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その名を叫んだ、「Excentriquie」!(シーズンコレクション拡充~受注会制導入)

はじめに

ブランド史概略はこちらから
ブランド黎明期〜マルイワン進出まではこちらから
マルイワン出店~マルイヤング&ワン移転編はこちらから
(※おまっとさんです。本記事は一顧客が自分の記憶をベースに書いています。もし、相違点や抜け漏れ等ありましたら、コメント欄等にてご指摘ください)

シーズンコレクション

2004年7月号の装苑に特集され、2005年2月の東京コレクションにも登場し、当時ファッション業界の超新星として勢いを増していたエクサントリークは、2005年9月、秋冬コレクション「Victorian decay」を公開する。
それまでは、明確な季節ごとのコレクションとしての新作公開は行われていなかったが、以降、「オペラフェア」等毎年秋冬のフェアという形にてテーマが公開され、2007年秋冬コレクション「薔薇の名前」以降は季節ごとのコレクションがブランド解散まで定期的に発表されるようになった。

会員制度開始

当時、加速度的に顧客が増加していた様子が、2007年4月のオンラインショップ会員制度の開始や、同年8月のポイントカード制度開始から伺える。
余談だが、このポイントカードは5000円で1ポイントが付与され、20ポイント貯まるとノベルティと交換することができた。(※2009年7月以降はノベルティの交換以外にも2000円の割引商品券として利用することも可能となった)

ポイントカード


ポイントカード中身。満了したのは回収されてしまった


当時、学生だった自分は「5000円で1ポイントなんて、いつ貯まるのやら……」と思っていたが、後に半年、短い時は数か月で満了するようになってしまった。お買い物して特別な商品までもらえるなんて、実質ただだったのではと今では感じている。

受注会制度開始

先に記載した通り、2007年8月に公開された2007秋冬コレクション「薔薇の名前」以降、季節ごとの新作発表が定期的に行われるようになったのだが、この「薔薇の名前」前後で大きく異なることがある。それが「受注会」制度の開始だ。
事前にサンプル商品を店に来店すれば「誰でも」見ることができ、予約することができる。
この制度も、ブランド解散まで続くこととなった。
エクサントリークの顧客が、他のロリィタブランドのように「レアもの自慢」に走ることがほぼなく、長くブランドを愛し続けることができた一つの要因は、この制度に起因していると私は考える。
一見であろうと長年のリピーターであろうと、誰でも予約できることにより、予約戦争や、品薄に起因する転売の横行、そのような行為と無縁でいられた幸運を今嚙み締めている。



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