しじみ |デザインを語るひと

デザイナーではない方々のデザインの知識を増やして、世界を変えることを目指しています。そ…

しじみ |デザインを語るひと

デザイナーではない方々のデザインの知識を増やして、世界を変えることを目指しています。そのために毎日デザインの解説をしています。建築のデザインの記事もかいています。そして週末はアートの解説をしています。

マガジン

  • ビジネスに使えるデザインの話

    デザイナーではないひとに向けたデザインの話。デザインについての知識は、教養としてだけでなく、ビジネスにおいてデザインやブランディングを評価する素養となります。楽しいだけでなく、役に立つ美味しい知識です。こちらで動画もやっています。 https://www.youtube.com/user/shinobuYT

  • 映画(またはファッション)と書体

    書体が映画やファッションの世界でどのように使われているのかを解説した記事をまとめたマガジンです。

  • 週末アート

    日頃は、デザインについての記事を書いていますが、(あまり記事が読まれない)週末は、アートの話を書いています。アートとデザインは別物ですが、アートがデザインに及ぼす影響は随時あるので、アートについても何かと抑えておくと(デザイナーにも、デザイナーじゃない方にも)便利です。

  • 建築と家具のデザイン

    建築と家具のデザインの話。 表紙に使っている写真は、ザハ・ハディド氏がデザインした建造物、Bergisel Ski Jump, Innsbruck, Austria (1999–2002) By Richard Wasenegger - Own work, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=442612

  • 欧文のルール

    日本人は知らない欧文(主に英語)のルールというものがあります。これは英語の授業でも教えてくれません。それゆえか翻訳者からの原稿にも、このルールに則っていないものがすごく多くあります。 知っておくと何かとアドバンテージになるので少しずつご紹介していきます。 ご紹介した欧文のルールはこちらのマガジンにストックしていきます。

最近の記事

プジョー(Peugoet)の変化:歴史とロゴ(そして書体)

ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 プジョー(Peugoet)ブランド名:プジョー(Peugoet) 国:フランス、ソショー(Sochaux, France) 創業:1810年 創業者:アルマン・プジョー(Armand Peugeot) 親会社: テランティス(Stellantis) プジョーはステランティスが所有するフ

    • 《週末アート》 ダンテと神曲

      《週末アート》マガジンいつもはデザインについて書いていますが、週末はアートの話。 ダンテと神曲ダンテは1200年(13世紀)から1300年代(14世紀)に生きたイタリア都市国家フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家。しかしフィレンツェは追放されて以来足を踏み入れていない。以降はヴェローナで生涯を過ごしています。 ダンテといえば、ベアトリーチェであり、地獄。地獄の描写は漫画の『ワンピース』の監獄でもなんでもとにかくこの神曲がベースになっています。 それからこの『神曲』とい

      • ITC American Typewriterという書体

        ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 American Typewriter(アメリカン・タイプライター)という書体タイプライターっぽい文字としてあらゆる場面に登場するのが、このAmerican Typewriterという書体です。この書体はどんな書体で、どこで使われているのかを今回はご紹介します。 書体名:America

        • 《週末アート》 5人の妻、しかし奔放というより真摯な画家、藤田嗣治

          《週末アート》マガジンいつもはデザインについて書いていますが、週末はアートの話。 藤田嗣治名前:藤田 嗣治(ふじた つぐはる) 誕生:1886年11月27日(日本、東京府牛込区、現在の東京都新宿区) 死去:1968年1月29日(スイス、チューリヒ) 死没年:81歳 日本生まれのフランスの画家・彫刻家。フランスに帰化後の洗礼名(一部のキリスト教徒が洗礼を受けるときにつけられる名前)はレオナール・ツグハル・フジタ(Léonard Tsugouharu Foujita)。 第

        プジョー(Peugoet)の変化:歴史とロゴ(そして書体)

        マガジン

        • 映画(またはファッション)と書体
          25本
        • ビジネスに使えるデザインの話
          170本
        • 週末アート
          49本
        • 建築と家具のデザイン
          34本
        • 欧文のルール
          10本
        • 知っておきたいデザイナーたち
          9本

        記事

          MARNI(マルニ)はどんな書体を使っているのか

          ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 マルニというブランド ブランド名:マルニ(Marni) 創業:1994年(イタリア、ミラノ) 創業者:コンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni) 本社:イタリア、ミラノ 親会社:OTB グループ マルニ・グループ(Marni Group S.r.l.)、

          MARNI(マルニ)はどんな書体を使っているのか

          《建築のデザイン》和風とモダニズムを融合させた建築家、吉村順三

          『建築と家具のデザイン』マガジン建築と家具に関する記事はこちらのマガジンにまとめていきます。 吉村順三名前:吉村順三(よしむら じゅんぞう) 生没:1908年 - 1997年(享年88歳) 吉村順三は、東京出身で東京美術学校(現:東京芸術大学)出身。卒業後、レーモンド事務所でモダニズム建築を学んだ日本の建築家です。 多くの和風と近代様式を折衷したモダニズム住宅を多く手掛けたことで知られています。吉村順三が手掛けた住宅は、今も住み続けられているものが多い。 経歴 東京

          《建築のデザイン》和風とモダニズムを融合させた建築家、吉村順三

          《週末アート》締切を守らなすぎるレオナルド・ダ・ヴィンチ

          《週末アート》マガジンいつもはデザインについて書いていますが、週末はアートの話。 レオナルド・ダ・ヴィンチのおもしろいところちょっとした神格化すらされている感のある、盛期ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ。しかし彼はかなり人間くさい人物でした。どういうところがそうなのか、以下に箇条書きします。 締切を守らなすぎてキャンセルされることがたびたびあった。 言われた通りのことをしない。 大仕事を任されても実験的なことをしてしまう。 美少年好き。 完璧主義すぎて作

