忍殺ソロTRPGログ:【ハンティング・タイム・オブ・オーキッド】

前置き

 この記事は7/20に実施されたニンジャスレイヤーTRPGソロアドベンチャーの実施ログを元にしたテキストカラテです。よろしくお願いします。

 前回の記事にて、私はアベレージのやつに余暇を過ごさせた。結果、彼はカトンを習得し、真の平均的ソウカイニンジャへと近づいたわけだ。そしてこの余暇ルールは次のソロアドベンチャーのためのもの。なので今回もこいつが挑戦者となる……はずだった。

 しかし、ダイスの気まぐれはいつ起こるかわからない。前回のコールドブラッドのようにアドベンチャー前のニンジャメイクで私は新たなニンジャを生み出そうとし……そして……このようなニンジャが生まれたのだ。

ニンジャ名:オーキッド
【カラテ】:3
【ニューロン】:6
【ワザマエ】:6
【ジツ】:2(ヘンゲヨーカイ)
【体力】:3
【精神力】:6
【脚力】:3
装備など:
オーガニックスシ
○危険生物ハンター

 ニューロンとワザマエがアベレージをぶっちぎっているのはこの際置いておくとして、元危険生物ハンターのヘンゲヨーカイ・ジツ使いという組み合わせのニンジャが生まれたのだ。これは私のイマジネイションを大いに刺激した。

 なので、今回のソロアドベンチャーは初めてアベレージ以外のニンジャで挑むこととした。つまり、このオーキッドが主人公だ。アベレージはカラテ・トレーニングで疲れて寝ている。そういうことにしておいてほしい。

ミッション開始

 ……重金属酸性雨がネオサイタマに降り注ぐ。カチグミの上にもマケグミの上にも、このひと気のないスラム区域にも等しくだ。ネオン光の輝く繁華街とは違い、不穏な暗闇に支配された空間。そこを風めいて駆け抜ける者がいたとして、誰が気づくことができるだろうか?

 色付きの風はとある地下駐車場の手前で静止し、その本来の姿……ぶかぶかのミリタリーコートを着込んだ少女となる。目敏い読者であれば、この雨の中にも関わらず彼女の装束に水滴一つついていないことを訝しむかもしれぬ。少女は無表情に、駐車場入り口を眺めやる……

 その視線の先にいたのは、我が物顔でたむろする野良武装ギャングスタの集団であった。あるいはドラム缶でイカを焼き、あるいはシャッターに威圧的スプレー落書きを施している。一般的ネオサイタマ市民であれば関わり合いになることを恐れ、顔をしかめつつも早足で立ち去っていくだろう。だが、この少女は違う。淡々とした足取りで彼らに接近を始めたのだ。

 「アン……?」

武装ギャングの一人が少女に気づく。彼は仲間に目配せをしてから、得物のナイフを見せびらかすようにしてやってきた。

「オイオイオイオイ。キミ、こんなとこでなにしてるワケ?」
「アブナイゼ!」

 仲間の一人が野次を飛ばし、それが下卑た笑いを連鎖させた。少女は無表情。苛立ちや恐怖の色すらない。

 ここでジツを選択した。実際のダイス数は6+2で8……なのだが、ログ中では間違えて9個振ってしまっている。なので最大値のダイスを一つ削減し、以下のような感じだ。

 8D6 → 1,1,3,3,3,4,4,5
 【精神力】:6→5
 ……このとおり、成功はしているので許してほしい。

 「オレたちとアソビにきたワケ?」

 武装ギャングが少女の肩に手をかけた。次の瞬間! SLASH! 「アバーッ!?」その首が刎ね飛ばされる! 「「「エッ?」」」残された武装ギャングたちは呆気にとられる。

 「SHHHH……!」

 少女は気にも留めない。彼女はただ……己の肉体にみ集中している。肩口から伸びたキチン質のカマに。身体を覆っていく甲殻に。凝縮していく筋肉に。

 BLAM! 誰かが喚きながら発砲した。その言葉の内容を少女は理解しない。彼女はそれをカマで弾き、背中に形成された透明な翅を持って滑空。発砲者の首を容赦なく刎ねた。ナムアミダブツ。

「「「アイエエエーエエエ!?」」」

 ここにきて脳が事態に追いついた武装ギャングたちは、同時に恐怖の閾値を超えて絶叫、失禁! 人とハナカマキリの忌まわしき融合体めいた怪物は、ぎちり、と身体を軋らせ……アイサツを繰り出したのだ。然り! 申し遅れたが彼女はニンジャなのだ!

