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はじめての御朱印旅 伊勢神宮①

元号が変わって令和になった。

変わってすぐはなにかと騒がれていたけれど、気がつくとそんな話題はどこかに流されてしまったような気がした。

なんとなく、新しい時代になったから、というふわっとした理由で、新しい趣味を始めてみようと思った。

先日のイタリアひとり旅を経験して、ひとりで旅する楽しさを知った。
でも、そんなほいほい海外に渡れるほどの余裕はない。


そこで思いついたのが、「御朱印集め」だった。


もともと神社仏閣の雰囲気は好きだったし、日帰りでも、仕事の合間にでも、あちこち出かけるきっかけにちょうど良かったのだ。
ひとりでも、誰かとでも、いつもと違う場所に出かけることは楽しい。


そうして、始めた御朱印集めの旅。


最初の行き先は、三重県 伊勢神宮である。


特急が通っていることは知っていたが、今回はあえて在来線を乗り継いで向かった。

近畿鉄道の急行列車を乗り継いで、ゆっくり音楽を聴きながら向かう。
山あいを走る列車の雰囲気は、なんとなく穏やかで心地の良いものだった。

伊勢市駅に着いたのは、昼ごろであった。

到着して、昼食をとり、外宮へ向かう。

伊勢神宮を訪れるのは2度目であったが、前回は紅葉真っ最中の季節だったため人でごった返していた。

今回は、それほど人も多くない。

敷地内は空気が澄んでいるような雰囲気があったが、その日の天候は生憎の曇天で、湿度が高く、少し蒸し暑かった。

森のような境内を歩き、社に手を合わせて回る。

お参りを終えて、御朱印をもらうための列に並んだ。

はじめての御朱印。
最初の1ページ目。
実は内心とてもドキドキしていた。

宮司さんの、判を押す手つきも、紙を滑る筆も、なんとなく神々しく見えた。

御朱印をいただく際にお渡しするお金を「初穂料」というとこの時始めて知った。勉強不足である。

そうして、1ページ目の 伊勢神宮 外宮 の御朱印を無事にいただくことができたのであった。

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