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毒ガス室からの”青空”。


お久しぶりです🌱

今回は、昨年”Auschwitz”に訪れた時の日記から。

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2019/10/29

今週末はPolandのKrakówへ。
ガイドブックで見つけてずっと気になっていたAuschwitzに行ってきた。


行くと決めた時、
幼い頃、近所の本屋でアンネの漫画伝記を読んだ恐ろしく、ヒトラーへの憎い記憶を思い出した。
読んだ夜、もし私の元にナチスが来たら、毒ガスで殺されたら、と怯えて寝れなかった事も。

そんな子供ながらにとても衝撃を受けた場所に行く事が当日は信じられなかった。
また、少し怖かったのが本音だ。


「到着しました。」

この場所でのこの言葉、あの時代は死を意味し、覚悟したのだろうか。

一歩ずつ、1つの建物ずつ。
ナチスが行った無残で絶対に繰り返してはならないことを感じていった。

まるでロボットのように振り分けられた各個人の番号が描かれたストライプの服。
当時のビジネスの為に奪われた2トンの髪の毛。
幼い幼い子供の服、靴。

どれだけこれから希望が広がっていた、未来が待っていた方々が犠牲になったのだろうか。
なぜ、なぜこんなことをしたのか。
そんな事を思っていると、当時使われていた毒ガス室に到着した。


どすっと暗くて重い気持ちが降ってきた。
シャワーだとついて行った先は、死のシャワー。

微かに穴から見えた青空は無残な気がした。

外へ出た。
生きてると感じだ。
私はなんて恵まれた時代に、国に生まれたんだろうと。

人は欲望がつきものだ。
でもそれが満たされなくても、生きているだけできっと幸せなのかもしれない。
今ある大切なもの、人を大切に。
いや息を吸って吐いている事ですら奇跡なんだと思った。
そのくらい、私は生きている事に感謝をしたいと思った。


最後にガイドの人は
「想像してみてください。明日あなたの元にナチスが来て、ここへ収容される事を。」
と私たちに投げかけた。


あなたは何を考えますか?


どうか、この世から戦争が人が人を殺めてしまう事が無くなりますように。
世界中が幸せになりますように。
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訪れた日から約10ヵ月が経った。

毒ガス室に入った時の空気はいまだに忘れられない。忘れる事が出来ない。
忘れてはいけない。

小さな頃から
「世界から戦争が無くなり、世界中の人が幸せになりますように」
ときっかけは忘れてしまったが願っていた。
しかし、願っているだけでは変わらない事、全てを自分で変えられない事を大人になって知った。

そして、変えられないけれど目指す世界へ”点”を少しづつ打つことは出来る事も知った。

もうすぐ大学を卒業する私には何が出来るだろうか?
考えを止めずに、少しでいいから行動をしよう。


今日も空は青い。
ゆっくり深呼吸と感謝を。





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