「ドーモ。はじめまして。……ソウカイヤのオーキッドです」
「ソ、ソウカイヤ?」「ニンジャ!?」「ニンジャナンデ!?」「コワイ!」「ゴボボーッ!」

 武装ギャングたちは失禁や嘔吐とともに一斉逃走! オーキッドは無表情にその背中を追った。昆虫めいた目はどこまでも無表情である。……やがて周囲が静かになった頃、彼女はまた少女の姿へと戻った。スパッツにチューブトップという薄着姿。ジツの使用を考え、彼女なりに考えた末の効率的衣装である。

 滑空時に脱ぎ捨てたミリタリーコートを着込み、ふと気づいた様子でポケットを探る。そこから引っ張り出したのはオーガニック・スシのスシパックだ。中身が崩れていないことを確認したオーキッドはわずかに微笑する。彼女はスシが大好きだ。携帯性に優れた完全食品である故に。

 オーキッドは淡々と首なしとなったギャングスタたちの懐を漁り、万札を一枚見つけるとそれをポケットにねじこんだ。狩ったからにはなんらかの形で糧を得る必要がある。かつて父親とともに危険生物ハンターを生業としていた頃の習慣だ。

 彼女がニンジャとなったのも、そのハンター時代のヘマが原因である。樹海に潜み、近隣住民に被害を出していた恐るべきバイオジャイアントパンダ『シロクロ』。父とともにショットガンを撃ち込み、仕留めたと油断し……死んだふりをしていたことに気付けなかった。狩人と獲物という関係は、油断によって一瞬にして逆転する。

 父がなすすべなく首をへし折られ、逃げようとした自分に牙が潜り込み……そこから記憶が飛んでいる。ニンジャとなったのはその瞬間なのだろう。気づいたときには彼女は怪物となっており、シロクロの生首の前でその肉体を貪っているところだった。あの瞬間は今でもニューロンに焼き付いている。

 父はいなくなったが、彼女は淡々とハンターを続けた。それしか生きる術を知らなかったからだ。バイオパンダを狩り、バイオゴリラを狩り……ニンジャとなってから獲物と成り下がった、ヤクザを狩り……最後にやってきたスカウトの提案に乗って、彼女はソウカイニンジャとなった。

 ソウカイヤに加わった理由は特にない。強いて言うならば後ろ盾があれば楽だと感じたからだ。スカウトに来たソニックブームというニンジャは自分でもわかるほどに強大で、そうした存在がバックアップについていれば非常時にも万全となる。ヤクザの仕事も、単に狩りの対象に非ニンジャが含まれるようになっただけのことだ。何も変わらない。

 オーキッドは周囲に気配がないことを確認すると、シャッターをこじ開けて地下駐車場へと向かった。今回のミッションは武装ギャングスタのハントではない。地下駐車場で消息不明となった、ソウカイヤ傘下の電脳薬物売人の探索なのだ。

 ここでは【ニューロン】判定を行った。
 6D6 → 1,1,4,6,6,6
 危なげなく成功である。

 ……バチバチと電灯が明滅し、気まぐれに駐車場を照らし出す。オーキッドは周囲をクリアリングした。あるのはスクラップ同然となった廃車か、もしくはネオンで飾り立てられたワゴン車である。オーキッドは何気なくワゴン車の側により、眉間にしわを寄せた。なんとも言えない異臭を感じたからだ。同時に、このワゴン車がなんのために使われていたかをおぼろげに把握する。

