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古武術の修行は自己の自律神経と向き合うことに他ならない

私の書く古武術関係の記事には、「自律神経」というキーワードがよく出てきます。

今回は、古武術の修行が自己の自律神経を調律するうえで有効であることを書いていきたいと思います。

武術の本質は「戦闘術」

一般的に「武術」、「古武術」と聞くと、

外敵から身を守るための戦闘術。護身術。

相手を殺傷するための訓練。

というイメージを持つ人が多いと思います。

確かにそのとおりです。

それが武術の本質であることは間違いないと思いますし、実際にそういう訓練を行います。(当然、安全面には十分配慮します。)

しかし、現代ではその本質に対する需要ってかなり少なくなって来てると思うんですよ。

幸い日本は法治国家として優れていますし、世界有数の平和大国といっても差し支えないと思いますし、日本に住んでいれば、普通に生活をしていて他人から命を狙われる可能性というのは相当低いと思います。

当然、犯罪に巻き込まれる可能性も少なからずあるため、護身や危機管理的な側面から見れば武術の価値は今も高いとは思います。

しかし、「闘争」というもの自体が非日常的なものになった以上、そこだけに焦点を当てて武術をやっていても充実した生活が送れるようになるのかというとすごく微妙です。

そこをストイックに追求したところで、どれだけ世間の共感を得られるでしょうか?

時代にそぐわない文化は淘汰される運命にある

いつの時代も世間の関心、共感を得られないものは淘汰されていくのが自然の摂理です。

古武術もその例外ではありません。伝統芸能の価値だけを前面に出したところで、いずれ限界がくるのは目に見えていますし、すでに限界が来ていると思います。

しかし現代には現代の、武術に対する需要や価値というものがあると私は思いますので、それを提示していく必要があります。

そこで私が個人的に思うのは、古武術は「自分の自律神経との向き合い方」を学ぶ上で非常に有効だということです。

自律神経をセルフコントロールしている

他の記事でも書いていますが、古武術は基本的に技の錬成を主軸として稽古を行っており、この技を練るうえで緊張や力みがあると技がうまくかかりません。自分の精神・肉体の両面をフラットにした状態で所作を行わないといけないのです。

つまりこれは、稽古という疑似的なものではありますが戦闘という大きなストレスがかかる状況においても、自分の自律神経が緊張状態にならないようにコントロールしながら所作を行う訓練をしているということです。

ストレスの多い現代社会で、このテクニックは非常に有効だと思います。

しかも仕事、対人関係などの一般的にストレスがかかるとされる環境すべてに対して応用できます。

この部分は、現代社会で古武術を学ぶ上で自分の大きなテーマになっていますので、これからもそれに関した記事を書いていきたいと思います。

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しぐれ

古武道の伝統的な流儀を使う着物男子。 素手の柔術、体術が専門。 古武術を通じて発見した理合を、ストレス社会、対人関係、危機管理へ応用させる方法を研究中。
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