５９２回目は「悪魔」です。２回目です。

この設定も割とベタだけど、突き詰めると色々展開が出来るから良い素材だと思う。

ではご覧下さい。

コメット×アステロイド
漫才/Come on Devil from my heart

エル：堕天使ガブリエル、降☆臨っ……！！

下条：はいどうもコメット×アステロイドでございますね。今日も中二病の相方と頑張って行きましょう。

　　　堕天使で思い出したんだけど財布を拾うと天使と悪魔が心の中で戦うみたいなシチュエーションがあるよね。

エル：笑止っ……！！

下条：実際にその言葉を言うヤツ初めて見たよ。

　　　いや財布拾うとネコババしようと囁く悪魔と交番に届けようって導いてくれる天使出て来ない？

エル：人間風情が軽々しく悪魔を召喚するなんて命知らずだわ……！！

下条：大袈裟過ぎるだろ！そこまでのモンでは無い。

エル：ちゃんと悪魔を召喚する際には魔導書とか買って手順を踏まないと

　　　死ぬわよ？

下条：そんなワケが無さ過ぎる！まずその魔導書とやらは何処で売ってるんだ！？

エル：紀伊国屋書店よ……。主にスピリチュアルのコーナーよ……。

下条：普通に全国レベルの本屋のやべえコーナーじゃねえかよ！売ってても買う気が削がれるな。

エル：で、その魔導書の６７３ページを開きます……。

下条：分厚いな！俺が想定した以上に重そう！

エル：そこの「財布を拾って迷った時に召喚する心の中の悪魔の呪文」があるからその手順を踏むの……。

下条：すっげえピンポイントだな！まあそんだけの厚さじゃ細分化されて然るべきか。

エル：そんでもって呪文を唱える前にトカゲの死体、黒猫の血液、ドーベルマンの心臓、人形を用意します。

下条：滅茶苦茶物騒！！誰の心の中にも関わりたくねえモノのオンパレードだな！

エル：用意したら深緑の絵の具で召喚の為の魔法陣を１メートル四方の方眼紙に描き、

　　　先程用意したモノを四隅にそれぞれ置き、その上にロウソクを立てるの……。

下条：今気付いたけど街中でこれやんのか！？物理的にも心理的にもすっげえキツいんだけど！！

エル：そして手札から６マナを支払います……。

下条：ＭｔＧかよ！？新たに事前準備を追加するなよ！！

エル：そうしたら魔法陣が光るので呪文を唱えます……。落語の「寿限無」を覚えてたら大丈夫よ……。

下条：随分と粋を感じさせる悪魔だなオイ！！てかここまでの道のりが面倒過ぎるわ！！

　　　こんなんで俺の心の悪魔呼び出すくらいなら天使に従うわ。

エル：何言ってるの……！？人間風情が気安く天使を呼び出すとか正気……！？私だって天界に戻れない堕天使なのよ……！？

　　　でも他ならぬ貴方には教えておくわね……。

　　　まず三省堂書店の宗教のコーナーに行って聖なる書物を買わないといけないのだけれども……、

下条：あー！！！もう限界っ！！

　　　これ以上相方の話が長くなる前にこの辺りで切り上げたいと思います。ありがとうございました。