 軽く舌打ちした彼女は思考を切り替える。まずはターゲットの足取りを掴むことが最優先。すなわち、痕跡探しだ。だとするならばアプローチは二つある……物理的に探索するか、電子的に探索するか。オーキッドはぐるりと周囲を見渡す。遮蔽物こそ少ないものの、広さはかなりのものだ。物理探索では見落としがあるかもしれぬ。後者だ。

 電灯の様子を見るかぎり電気は生きている。つまり、監視カメラも生きている。だとすれば、その頭脳たるUNIXを見つければ……オーキッドは視線を止める。入り口付近にある受付。まずはそこを探ってみるとしよう。彼女は窓から内部へ侵入し、UNIXを発見。ハッキングを試みることとした。問題はない。ミッション前に簡単な研修は受けている……パワリオワー!

 電子的ファンファーレが祝福する。もはやこの地下駐車場に張り巡らされた監視カメラはオーキッドの電子の目となった。彼女は淡々とカメラ映像をザッピングする。これでなにも見つからなければ、過去に遡って調査していくのみ。……だが。

「ブルズアイ」

 ぽつり、と呟く。駐車場隅の自販機手前。小さく明かりを反射する異物あり。ズームすればすぐに正体は知れる……バッチだ。クロスカタナのエンブレム。すなわちソウカイヤのものに相違なし。ターゲットである売人のものだろう。

 6D6 → 1,3,4,5,5,6 成功!

 あのまま放置すれば、先ほどのような野良ギャングスタによって拾われ、偽装に使われるかもしれぬ。オーキッドは立ち上がりかけ……違和感に目を細めた。あのバッチはいつから放置されている。売人以外にここに入り込んだ者はいないか? なぜ……残されたままなのか?

 面白い事態ではない。オーキッドは速やかに現場へ向かう。どちらにしても無視できぬ物品があのような目につく場所に。極めて不自然だ。すなわち、罠と考えるのが自然。誰が仕掛け人かは判時かねるが、近づいたときに必ずなにかを仕掛けてくるに違いない。

 ぽつねんと置かれたソウカイバッチが自販機の明かりに照らされている。オーキッドはゆっくりと接近した。周囲への警戒は怠らなぬまま。幸い、周囲には車もないため隠れている狩人がいないとわかる。だが、嫌な予感が拭えない。跪き、バッチを拾い上げようとしたその瞬間。自販機から異様な音が聞こえた。

【ニューロン】判定成功のため難易度Normal
6D6 → 2,3,3,4,6,6 成功

 「シュシューッ!」「イヤーッ!」オーキッドは即座に側転回避! 彼女のいた場所を、名状しがたい色彩の触手群が蹂躙した。それらがこぼした異様な粘液が地面に垂れ、シュウシュウと刺激臭のある煙をあげる。

「バイオ生物」

 オーキッドは現状確認する。自動販売機の中に潜んだバイオ生物が攻撃を仕掛けてきた。実にシンプル。そして状況から考えるに、売人の居所は高確率でこのバイオ生物の腹の中。シンプル。

 彼女は知らぬ。ネオサイタマでまことしやかに語られる都市伝説……自販機に潜み獲物を狩るベンダーミミックを。だが、知っていたとしても彼女は怖気も怒りも感じないだろう。彼女にとってバイオ生物は幼いころより親しんだ……獲物だ。

危険生物ハンターがバイオ生物を狩らないという選択肢はない。ので、2!

 ならば、やるべきこともまたシンプルである。オーキッドはうねる触手の群れにカラテを構えた。このバイオ生物をハントし、トロフィーとして持ち帰って売人の末路の証明とする。つまり、狩りの時間だ。

攻撃判定 3D6 → 1,2,5 ベンダーミミック【体力】6→5
回避判定 6D6 → 1,4,4,5,6,6 回避成功

 オーキッドは改めて獲物を観察する。無論の事、本体はあの自販機の中に潜んでいる。それが厄介だ。金属製の殻はスリケンを弾くだろう。ヘンゲのカマもあれを両断できるかどうか怪しい。なにより、のたくる触手が本体へのカラテを妨げる。

