忍殺TRPGソロリプレイ【コモン・シーヴス・ナイト】#2
◇前置き◇
ドーモ。しかなです。当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGのシナリオを遊んだ結果を元に作成したテキストカラテ(訳注:二次創作小説)です。いわゆるリプレイだ。気楽に読めるよ。
そして続き物でもある! 前回のお話はこれです。
迂遠な手段で元ヤクザクラン事務所に集められた四人のニンジャたち。彼らに告げられるミッションとは?
ではやってみよう。よろしくおねがいします。
◇ダンゴウ◇
「どういうつもりだ、ケントゥリオン=サン」
油断なく周囲を見渡しつつ、アベレージは問いかけた。ハッカーニンジャの常か、ケントゥリオンはこの場に姿を表していない。つまるところ、どこかにこちらを観察する手立てを用意しているはず。
『ですから、貴方がたにツクル・マシン・システムズ社へ赴いていただきたいのです。そうですね、ひとまずは空白地帯の解消のため。そして……ライデンキャット=サン?』
「フアア……エッ、何?」
『貴女にお渡ししたフロッピーディスク、持参していますよね?』
「あ、アー、アレ? 持ってきてる、持ってきてる……ほら」
言ってライデンキャットがポケットから取り出したのは、なんの変哲もない一枚のフロッピーディスクだ。
『そのフロッピーディスクをツクル社の本体UNIXに挿入していただくため。この二点を守っていただければ、後はどうされようと構いません』
「随分と上から見てくれるじゃねェかよ、ケントゥリオン=サンよ」
唸るように言葉を挟んだのはコールドブラッドだ。アベレージは彼女を一瞥するだけにとどめる。遺憾ながら、思いは同じだ。
「たかがそんなベイビー・サブミッションなオツカイにニンジャ四人を放り込むなんぞ、裏にヤバイ話が転がってるんじゃねえのか? それにわざわざアタシらが付き合う必要あるかよ?」
『無論、断る権利はありますよ。その場合、私は貴方がたを「反逆容疑あり」として上に報告するつもりです。少なくともケジメ、下手を打てばセプクすらありえますね』
「なッ……!?」
「脅しではないな。現に俺たちはお前たちが狼藉を働くという密告を受けてきたんだからな……」
アベレージが苦い声で呟く。その横でヘブンリリーフが腕組みをし、中空を睨んだ。
「つまりケントゥリオン=サン。我らも強制的に参加させる心算だったというわけか」
『多少強引な手を使ったことについては謝罪します。代わりと言ってはなんですが、ツクル社の方々が反抗してきた場合、好きにしていただいて構いません。社員の命も、社の資産もね』
ニンジャたちの間に沈黙が広がる。数秒後、ケントゥリオンの電子音声が虚しく響いた。
『では向かってください。タイム・イズ・マネー』
◇本編開始◇
ウナギ・ディストリクト郊外。ツクル・マシン・システムズ社のオフィスはそこにぽつねんと存在していた。誰からも忘れ去られたようなアトモスフィア。併設されているスモトリ部屋からはスモトリたちの声が遠く響く。
「ある程度騒いでも、すぐにマッポが来ることはなさそうだな」
「ア? なんだ、最初からヤルキかよマジメニンジャ=サン」
「アベレージだ。せめて名前で呼べ、コールドブラッド=サン」
ニヤニヤと覗き込んでくる包帯女の顔を鬱陶しげに遠ざけつつ、アベレージは言った。その横、巨大な鉄槌を引きずるヘブンリリーフが仏頂面で呟く。
「しかし実際、解せんところはありますな。ケントゥリオン=サンはまるで……向こうが抵抗してくる前提で話をしていたように思えます」
「フアア……単に心配性なだけじゃないのー?」
やる気なさげにあくびまじりで茶々を入れるライデンキャット。もはや当初の話のように利益を独り占めできなくなったため、興味を失いつつあるのだ。
アベレージは溜息をつき、同行者を……まるでまとまりのない同僚たちを一瞥する。
「悪いが交渉は俺に一任してもらえるか。仮にも元はソウカイヤの管理下にあった企業だ。無闇に血を流す展開にはしたくない」
「いいんじゃねェ? そういうマジメなのはアンタに任せたほうが楽だからな」
「私も異議ありません」「異議なーし」
一同の同意を得られたアベレージは、再度溜息をつき……「オジャマシマス」オフィスのドアを押し開けた。
◇応接間◇
扉を開けるとそこは応接間だ。部屋の中央にはエンタクと呼ばれる大型チャブが置かれており、それを左右に挟むようにして警護クローンヤクザが控えている。
社長椅子に腰掛けていた男は一瞬驚いたようにアベレージらを見やり、すぐに営業スマイルを浮かべて立ち上がった。アベレージは代表アイサツを繰り出す。
「ドーモ。エート……ハギモト=サンでしたか。我々はソウカイヤです」
「ドーモ。ソウカイヤの皆さん。ツクル・マシン・システムズ社長のハギモトです。本日はどのような御用件で? ソウカイ・ネットからはシャープトゥース=サンの後釜の話など届いておりませんが……」
高速モミテで油断なく従順さをアピールするハギモトに、アベレージは目を細める。この者の目には隠しきれない抜け目なさ、鋭さがあった。
「こちらも色々と忙しいものでな。通知が遅れているのだろう……ひとまずこの場は我々が管理させてもらう運びになった。ミカジメ・フィーは?」
「アッハイ! こちらに!」
引き出しから取り出した茶封筒を差し出すハギモト。アベレージはそれを受け取り、中を確認する。ごまかしはなし。彼は自らの懐に茶封筒を仕舞い込む。
ミカジメ回収
【万札】0→10
追加請求はなし!
