SaaS企業で学んだ「空・雨・傘」とは?
いつもゲテモノ・プレスをご覧いただき誠にありがとうございます。
さて、今回から、何度かに分けてSaaS企業で学んだ、問題解決を行うためのフレームワークを紹介したいと思います。
第1回は「空・雨・傘」です。
「空・雨・傘」とは?
まず、真っ先にオススメしたいのは「空・雨・傘」というフレームワークです。
これはマッキンゼーをはじめとするコンサルティングファームが用いる代表的なフレームワークだそうです。
事実と解釈を分類してお話することが苦手な方や、社会人1年目の方に非常にオススメで、ちょっとした打ち合わせ、会議、さらには日常会話でも非常に役たちます。
空・雨・傘とは次のようなフレームの流れで思考することを指します。
空:「空は曇っている」(事実認識/situation)
雨:「ひと雨きそうだ」(解釈/complication)
傘:「傘を持っていこう」(判断/resolution)
簡単に見えますが、日常会話や、ビジネスのプレゼンの場で、この思考の流れがスムーズにできていますでしょうか?
私はSaaS企業に入社した当初、学生時代にフレームワークで物事を整理して考えるという習慣がなく、それは事実なのか、自分のフィルターを通した解釈なのかを、分けて報告できなかったため、お前の思い込みや、どう感じたかはどうでもいいからとよく注意を受けました。
また、毎月、全社員が、目標管理面談という、前月の意義目標、成果目標は何で、進捗がどれくらいで、自分にとって現在、何が課題になっていて、どういう状況で、なぜそれを課題として捉えて、どのような解決策を考え、結果はどうであったかを上司に報告する面談がありますが、それも空雨傘のフレームワークが基礎になっています。
空雨傘のポイントと注意点
前述したとおり下記の順番で思考します。
【課題の定義】
例)今日出掛ける際に、傘をもっていく必要があるのか?
1. 現状の把握
「空」は青い
↓
2. 意味合いの抽出
「雨」は降らないだろう
↓
3. 解決策の策定
「傘」は置いていこう
「空」だけの報告やプレゼンでは、それで?となりますし、また、「雨」で「空」で把握された状況に意味付けをしなければ、膨大な情報に埋もれ、論理的な判断は下すことができません。
また、「雨」での洞察が浅いと、安直な結論を出して終わってしまいます。
さらに、空雨傘のフレームワークは「課題の定義」も重要なポイントです。
これがないと、プロセスそのものが意味を失ってしまいます。
上記の例でいえば、「今日出掛ける際に、傘をもっていく必要があるのか?」という課題を定義したからこそ、「傘はいらない」という解決策へ辿り着くことができたわけです。
また、「施策を実行」することで初めて、すべてのプロセスがインパクトにつながります。
そのため実行可能なアクションにつながるか、という視点を持って課題の設定から「空→雨→傘」の各ステップを考えることも重要です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
所属している会社で、フレームワークを使う機会がなければ、自分でどんどん使っていくことで、自身の思考も深くなり、相手にもわかりやすく伝えることができるようになります。
それは、事実?あなたの解釈?と一度でも指摘を受けたことがある方は必須スキルだと思います。
一緒に頑張りましょう!
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