          《週末アート》締切を守らなすぎるレオナルド・ダ・ヴィンチ

          &(アンドのマーク)は使わない

          ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 欧文のルール日本人は知らない欧文(主に英語)のルールというものがあります。これは英語の授業でも教えてくれません。それゆえか翻訳者からの原稿にも、このルールに則っていないものがすごく多くあります。 知っておくと何かとアドバンテージになるので少しずつご紹介していきます。ご紹介した欧文のルー

          &(アンドのマーク)は使わない

          《週末アート》 技術が芸術に昇華した「金継ぎ 」

          《週末アート》マガジンいつもはデザインについて書いていますが、週末はアートの話。 金継ぎ「金継ぎ」(きんつぎ)は、陶器などの割れや欠け、ひびなどを修復する日本の伝統的な修復技法です。「金繕い」(きんつくろい)とも呼ばれます。 金継ぎの技法は、割れたり欠けたりしてしまった陶磁器や漆器などを漆(うるし)(の樹液)でつなぎ、修復するものです。漆は、ウルシ科のウルシの木やブラックツリーの木から採れ、乾燥させると人体に無害で非常に強力な硬化作用を持っています。 金継ぎでは傷跡を景

          《週末アート》 技術が芸術に昇華した「金継ぎ 」

          高級を代表し、原田マハの小説にも登場する「コンケラー」という紙と透かし

          ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 原田マハ著『楽園のカンヴァス』に登場する高級紙原田マハさんのアンリ・ルソーを題材とした小説『楽園のカンヴァス』。単行本として出版されたのは2012年。 アート好きもそうじゃない方も「どうなるの?」という謎解き的な面白さでぐいぐいと読まされる小説です。ちなみに表紙に使われている絵は、アン

          高級を代表し、原田マハの小説にも登場する「コンケラー」という紙と透かし

          《週末アート》セルライトを描きまくるエリート、ピーテル・パウル・ルーベンス

          《週末アート》マガジンいつもはデザインについて書いていますが、週末はアートの話。 ピーテル・パウル・ルーベンス名前:Peter Paul Rubens 生没:1577年6月28日–1640年5月30日(62歳) 生まれた場所:ヴェストファーレン、ジーゲン(現在のドイツ) 死没した場所:スペイン領ネーデルラント、アントウェルペン(現在のベルギー) 運動・動向:バロック 影響を受けた芸術家:ミケランジェロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ピーテル・ブリューゲル 影響を与えた芸術

          《週末アート》セルライトを描きまくるエリート、ピーテル・パウル・ルーベンス

          ZARAはどんな書体を使っているのか

          ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 ZARAというブランドブランド名:ZARA 創業:1975年 創業者:Amancio Ortega, Rosalía Mera 本社:アルテイショ(Arteixo) スペイン 店舗数:2007 ZARA(ザラ、スペイン語:)は、スペインの多国籍小売チェーン。ファストファッションに特化

          ZARAはどんな書体を使っているのか

          イギリスの美術を拡張する「テート」

          《週末アート》マガジンいつもはデザインについて書いていますが、週末はアートの話。 国立新美術館で開催されている「テート美術館展」2023年10月2日まで、東京の国立新美術館では、テート美術館展が開催されており、副題には「ターナー、印象派から現代へ」とあります。 この展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの創作の軌跡に注目するという内容の企画です。 「光の画家」と呼ばれるジョゼフ

          イギリスの美術を拡張する「テート」

          フォルクスワーゲンブランドのために作られた書体は、その後MacBookに使われていた: VAG Rounded

          ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 書体 VAG Rounded書体名:VAG Rounded(または VAG Rundschrift) カテゴリー:サンセリフ体 デザイナー: Gerry Barney リリース年:1978–1979年 VAG RundschriftまたはVAG Rounded(Rundschriftは

          フォルクスワーゲンブランドのために作られた書体は、その後MacBookに使われていた: VAG Rounded

          ナチュラルワイン「 アンジョリーノ マウレ」に使われている書体「Lithos」

          ビジネスに使えるデザインの話ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。 イタリアのラ・ビアンカーラのワイン「アンジョリーノ・マウレ」このワインのエチケットに使われている書体が「Lithos」。 書体「Lithos」書体名:Lithos カテゴリー:サンセリフ体 分類:ディスプレイ デザイナー:Carol Twombly(キャロル・トゥオンブリー) リリース

          ナチュラルワイン「 アンジョリーノ マウレ」に使われている書体「Lithos」

          《建築のデザイン》 日本建築の仕切り:障子(しょうじ)、襖(ふすま)そして蔀(しとみ)

          『建築と家具のデザイン』マガジンデザインがメインの #しじみnote ですが、建築と家具に関する記事はこちらのマガジンにまとめていきます。 障子障子(しょうじ)は、現在の日本建築では明かりを通すように木枠に紙、主に和紙を貼っている戸。元々は「さえぎる道具」を指した言葉で、現在のドア、戸、カーテン、ブラインド、衝立、屏風、襖までも含むものでした。 障子の「障」にはさえぎる、「子」とは小さな道具という意味があります。 大陸伝来の障子も屏風も、寝殿の外壁に用いられた日本の蔀(

          《建築のデザイン》 日本建築の仕切り:障子(しょうじ)、襖(ふすま)そして蔀(しとみ)