「よし。ではもう一つの用件だ」
「……と、いいますと」
「この社の本体UNIXまで案内してもらえるか。電算室からの依頼でな、このフロッピーを挿入したい」
ライデンキャットから預かっていたフロッピーディスクを示しながらアベレージは言う。その言葉にハギモトが硬直したのを、彼は見逃さない。
なにか疚しいものでもあるか。言葉を連ねる。
「なにもそちらのデータを横領しようだの、そういうつもりはない。心配だったら同席してもらっても」
「……ザ」
「む?」
「ザッケンナコラーッ!」
◇前哨戦:1ターン目◇
突然のヤクザスラングが応接間の空気をビリビリと揺らした。背後で居眠りしかけていたライデンキャットが驚いたように目を丸くする。
アベレージは静かに目を細めた。
「急に大声を出すな。やかましいぞ」
「シバルナッケンゴラー! テメェらのもくろみは分かってんだ。ネオサイタマの田舎ヤクザごときが舐めやがって! やっちまえ!」
ハギモトの号令と同時、着席していた護衛クローンヤクザが一斉に起立! そして懐からチャカ・ガンを取り出す!
「「「「「「スッゾコラーッ!」」」」」」
C:クローンヤクザY-10型 (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 0
◇装備や特記事項
チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1
アベレージは眉間にしわを寄せ、左右のクローンヤクザと奥へと逃げていくハギモトを見やった。「ハァーッ……」溜息をつき、銃口を突きつけられたまま一歩踏み出す。そして!
「イヤーッ!」
アベレージ:移動後カトン
【精神力】5→4
(1,2,3,6,6) 成功
クローンヤクザ三体焼死!
「「「アバーッ!?」」」
彼の掌から迸った渦巻く炎が左手側ヤクザ三体に巻きつき、焼き尽くす! 当然死亡! そしてそれを横目に風めいて駆け込む影が一つ。
コールドブラッド:移動後スリケン
(1,1,3,5,5,6) クローンヤクザ死亡!
「イヤーッ!」「アバーッ!?」
また一人クローンヤクザ死亡! その額にはスリケンが突き立ち、噴き出した緑の血液が応接間を汚す! 投擲を終えたコールドブラッドはアベレージに声を投げかけた。
「オイ、これでいいんだな? やるんだな!?」
「当然だ」
アベレージが吐き捨てる。その背後!
ヘブンリリーフ:集中鉄槌→クローンヤクザ
(4,6) クローンヤクザ死亡!
「キエーッ!」「アバーッ!?」
ZGM! 衝撃がわずかに応接間を揺らした。ヘブンリリーフが手近なクローンヤクザへ得物の鉄槌を振り下ろしたのだ。クローンヤクザ圧縮死!
残された最後のクローンヤクザへ、ライデンキャットが飛びかかった。
ライデンキャット:移動後バイオサイバネ
(1,1,3,4,4,6) クローンヤクザ死亡
「イヤーッ!」「アバーッ!?」
その腕に齧りつくや否や、身体を捻り顎の力だけでクローンヤクザを床に叩きつける! クローンヤクザ当然死亡! 緑の血液を床に吐き捨て、ライデンキャットはアベレージを見やった。
「話よく聞いてなかったんだけど。全員ぶっ殺す重点?」
「抵抗してくる者だけにしておけ。カラテを無駄なことで消耗するな。いずれにせよ……」
「「ザッケンナコラー!」」
◇前哨戦:2ターン目◇
ガゴンプシュー! 奥のドアが開き、乱入してきたのはショットガン装備のヤクザ二名。アベレージはわずかに眉間にしわを寄せた。
Y:ヤクザ(スダチカワフ・ショットガン装備)(種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 2 体力 1
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
スダチカワフ・ショットガン:遠隔武器、ダメージ2
アベレージ:集中スリケン→ショットガンヤクザ
(2,4,4,5) ショットガンヤクザ死亡!
