私たちのつながる理由、読む理由、買う理由

「noteと購買の関係性」について、私、難しく考えすぎていた。たぶん、拍子抜けするくらいシンプルだった。マーケティングとかSNSとか言うから分からなくなっていたのかもしれない。普通の人間関係と全く同じだった。

「売りたい」「売れたい」という気持ちは、そんな当たり前のことを分からなくさせてしまうんだな。とびっくりした。

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おはようございます。原口あゆみです。私は4月noteを始めて、6月から小さなお店を始めました。少しずつ読んでくれる人が増えて、作品紹介のインスタグラムでのつながりも増えてきました。ありがたい限りです。

今日は「noteで売る」について今私が感じていることを書きたいと思います。

(昨日毎日投稿宣言して、日々ローキックなはずが、いきなり自分的にミドルキック?的な記事で遅くなっている...朝からアホな奮闘をかましております...不器用><)

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フォロワーはファンじゃない=知り合いはマブダチじゃない

noteでも他のSNSでも、フォロワーを増やす話で満ち溢れている。

先日も引用した以下の内容、私ははっとさせられたし、勉強メモの中でいいねが特に多かったけど、ちょっと待て。よく読んでみて。めちゃくちゃ当たり前のこと言ってないか?

知り合ったばかりの人が、いきなり大好きになってくれるって...どこの少女漫画だ?って話であって。

もちろん、ショーウインドウで、ネット越しに、商品に一目惚れをすることはある。ただ、多くの人はそんな買い方ばかりはしていない。日常としては、馴染みのスーパーで夕飯の材料を買って、好きなブランドで服を買って(ユニクロであっても)、友達の店で髪を切ったりご飯を食べたりすることもある。

小さい頃、「車って車じゃないんだ。(中身は)人間なんだ」とはっとしたことを覚えている。

売りたい人の目の前にいるのは、人間なんだ。


私たちの出会いはいつも偶然

徐々にお互いを知っていく。だんだん仲良くなったり離れたりして、人間関係ができていく、あるいは縮小したりもする。仲良くなった人や一方的にでも好きな人には、関わりが深くなる。その人が本を出したら買うこともあるし、その人が作品を販売したら買うこともある。

 そういうことなんじゃないか。

あれ、私、当たり前のこと言ってる?でも、この当たり前をするのが難しかったりする。だから、商売とプライベートを分けがちになるんだろうな。


マーケティングは人間関係

私、大学ではマーケティング系のゼミにいて、ソーシャルメディアマーケティングの会社で営業していたこともある。分厚いコトラー本だって読んだし、電通様にも出入りした。マーケティングの基礎くらいは分かっているつもりだった。

一方私の苦手領域は何かと言えば、人間関係だ。人間が絡むと仕事ができなくなる... ということで、会社でもだいぶ迷惑をかけてきた。

で、今の私が感じているのは、マーケティングって人間関係の話だったんだ!という驚愕の事実である。これ、多分マーケティングの常識かもしれないけど、私は今やっと身にしみている。

何を、どこで、いくらで、どうやって売るのか。これがマーケティングの4Pだけど、それを「誰が」やっているんだといえば、人間で、それを見たり買ったりするのも人間なんだった。


どうやったらnoteで売れるのか?

「note for shopping」は便利な機能だ。noteにEC商品ページを直接貼ることができ、遷移させることができるシステム。でも、ほんとのnote for shoppingは、noteそのもの。noteでのコミュニケーションが大前提になっている。リンクだけ貼ってみても売れるわけはないのだった。

この記事はありがたくもたくさんの方に読んでいただけて、購入も発生して、さらにありがたい。たしかにインプレッションを高めることも大事な時もある。
ただ、これを毎回書くことはできないし、この後はまた売れなくなっていた。


一方、先日、一人のnoterさんが私の作品を買ってくれた。とっても嬉しい。

こんなことあるんだって、本当にびっくりした。

売りたくてどうしたらいいかわからない私が、私がnoteで何をやっていたかというと、結局のところ、noteで遊んでいて...友達を作ったのだった。友達になってくれる優しい人が現れたのだった。

友達にプレゼントあげてるみたい、じゃなくて、完全に私は友達にプレゼントをあげていた。それは購入という商品とお金のやりとりという形ではあるけど、少なくとも発送している時の気持ちとしては友達へのプレゼントだった。

一瞬でバズる魔法のハッシュタグはないけど、インターネットを通じて一人一人と深く知ったり、仲良くなれたり、輪が広がって行くのって魔法みたい。

彼女の他にも、「気になってます」「お店にいきたい」なんて、思ってくれる方からの声も届いていて、本当にうれしく、驚くばかり。

お店の私としては、最終的に誰かに買ってもらいたけど、それとは別に、知ってもらって気になってもらって好きになってもらえたら、それが嬉しい。仮に自分の好みじゃなくてもなんとなく知っててもらえたら、だれかに教えてくれるかもしれない。と思ったりもしている。

...これがいわゆる「口コミ」っていうものですよね? 知識として知っていることと体感することって本当に違う。


私たちのつながる理由、読む理由、買う理由

人間関係が苦手な私が、なぜnoteでは人間関係めいたものがつながりだすのだろう。それは、noteという場所がやさしく作られていて、noteにいるみなさんもやさしいから。みんなが自分の思っていることを話していて、読み合っていて、共感しあっている土壌があるから。

noteと購買の関係性ってそういうことだと今の私は思っている。

noteでつながる理由は、その人のことをもっと知りたいから。
noteで読む理由は、その人が好きだから。
noteで買う理由は、その人を応援したいから。共感しているから。

その人の具体的な商品や文章が好きかどうかというベースはあれど、いちばんはそういうことだと思っている。

そして、文章を読んだり、文章や商品を買ったりした人は、そこに自分のストーリーを乗せていく。そうしてさらにつながって共感を呼び、...というサイクルになっている。


「つくる、つながる、とどける」か...と、しみじみ。


みなさんはどう思われますか?もし何か感じることがあれば、教えてもらえたらとても勉強になるのでありがたいです。


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