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こうして仕事資料は再利用できる。効率的な企画書や提案書の作成➁


今回は資料の実際の再利用事例。
例えば以下が1997年(22年前)に筆者が作成した
『eラーニングサービス』の戦略企画書

そして、以下のものが
2011年に作成した『GPSデータ提供サービス』の企画資料。

そして最後、昨年(2018年)作成した
大型商業施設とそれに付随するオンラインアプリの開発提案。

ざっと眺めてもらえると、いずれも
基本的な作りと思考のフレームワーク、シナリオは同一である
…ことがわかるはずだ。
異なるのは、取り扱う対象としての市場・環境、企画詳細といった
データ=コンテンツ
である。

なぜこんな転用=流用、良い言葉で言えば応用(?)ができるのか?
それは資料の構造を
マルチレイヤーで考えてる 
からだと思う。

具体的には以下の構造だ。

このレイヤー構造で考えると、
毎回の資料で考えるのは上の二つのレイヤー、
コアメッセージとデータ/コンテンツだ。

それすらも、今までやったものを流用している場合も少なくない。
そして……僕の資料が若干ヒトと異なっているとしたら、
それは思考のスキームとページフォーマットを重視するところだろうか?

ご覧いただいたらわかる通りで、筆者の資料はテキストが少なくて、チャートや枠組み図解が圧倒的に多い。それも概念的=抽象化された図解ではなくて、かなり具体的な実施スキームを表現した図解である。
以下のような記事も寄稿してるくらいだ。

これも一つのポイントで、言葉は古びるけど、図は古びない。
コンテンツにはトレンドがあるが、スキームにはさほどトレンドはない。
名称(ラベル)が一見変わる程度のことである。

だから20年前の資料が再利用できる。筆者にとってみるとその時々のトレンドであるラベルやテキストへ入れ替えるだけだからだ。
モノゴトの構造が変わらないという意味ではない。
構造を的確に表すスキームやフレームワークは変わらないという意味だ。
そして言葉や概念はその時代のトレンドをアンテナを研ぎ澄ましてキャッチして反映してゆく。

そんなこんなで、
50代後半になっても、30代の時に作った資料をリニューアル(リノベ?)しながら“生き永らえている。
このやり方はぜひ、今の20代・30代にもオススメしたい。
一度身に着けたやり方が貴方にとっての「一生の資産」になるからだ。
時代にあまり幻惑されずに生きてゆくことができる。

ご興味のある方はぜひ一度弊社のドアを叩いてみて欲しい………と“求人アピール”したところで今回は終了(笑)