コールドブラッド:集中カラテ
(1,1,2,4,5,5) ショットガンヤクザ死亡!
「「イヤーッ!」」「「アバーッ!?」」
だがヤクザたちがその役目を果たすことはなかった。アベレージが無造作に投擲したスリケンが、そして側にいたコールドブラッドのカラテが。それぞれの人生に終止符を打ったからだ。
ザンシンするソウカイニンジャたち。ややあってから、アベレージは言葉を続ける。
「……いずれにせよ、ソウカイヤに楯突いたからにはソウカイヤの流儀で報いてやるのみだ。ネコソギにするぞ。異論は?」
「ない、ない。ハハ、楽しくなってきやがった!」
部屋の隅へショットガンヤクザの死骸を蹴り飛ばし、コールドブラッドは笑う。鉄槌を振り回して血を払っていたヘブンリリーフが尋ねた。
「となると、ハギモト社長を追いますか」
「あれは後でもいい。所詮ラット・イナ・バッグ。本体UNIXのデータをどうこうするのは時間がかかるだろう。奴がここから逃げるにしてもその後だ。その隙に他を洗う」
「あっちの方とか?」
ライデンキャットが指さしたのは南側の扉。アベレージは思案し、頷く。
「それでいい。社の物品は全て回収。逆らう者にはカラテだ」
「オッケー。わかりやすい!」
にこやかなライデンキャット。アベレージは一人思案する。フロッピーであそこまで取り乱したハギモト社長。なにやらきな臭い。とはいえ、やるべきことをやるのみだ。
ヤクザ全滅!
ショットガンヤクザドロップ
【万札】10→12
コモントレジャー回収
(3,5,6,6)
【万札】12→15
トロ粉末×2 獲得。アベレージとコールドブラッドが取得
◇セキトリ部屋にて:1ターン目◇
アベレージらが向かった先は、離れにある建築物である。足を踏み入れると稽古するスモトリたちの姿。神事にも携わるスモトリたちへの出資は縁起担ぎの中でも最高級の部類であり、世の社長たちの憧れである。
S:スモトリ(装備なし)(種別:モータル/スモトリ)
カラテ 3 体力 4
ニューロン 1 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
装備なし、スキル:『突撃』
『突撃』を行うと脚力の2倍までの距離を移動できる。
ただし曲がることも後戻りもできず、一直線の移動しかできない。
この移動時は一直線でさえあればナナメ方向への移動も可能である。
『突撃』の使用直後に近接攻撃を行う場合、そのダメージは+1となる。
ただし、『突撃』を使用したキャラは次の出番まで一切の回避が行えない。
(スモトリヤクザはもともとモータルなので回避行動は取れないが)
突然の見学者に怪訝な顔をするスモトリたち。アベレージは彼らには視線を向けていない。狙いはその背後にかかるコーポ・ノボリだ。ノボリとはスモウ部屋の名が書かれた神聖な旗で、いわばスモウ部屋のカンバンといえる。ゆえに高く売れる。
その様子から行動方針を悟ったのだろう。コールドブラッドが一歩前に出てぞんざいにオジギ!
「ドーモ! ソウカイヤです! テメェらの社長がシツレイかましやがったからよォ、そのノボリ取り立てるぜ。いいよなァ!?」
「「エッ!?」」「ざ、ザッケンナコラー!」
動揺するスモトリたち! うち一人が怒号を放つ! ノボリを奪われるとは即ちスモトリ部屋の誇りを奪われるも同時! 故に彼らは看過できぬのだ!
コールドブラッドは肩を竦め、ニヤついた顔でアベレージを見やる。アベレージは一歩踏み出し……両手を突き出した。
アベレージ:移動後カトン
【精神力】4→3
(2,2,3,4,6)
スモトリたち【体力】4→3
「イヤーッ!」「「「グワーッ!?」」」
迸る超自然の炎がスモトリたちを巻き込む! 苦悶の声を上げるスモトリたち。だがまだ倒れぬ。彼らは厳しい訓練を重ねてきたスモトリ故に。
だが彼らにとっての不幸は、この闖入者たちがいずれも相手の隙を見逃さぬ無慈悲なソウカイニンジャであったことだ!
コールドブラッド:移動後カラテ
(2,2,3,4,5,6)
スモトリA【体力】3→2
ヘブンリリーフ:集中スリケン→スモトリA
(1,4,5,5,5) スモトリA【体力】2→1
ライデンキャット:移動後バイオサイバネ→スモトリC
(1,2,2,4,5,6) スモトリC【体力】3→1
「「イヤーッ!」」「グワーッ!?」
コールドブラッドの飛び蹴りとヘブンリリーフのスリケンが右スモトリに突き刺さる!
