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女に生まれて。

夫から提案があり、私たちは、”夫婦”という関係を終了し、一つの”家庭”を運営する”共同経営者”となった。この目的は、"お互いがお互いを干渉しない"ことにあるようだ。もちろん身体の関係もない。 この契約は私のバランスを崩した。 私の中にあった”妻”の部分が無くなってしまった。そこには"母"と"女"が在ったが、"妻"がすっぽり抜けたところへ、"女"が侵食していったように思う。 *** 夫の不倫に苦しんでいたころ、離婚問題に強い弁護士に、あるアドバイスをもらった。 「暴力

    • 離婚しないという選択

      平成も残り少なくなっていた。ネットニュースには、"平成最後の◯◯"とか、そういうものばかり。その中で私の目にパッと入ったのが、「ユースケサンタマリア離婚」の記事だった。 「ゆーすけさん、離婚したんだ…"平成から令和に持ち越したくなかった"…か。。」 羨ましいと思った。結局、私は離婚しなかった。いや、”出来ていない”という表現の方が正しいかもしれない。 夫が家を出て行った日から、"離婚"のこの2文字を考えない日はない。もちろん今でも。時には、”離婚したくない”と思ったり、

      • 浮ついた気持ち

        夫が家を出て行ってから1年が経った時、夫が突然に家に帰ってきた。どうやら1年更新のアパートに住んでいたらしく、更新するお金が惜しかったようで、そのアパートを解約して戻ってきた。 戻ってきたと言っても、毎日、家に帰るのは深夜か朝で、顔を合わせる日の方が少ない。どうやら飲み歩いているようだ。「父親をやめたい」という気持ちは変わらないよで、夫が家にいる時に、子供が泣けば、怒り散らしてすぐに家を出て行った。泣き声が耳に触るらしい。 私は、疲れ切っていた。日々の生活だけでいっぱいい

        • 私らしく生きよう

          令和に改元された。テレビをつければ、皇室特番がやっていたり、カウントダウンの様子が流れていたり、盛り上がり様がまるでお正月みたい。年度始めの仕事の疲れが取れなくて、何もする気になれない私は、ボーッとテレビを観ていた。ふと、寂しさを覚える。息子は田舎にある実家に遊びに行っていて、家には私一人だった。いたらいたで大変なんだけど、いなかったらいなかったで寂しい。 『早く帰ってこないかな…』 寂しい気持ちが、しんどかった日々を思い起こさせた。あれは3年前…私が26歳になった日。夫

        女に生まれて。

          泣いたって何も解決しない

          この3年、たくさん泣いたなぁ。いや、この3年のうち、最初の1〜2年は泣いたけど、最後の1年は涙も出なかった。 家族って何だろう。夫婦ってなんだろう。たくさん考えたけど、答えが出ない。もう答えを探す力も残っていない。『得意やん!長いものに巻かれるん』小馬鹿にしながら、自分に言ってみる。 このままじゃダメだ。自立しなきゃ。感傷に浸ってる時間がもったいない。自立か…うーん。。得意なこと…ないな。じゃあ好きなこと。う〜ん。久しぶりに自分と向き合ってみると、すっからかんな私に驚く。

          泣いたって何も解決しない