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当て逃げをされた話し②

女性警官が到着した。

家を出る時に、トイレへ行かなかったことを後悔しながら待っていた。

バイクの前カゴのへこみを見たり(わすがなへこみ)、事故現場へ案内して確認したり。

12月だったけど、その日はたまたま気温が高い日だった。
警察官に事故のあった現場を案内したり説明しているときもウインドブレーカーを着ていたら、それだけで暑くて汗をかくような日だった。

聞かれたことに答えたり、免許証見せたら、自賠責保険のコピーを出したり、車の特徴やナンバーを聞かれたり。
そしてまた同じような質問をされたり、という感じであっという間に1時間。

警官はいろいろやり取りしていて、横目でぼーっと見ていた。
最初は怖そうな人だなと思ったけど、話していくうちになんとなくお互い慣れたのか、やり取りしやすくなっていった気がする。

ひと通りの検証が終わったらしく警官は「では全て終わりました、ご協力ありがとうございます」と言った。

ナンバーもほぼわかってるし、おそらく犯人は特定できると思いますよ、と言ってくれた。

そうそう、その女性警官は学生のとき、自転車に乗っていたら当て逃げされ怪我をしたらしい。そのときの警察官の対応がテキパキしていて素敵だなと思い憧れて、警察官をなったらしい。


その日の夜、警察署から連絡があった。てっきり私は捜査が順調に進んでいて、その進捗報告かなと思ったら違っていて。

どうやら車の所有者が会社名義でしかも、その会社が倒産していて連絡が取れないとかなんとかで、ランドローバーの持ち主がわからんというのだ。
しかもその車、過去に違反歴もないから掴めない。
あとその車も又貸ししていて、なんちゃらかんちゃら〜って言われて。要するに特定できないらしく、行き詰まってると。


え?どーゆーこと?ナンバーわかったら、車も相手も特定できると思ってたからびっくりというか、なんというか。なんでやねん、という感じでやや怒りが込み上げる。

担当してくれた警官が事故現場に行ってその車を見つけようということで、何度か当直明けに立っててくれたらしいが、その車は通らず。。

そこで車が特定できたら、事故解決につながるし、それで捕まるケースはよくあるらしいので期待をしてたけど、残念ながら犯人は捕まらず。

警官も優しく対応してくれて、身体のこととか気を遣ってくれたからよかったけど、後々考えたときに、これって前カゴぶつけた程度だから良いけど、私がケガしたときとかも、車体をぶつけられても、所有者不明とかの理由でサラッと流されるのか?とか色々思うと腹が立ってきてしまった。

あー被害者って損だね。当てられ損よまったく。
あとバイクの事故はほんとに怖い。気をつけなさいよーって言われることも多いけど、ほんとに身に染みた出来事だった。
あともらい事故とかあるから、そんなんされたらほんまにたまらんわ。

と思ったのが先月の20日ごろ。もう犯人は捕まらないかなと思いきや、なんと今日バイクで走ってて、なんとそのランドローバーを見かけてしまったのだ。
(いやほんとにたまたまで。note書いてるから引き寄せたのかと思った)

またまた③に続く





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