「イヤーッ!」「グワーッ!?」
反対側スモトリにはライデンキャットだ! その首筋に噛みつき、食い千切らんとす! スモトリは苦悶するも、まだ倒れぬ!
「ど……ドッソイ!」
スモトリA:集中カラテ→コールドブラッド
(2,4,5)
コールドブラッド回避
(2,3,4,6) 成功
スモトリB:突撃
(1:アベレージ 2:コールドブラッド 3:ライデンキャット)
1d3 → 1
スモトリB:カラテ→アベレージ
(1,1,3) 失敗
スモトリC:集中カラテ→ライデンキャット
(3,4,6)
ライデンキャット回避
(1,2,4,5,5)
スモトリたちも気力を振り絞り反撃! しかしそのカラテはニンジャたちには届かない。コールドブラッドとライデンキャットは危なげなくこれを回避。突撃されたアベレージに至っては腕組みし回避の姿勢も見せぬ。実際、突撃スモトリのカラテの狙いは甘く、その顔を掠めただけにとどまった。
◇セキトリ部屋にて:2ターン目◇
「イヤーッ!」「グワーッ!?」
アベレージ:集中カラテ→スモトリB
(1,3,3,6) スモトリB【体力】3→2
アベレージの模範的カラテ・ストレートがスモトリの胴体に叩き込まれる。スモトリ吐血! その横で「イヤーッ!」
コールドブラッド:集中カラテ→スモトリA
(1,3,3,4,4,6) スモトリA【体力】1→0 死亡!
ヘブンリリーフ:集中スリケン→スモトリB
(3,3,5,6,6) スモトリB【体力】2→1
「アバーッ!」
コールドブラッドのボトルネックカットチョップが右スモトリの首を跳ね飛ばした。ナムアミダブツ! 苦悶の表情を浮かべるスモトリ生首が「イヤーッ!」飛来した鋼鉄の星により粉砕! スリケンはその背後の中央スモトリに突き刺さる!「グワーッ!?」
ヘブンリリーフはザンシンし、油断なく戦況を一望する。その視界の端、よろめく左スモトリに飛びかかる色付きの風。
ライデンキャット:集中バイオサイバネ→スモトリC
(1,1,3,4,5,5) スモトリC【体力】1→-1 死亡
「GRRRR!」「アバーッ!? アババーッ! アバッ」
壊れたマリオネットめいてふらふらと舞っていたスモトリが絶命。その喉元を食い違っていたライデンキャットは血に塗れた肉片を吐き出し、長い舌で口元の血を舐めとる。
「う……ウワアアーッ!?」
動顛したスモトリが肉食獣めいた少女にヤバレカバレのハリテ。だがしかし、それは己の命を縮める結果にしかならなかった。
スモトリB:集中カラテ
(1:アベレージ 2:コールドブラッド 3:ライデンキャット)1d3 → 3
(2,3,6)
ライデンキャット回避
(1,5,5,6,6) カウンター! スモトリB死亡!
「イヤーッ!」「アバーッ!?」
ライデンキャットはこれを跳躍回避。そこからの空中回し蹴りで最後のスモトリの首をへし折り殺! アベレージは静かにそのカラテの冴えに目を見張る。普段の態度から想像もつかぬ反応速度であった。
「フム……コールドブラッド=サンは元より、ライデンキャット=サンも相当なカラテ。大したものですな!」
「……お前もその鉄槌を捨てればあいつらに並ぶだろうに」
「ハッハッハ! これはニンジャになる前よりの相棒でしてな! 愛着があるのです!」
気を悪くした様子もなく、鉄槌を叩きつつ笑うヘブンリリーフ。アベレージは眉間に深いしわを刻みつつ、ノボリを回収するコールドブラッドらを見やる。やはり彼女らのカラテは自分より上。前線は任せ、自分は後方支援に徹するべきか。
ドロップ回収【万札】15→18
トレジャー回収:コーポ・ノボリ×2
「……ともあれ、後顧の憂いは断てた。ハギモトを追い詰めている最中にここのスモトリどもに乱入されれば面倒この上ないからな」
「アン? そこまで考えてたのお前?」
「アベレージ=サン、細かいんだねー」
戻ってきたコールドブラッドらに揶揄されつつ、彼は廊下へ向かう。そして同僚たちを手振りで促した。
「ならば後は別の部屋から物資を回収しつつ、ゆるりとハギモトを追い詰めるだけだ。行くぞ」
「アイ、アイ」「了解です」「りょーかーい」
三者三様の返事を背に受けつつ、アベレージはツクル社オフィスへと戻っていく。後にはただ、肉塊めいたスモトリたちの死骸だけが残された。ナムアミダブツ。おお、ナムアミダブツ。
【コモン・シーヴス・ナイト】#2終わり。#3へ続く
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