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DVDとビデオ音声の関係について 2024

DVDを作るときの音声について、いくつか制作過程で知識不足によるミスがあるようですのでまとめます。

ステレオを理解していない

問題発生の多くはこのことに尽きるのですが、プロ用機材で動画を撮影した場合にミスが多く起こるように思われます。なぜか、それはプロ用のビデオ音声はステレオではなくマルチトラックになっていることが多いから。

音声不具合を起こす人はこの文章が全く理解できないのだと思います。

スマホだろうとホームビデオだろうと一般的には音声はステレオ2chで構成されているためマルチトラックという概念がないのだと思います。

プロ用機材の音声の多くは4トラックのようですが、なぜ4つもチャンネルがあるのか、

通常はステレオ2chだけで良いはずなのですが、プロの現場だとバックアップの概念だったり、単独で別の音を分離しておきたいなど、現場ごとに異なるニーズでバックアップなりの音声チャンネルを編集時にリミックス出来るようチャンネルを増やしています。

4ch構成の考え方


パターン1 MCを後からリミックス出来るように単独チャンネルとして残す。

1 Lチャンネル
2.Rチャンネル
3.MC mix
4.未使用

パターン2 音声割れのリスク軽減の為、ゲイン調整されたサブトラックを作る

1 Lチャンネル
2.Lチャンネル パッド入り(-10dbとか-20bdとか)
3.Rチャンネル
4.Rチャンネル パッド入り(-10dbとか-20bdとか)

パターン3 外部音声をガイドとして録音

1 カメラマイクLチャンネル
2.カメラマイクRチャンネル
3.外部ライン音声 Lチャンネル ガイド用など
4.外部ライン音声 Rチャンネル ガイド用など

など、便利に使えるのですが、

この映像ファイルを編集ソフトにのせたときには4つのトラックはL(左)とかR(右)という概念は無く、モノラルの4つの音ということになります。

この音をミキサーを使ってPANで右や左に音を振り分けて最終的に2chのステレオにするのですが、

音を左右に振り分ける概念が抜けている

民生機ではマルチトラックオーディオは少数派なのでそんなことがあろうと思えという方が酷なのですが、プロ用機材が安価になってきたのと、アシスタントを経ない独学のフリーランスの方が増えたことや、ようは前提を理解できなくててプロ機材を挟むとこのようなトラブルに見舞われやすいです。

トラブル例1 モノラル音声

モノラルというと1chの事だと思われる方もいますが、2chでも同じ音が入っている場合はモノラル音声になります。右と左から同じ音が出てるだけなので、音に広がりが全くありません。

この症状はマルチトラックの音声をPanを振らずにMIXすると起こります。4chとセンター定位のまま左右に振り分けられますので、4ch分均等に左右に音声が分かれます。

トラブル例2 マルチトラックのまま

今回記事を書いたのはこのデータが来てしまったからなのですが、1chと3chのみに音声が入っていて2chと4chは未使用でした。

これをDVDのマルチトラック音声に振り分けると
1ch = L
2ch = R
3ch = C
4ch = MS(リア?)

というオーディオ振り分けになり

スピーカーの2台構成でいうと
L= 1ch+3ch
R= 3ch

という3chがセンター定位でLが2chMIXになるというおかしな配列になってしまいます。

そもそも、2chしか音声が無いのだから、1ch=L 3ch=Rという気持ちでいるんでしょうけど、それは貴方の気持ちで、伝わりませんよ。という状態。

5.1chは希

DVDには5.1chというマルチトラックのモードもあるのですが、それってごっつい映画がやることであって、一般的にステレオ2chがほとんどです。

映像編集するときに音声がマルチトラックであるなら、オーディオのミキサーを使って、定位(Pan)を適正に調整して2ch出力して欲しいです。

完パケ編集データを受け取って、ここまでチャックしないといけないのかな・・・・それって完パケじゃ無いんだけど・・・

愚痴りまして今回終了です。

#DVD #ビデオ音声 #マルチトラック #ミス

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