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続「雷と稲妻の違い」 2020年9月10日

 おはようございます。自称「全然知らなかった女」神垣です。

 季語の違いだけではありませんでした・・・

 昨日のメルマガ「あとがき」で触れた
「雷」と「稲妻」の違いについて、

読者の方から反応があったので、ご紹介します。

<読者からのお便り-1>---------------------------------

 本日のあとがきの、雷と稲妻の違いには「ほ~!!」と
 深く感銘を受けました。

 季節ごとの情景が表現されていて、言葉は面白いですね。

 これらの季語に関して疑問に思ったのですが、春と冬は
 雷(または稲妻)のことを、何と表現するのですか?

 そもそも春と冬は、あまり雷が鳴らないのでしょうか。

                   (読者 Y.Kさん)
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 すると、別の読者の方からは
 このようなメールが……

<読者からのお便り-2>------------------------------------------

 今日書かれていた「雷」と「稲妻」のお話、
 季語が関係していたとは知りませんでした。
 私は「稲光」をよく使っているので気になって調べてみたところ、

「稲光」は雷鳴は聞こえない。
 例えるなら「雷」はゴロゴロドッカーン! 「稲光」はピカピカ!
 音を伴うか伴わないかがわかりやすい違い、
 と説明書きされているものを発見しました。

 週末からは過ごしやすくなる、と今朝の天気予報で言っていました。
 もうゴロゴロ、ピカピカに怯える日も減りそうです。
                        (読者 N.Hさん)
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 わたしはてっきり、「雷」と「稲妻」は同じ気象現象と
 思っていたのですが
 N.Hさんのメールを読んで合点がいきました。

 実は、わたしが見たのは「稲妻」。
 倉敷を訪れた際、夕方、空が何度か光るのを見て
 「音がしない雷があるのか」と印象に残りました。

 それを俳句に詠もうと、歳時記をめくっていたら
 「稲妻」は秋、「雷」は夏
 という季語の違いを知ったのでした。

 でも、この時点ではまだ
 季節による呼び名の違いで
 現象としては同じものを指し、鳴らない雷もある
 という認識でいました(それで、昨日の「あとがき」のネタにしたわけです)。。

 N.Hさんのメールを読み、早速、調べてみたところ
  自然が起こす火花放電が雷、
  このとき放射される光が稲妻。
  あるいは、稲光 lightningで、音が雷鳴 thunder
 と「世界大百科事典」の解説にもありました。

 知らなかったぁ。

 Y.Kさんの質問にある
「春と冬の雷(または稲妻)は、何と表現するのか?」
 も、俳句に詠む場合は、「稲妻」は秋、「雷」は夏の違いはあれど、
 一般には、音がするのが「雷」で、光るのが「稲妻」ということになりますね。

 春に鳴る雷を「春雷」と言いますから、
 春も雷が起きやすいのかもしれません。

 稲妻と雷の違いを知るきっかけをくださった
 Y.Kさん、N.Hさん、ありがとうございます。

 読者の方からの反応が
 こんなふうにつながるのって、うれしいものですね。

 わたし自身もとても勉強になりました。


 こんな記事も見つけました。ご参考まで

 ▼知らないと危ない! 「雷」をめぐる2つの事実

(2020年9月10日 VOL.3627配信 メールマガジン あとがきより)

#メルマガあとがき



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