森喜朗の女性蔑視思考はいい転機になる

総理時代からひどい発言で支持率を落としまくった森喜朗。今回の女性蔑視発言は決して「失言」ではなく、ガチで自分の考えを述べたに過ぎない。そして二階俊博が養護するという図式。

今回のこの事案は、日本という国をどういう思考の輩が支配し国をコントロールしているかを明白にするという点で、実に「グッドジョブ森喜朗!」と言いたい。これを機会に、多くの人の意識が変わるといいと思う。

Twitterでの「#DontBeSilent」ハッシュタグの考え方は大切で、こんな発言があっても組織委員会会長に留まられては、国として国民としての恥。

で、森喜朗のこの発言の事実関係を確認しておこう。

発言があったのは2月3日のJOC臨時評議会

発言の場は2021年2月3日に開催された日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会。場所は国立競技場隣接地に新たに建てられたジャパンスポーツオリンピックスクエア。

森喜朗は東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の会長という肩書だが、発言があったのはJOC。そしてJOCの正式な理事は多くが元アスリートということらしい。

そして40分におよぶ発言の書き起こしは以下。これはちゃんと全文読んでおきたい。

これをちゃんと読むと、単なる軽率な失言というわけじゃなく、それなりに複雑な利害関係を調整している森喜朗の仕事内容というのが、ちょっと垣間見える。ただしそれでも、この発言はいかんです。差別意識そのもの。

(少し話がそれるが、アスリート関係で女性問題を起こしている人がいる。でもね、そういう「エロ」と、差別意識というのは分けて考えなきゃならない。これをゴッチャにする考えが混ざってくると「差別はいけない」という焦点がボケてしまうからね)

森喜朗の発言とその後の逆ギレ会見の結果、多くのボランティア辞退者が出ている。

スポンサーも、若干腰は引けてはいるが、差別主義者の片棒を担ぐのかっていう矛先がもうちょっと向いたら、大きな問題になるね。

そして森喜朗は本当は辞めるつもりだったという報道があり、さらに組織委員会が臨時の会合を開催するらしい。

二階俊博がよくわからない擁護をしているが、お二人ともこの機会に表舞台から去ったら日本は少しいい国になるかとは思う。

で、関わるのがこういうメンバーとなると、自民党政権どうよ・菅政権どうよってことは国民全員が考えなきゃならないこと。

菅義偉首相について僕が「ここは良い点」と思うのは、普段の態度がさほど人を小馬鹿にしていないこと。その点は苦労人なんだろうね。安倍晋三にしても麻生太郎にしても二階俊博にしても森喜朗にしても、人を見下した失礼な態度って多いから。

ただ、国の運営側の人がこんなで、経済政策・産業振興がうまくいってなくて、皆の生活がどんどん悪くなってるっていうのは、なんとかしなきゃいかんね。

森喜朗が差別主義者なのはご覧の通り。問題は、そういう人がこれだけ上の立場にいられちゃうという社会の体質なんだよね。追い落とすだけで少し世界は良くなる。

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