪問アポイントを取るにしても相手は普通に仕事しているわけで、それなりの規模のビジネスだとか今後の交流だとかいうバックグラウンドがない状態で訪問したら、そりゃ相手には迷惑というもの。そういうのも当たり前なんだけれど、当たり前がわからん図々しい日本人ってのが結構いるのは実際に目にしているので、そういう人にならないよう気を付けよう。

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