 ならば、確実な手段で仕留めていくのみだ。「イヤーッ!」「シューッ!?」不意に駆け出したオーキッドは、触手の一本をチョップで切断! 危険粘液はカラテで弾かれる。ワザマエ!「シュシューッ!」「イヤーッ!」向かってきたカラテを彼女は連続側転回避! 追いすがる触手は……やがて射程距離の限界と見え、悔しげに引っ込められていく。

「フー」

 オーキッドはザンシン。怒り狂って触手を振るう自販機の怪物を冷徹に見据えた。金属の殻は強固な鎧であるが、同時に逃れることのできぬ枷でもある。彼女はシンプルに結論付けた。

「弱敵」

 そしてまた猛然と触手の群れへと急接近する!

ここからは省略のため撃破までダイスを振ります。
攻撃判定 3D6 → 1,2,5 ベンダーミミック【体力】5→4
回避判定 6D6 → 3,4,5,5,6,6 回避成功
攻撃判定 3D6 → 1,5,6 ベンダーミミック【体力】4→2
回避判定 6D6 → 1,2,4,4,5,5 回避成功
攻撃判定 3D6 → 3,3,4 ベンダーミミック【体力】2→1
回避判定 6D6 → 1,1,3,4,5,6 回避成功
攻撃判定 3D6 → 1,2,5 ベンダーミミック【体力】1→0
(0じゃ撃破したことにならないんだっけ?こっそり追加でやります)
回避判定 6D6 → 2,5,5,6,6,6 回避成功
攻撃判定 3D6 → 2,3,4 ベンダーミミック撃破!

「イヤーッ!」「シューッ!?」触手切断!「シュシューッ!」「イヤーッ!」側転回避!「イヤーッ!」「シューッ!?」触手切断!「シュシューッ!」「イヤーッ!」側転回避!「イヤーッ!」「シューッ!?」触手切断!「シュシューッ!」「イヤーッ!」側転回避!「イヤーッ!」「シューッ!?」触手切断!「シュシューッ!」「イヤーッ!」側転回避!

「シュシューッ!?」

 自販機の怪物が戸惑いの鳴き声をあげる。それが武器として用いた触手は、オーキッドのチョップによって全て切断されていたのだ。なんたる元危険生物ハンターとニンジャ集中力がもたらす偏執的カラテがもたらす惨劇か!

 無論、その隙をオーキッドは見逃さない。彼女はより強く踏み込み、自販機の怪物本体に向け強烈な飛び蹴りを繰り出す!「イヤーッ!」「アバーッ!?」自販機がへしゃげ、壁に打ちつけられ……やがて、取り出し口からどろりとした体液を吐き出す。オーキッドはザンシンし、呟いた。

「……キル完了」

 ……スラム区域には相変わらず重金属酸性雨が降りしきる。時はすでにウシミツ・アワー。この危険極まりない暗闇の中をわざわざ出歩く物好きはいない。だからこそ、奇怪なオウムガイ状大型軟体バイオ生物の死骸を傘に淡々と帰還するオーキッドを見咎めるものなどいない。

 やや手間取ったとはいえ、所詮はバイオ生物。普段の狩りとなにも変わらない。これでソウカイヤとやらに貢献できるのならば安いものだ……淡々とした思考はしかし、区域出口を遮る障害物に吹き散らされた。オーキッドは目を細める。道を塞ぐように横づけされているのは、ヨロシサンの救急車だ。

「スミマセン」

 こちらを向いた助手席の窓が小さく開き、そこから物柔らかな声がした。オーキッドは総毛立つ。彼女は直感する。声の主はニンジャだ。車内から漏れ出る威圧アトモスフィアが否応なくそれを証明する。

「その興味深いバイオ生物を買い取らせていただけないでしょうか? 謝礼は、これで……」

 窓の隙間から茶封筒が差し出される。その厚みからしてかなりの万札が入っているだろう。オーキッドは逡巡する。あれも罠ではないのか。しかし、断ったら敵と見做されるのではないか? ヨロシサンが暗黒メガコーポであるということは、ソウカイヤに入った時点で教えられている。それを敵に回すのは……そうでなくとも、車内のニンジャのアトモスフィアときたら……!

