『ひゃくえむ。』2巻–vol.10 7月のマンガ・リハビリ・エクササイズ

最近マンガ読まなくなったけど、月に5冊マンガを買ってリハビリしようというお話。2019年7月購入したのは下記5冊で、今回はちょっと省略版で一言ずつ。

『ひゃくえむ。』2巻
魚豊/講談社・マガジンポケット
スクールカーストで孤独にならないためトガシが行使した「誰よりも足が速い」という武器は、諸刃の剣で、誰にも負けられないという恐ろしい孤独として機能していた。が、2巻では見事に反転。あえてスクールカーストで孤独になるために武器は振るわれ、その結果、心から敬われる孤独に繋がっていく。

『ゾン100』2巻
麻生羽呂・高田康太郎/小学舘・サンデーGX
以前1巻を購入した時は特に触れなかったけどとても面白い。ブラック社員だったのが、ゾンビが発生したことで自由とは何かを考えて、やりたいこと100を実践して遅れてきた青春を謳歌するという話。1巻は勢いで駆け抜けた感じだけど、2巻は勢いはそのまま若干話も広がって面白い。

『心臓』
奥田亜紀子/リイド社
短編集。邦画って、独特なじめっとした感じとかどうにもならない雰囲気があって、この漫画もトーンとしては近いんだけれど、うまく活きている。映画だとチープになってしまいかねない表現が、漫画だからこそ活き活きしていて、漫画を読んでるなあという気持ちになれた。

『彼女は宇宙一』
谷口菜津子/KADOKAWA・コミックビーム
絵がめちゃくちゃ魅力的。表紙見ればわかるけど。にくまん子さんの作品とちょっと比較したくなる表紙とかタイミングだったりもする。セックスとか愛がテーマになっている話も多い。ツチノコを追う研究会にヲタサーの姫が入ってくるんだけど、「(○○くんの)ツチノコ見ーつけた(ハート)」という暗闇でのシーンと、にくまん子さんの作品のちんちんという謎の生物を飼うというのは似て非なるというか、違うけど似てるというか、なんか頭をよぎる。ツチノコは存在しない(だろう)けど、暗闇のなかで○○くんのツチノコが見つかることは現実としてあるだろう。ちんちんは存在するけど、それが謎の独立した生物として存在していることは現実にはありえない。この辺の違いがなんなのか考えてみたいよなあ。

『TALKING DEAD』
葉野宗介/小学館
ゾンビもの二つ目。これはゾンビ作品あるあるを、ゾンビだけにしかわからない言語があるという設定で、ゾンビ側から描くもの。ちょうどいい、みたいなタイプの漫画。面白く読ませてもらった。