ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・スナップショット・オブ・ゼム】(2019/5月号)

この記事は著者のインスピーレーシヨンに基づき不定期に更新される賞編集です。よろしくおねがいします。


【ヒミツテック・ラボ、実践ドージョー】(19/5/13)

 タタミが敷き詰められた広間の真ん中に立ち尽くすのは、黄と黒のストライプ装束のニンジャだ。彼は腕組みし、人差し指で己の腕を規則正しく叩く。
「イヤーッ!」
そのタタミ五枚前方! 突如として落下してきたのは謎めいた球体だ。否!
「イヤーッ!」
裂帛のカラテシャウトと同時、球体が爆発的勢いを持って弾け飛んだ。球体と見えたのは無数の特殊合金触手で自身を包み込んでいた重サイバネのニンジャなのだ!
「ドーモ! マーシアンです!」
「ドーモ。コルポサントです。ずいぶんと待たされたぞ」
 無感情なコルポサントに、マーシアンは困ったように触手を震わせる。彼女の四肢はそれぞれ五本ずつのサイバネ触手に置換されているのだ。
「そういうな。サイバ先生のこだわりは知っているだろう、コルポサント=サン」
「知っているとも。その性能も、あの雇い主の性格もな。次は時間通りに済ませるよう言っておいてくれ。こうしてる間にも料金は発生しているんだ」

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