 オーキッドは状況判断する。この場合、自分が獲物だ。彼女は躊躇なく、道路の片隅へバイオ生物の死骸を放り出した。

「……わかりました。ドーゾ」
「ドーモ。ご協力感謝いたします」

 彼女は用心深く茶封筒を受け取る。幸いにも、ドアの向こうからアンブッシュという事態にはならなかった。「イヤーッ!」受け取るやいなや、彼女はヨロシ救急車を飛び越え、闇の中へと駆けていく。それでもなお、謎めいたヨロシサンの視線がどこまでも追ってくるようだった。

 ……トコロザワピラー。ソウカイヤスカウト部門オフィスにて。

「アア? 売人は自動販売機に喰われただと……?」
「ハイ」

 スカウト部門統括のシックスゲイツ、ソニックブームはもたらされた報告に怪訝の色を隠せなかった。眼前の少女……すなわち今回のミッションを任せた新人、オーキッドはどこまでも無表情だ。むしろ彼の目には「事実を簡潔にまとめたのになぜそんな顔をするのか」と言っているようにさえ思える。

 彼は改めて少女の全身を見やる。桃色の髪からミリタリーコート、足元にいたるまでが謎めいた粘液に覆われていた。しかも嫌に……臭う。思わず溜息が漏れた。

「そのザマはどうした? オーキッド=サン」
「ハイ。自販機にはバイオ生物が潜んでいました。なので仕留め、持ち帰ろうとした結果です。不躾なのは承知ですが、報告が第一と思い、」
「そうか」

 頭の痛くなる報告を一言で打ち切り、ソニックブームは頭を掻いた。ついで状況判断する。この少女は極限環境に長くさらされ、マトモでないところもたしかにある。が、ソウカイニンジャのニュービーとしては比較的マシな部類だ。

 ……少なくともミッション失敗をごまかすためにくだらない嘘をつき、その嘘に信ぴょう性を持たせるために頭からローションをかぶってやってくるようなアホではない。つまり、報告内容は正確なのだろう。バイオ生物と言及していたとなれば、ヨロシサンが干渉してきたか……

 そこまで考えたとき、彼はふと、こちらを凝視する少女に気づく。どことなく指示を待つ猟犬めいたアトモスフィアがあった。

「アー……」

 ソニックブームは首を振る。少なくとも、こいつの関与できる領域ではなくなったのは間違いない。彼は懐を探り、取り出したポケットマネーを乱暴に少女の手に握らせた。

「まあいい。疲れてるだろ。これでスシでも食っとけや」
「……! ハイ! アリガトゴザイマス! けど、スシはもう持参していて」
「そんだけありゃ、もっといい店でいいスシ食えるだろ。今日はもう帰っていいぞ」
「……? ハイ。シツレイシマス」

 オーキッドはやや不思議そうに小首を傾げてから退室する。その足取りが少し軽やかだったことをソニックブームは見逃さない。どうやら食欲に関しては年相応ということか。

 いや、そんなことはどうでもいい。ひとまずあの新人が持ち込んだ報告をどうにかしてマトモな形に整えてやる必要がある。今のままではタブロイド誌の一面を飾るのが関の山だ。

「……ッたく、こんなもん、どう報告書にまとめろッてんだよ……」

 苛立たしげな呟きがオフィスの中へと溶けていった。

【ハンティング・タイム・オブ・オーキッド】終わり

結果

 危なげなく生存! しかしまさかベンダーミミックが出てくるとは思わなかった。オーキッド、なにか持っている。

 最終的なステータスとかはこんなになった。

ニンジャ名:オーキッド
【カラテ】:3
【ニューロン】:6
【ワザマエ】:6
【ジツ】:2(ヘンゲヨーカイ)
【体力】:3
【精神力】:6
【脚力】:3
装備など:
オーガニックスシ
○危険生物ハンター
万札16

 TRPGで生み出されたニンジャもはや三名。あと一名増えたら、サンプルシナリオに挑戦しても面白いかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?