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これ参加費無料で良かったんですか?「これからのブランドを作るキーワード」イベントレポ #お店note

一昨日、ピースオブケイク社の本社に初めてお邪魔してきました。


イベント概略

というのも、7/1に発表された新noteプロデューサーお二人を交えての対談記事を読み非常なる感銘を受け、とくにnote for shoppingプロデューサーの最所あさみさんのお話にうおおおおおと思い(語彙力)、なんとその数時間後に始まる最所さんのイベントがあると知り、しかも運良く席があり、速攻申し込みました。...なんだかすごい波に引き寄せられた気持ち。

私は先月パートナーと小さな天然石&シーグラスジュエリーのブランドを立ち上げたばかりの販促プロデューサー。私たちは生活がかかっていて、しかし自分たちが納得できる制作・販売をしたく、いったいなにを、どうやったら、売れるんだ!?!?!?という気持ちで日々を過ごしていました。


以下、対談記事より最所さんのお言葉の引用。うおおおお!ってなるよね?

ブランド自身が語りすぎず、ユーザー自身の解釈で、ブランドのストーリーに自分の物語を乗せていくことができる余白を残す。ユーザーが語りたくなるプロダクトをつくり、語り合える場を用意し、ブランドからも感謝の気持ちを伝える。noteはハッシュタグとマガジンを使ってそれができる


今回のイベントタイトルは、「新しいブランドを作るキーワード」

①「選ばれるブランド」は何が違う?
②SNS時代のブランドの「届け方」とは?
③「作って売る」の流れはこれからどう変わる?

イベントホストの最所あさみさん。柔らかくも鋭いファシリテーションが抜群でとっても聞きやすく、情報をたくさんいただきました。感謝です!


ゲストは、KATALOKooo代表・翠川裕美さん。制作〜販売の現場の超プロフェッショナル。酸いも甘いも...って感じで、超かっこよかったです。

ものづくりの作家やブランドが「魅せて、売る」ギャラリー兼ショップのWebサービス「KATALOKooo」をスタート。作家・ブランドとともに社会に向けた新しい価値創造を実践している。(イベントページの略歴より一部抜粋)


さて、このイベントには推奨予習記事があり、さらにゲストへの質問を書かないと申し込めない(必須項目)というマジメな仕組みになっていたので急ぎ足ながら読みました。もしお時間のある方はこちらをまず読んでみてね。

キーワードは、「信頼」「ショートカット」「全方位」「ありのまま」「共生」(中略)今後はより一層中途半端な存在は消えていく時代。消費者は、本当に賢く、感度が良く、色々わかってきている。求めるものの平均値が、上がってきている。顧客を舐めているところは、本当にやばい。一方で、いいものを作っているだけ、でも淘汰されていくでしょうから、ぼやぼやしていられません。身を引き締めいつも自分に「本質的かどうか」を問うべき時代になるのだと思います。

結局私は申し込みフォームでは良い質問もできなかったものの...取るものもとりあえず、会場へ!!



こ、ここが... 私たちが普段住まわせてもらってるnoteタウンのアーキテクトたちの住まう城か...!ガクブルするわ...(映画マトリックス的な意味で)

ガラス張りの会議室で、ピースオブケイク社のみなさんがなにやら話し合っている。ここで次なる街の設計図が描かれているのである...!きゃー♡♡


という興奮はいったんおさめまして... 内容をお送りしていきますね!(レポートはツイッター引用中心で。直書き文章は私の主観も入っております)


魔法みたいなハッシュタグは存在しない。


この内容を聞きに私は行ったようなものでした。思ってましたよ。PV上がるハッシュタグないのかなーって。ハッシュタグスキル超欲してた。

「とにかく続けろ、継続は力なり」とはよく聞く言葉。でも、たくさんの現場、作家を知るプロから直に聞くと迫力がちがう。「たとえ反応がなくても続けること!」という、続ける重要性に理由があることもよく分かった。

フォロワーって、ひとまずフォローボタンをクリックしただけであって、まだまだ「ファン」ではない。そこを決して取り違えてはいけない。

SNSって顔が見えないし会ってないけど、スマホの向こうにいるのは人間だから。知り合ったばっかりの人(フォロワー)とずっと仲良い友達(ファン)とは違う。でも、知り合ってしばらくコミュニケーションしていくうちに、だんだん仲良くなっていけるのはネット上でも同じ...なのね。

「そんなことないですから。」と言った翠川さんの目線が限りなく優しくて泣きそう。作家さんへの愛があふれてて、私はそこにものすごく励まされました。私の中に、どうにかしてリーチあげないと、バズらないと、見てもらわないと、というプレッシャーがあったんだなあと。

しかも、バズるのもデメリットが...!よし、とにかく続けるぞ!!!
(ツイートお借りしました)


何をどう発信するか

フォロワーがファンになるには大まかに2種類の経路があるという。(ツイートお借りしました)

最所さんもよく相談されるという、「発信を「ブランド」としてやるか「デザイナー(作家)個人」としてやるか問題」については「どちらもできたらいいけど、それはできればの話。どちらかだったらデザイナー個人から」とのこと。

作りながら、発信するのって本当大変すぎると思う...


「ブランドアカウントだと「ぱっと撮ったうどん」は載せにくいけど、デザイナー個人だったら「意外と庶民派なのね♡」とか「やっぱりおしゃれなうどん食べてるな〜」とか勝手に好意的解釈がされたりする。

という話には笑いました。うどんね〜!たしかに!(笑)


たとえお客さんが一人でも、リアル店舗はやっていい

最近展示会に出展しようか、むしろ自分で企画してしまおうか、悩んでいた私はまた背中を押されたのでした。なんと、お客さん一人でもいいとは!!

それにももちろん理由がありました。「いつティッピングポイント(急に売れ出すポイント)を超えるのか?」という問いに「店舗で大事にされるとファンは増える」という話が。逆に言うと、そこまでのコミュニケーションがないと、フォロワーはフォロワーのままなのかもしれない。

私にも、インスタをずっと見てる大ファンの作家さんがいて、展示販売でお会いしたことが2回ある。正直、死にそうになるよね... 好きすぎて...。いつも応援していて大好きな人に声をかけてもらうだけで...。すでに好きだったけどその好きは何倍にもなる。そんなにいくつも買えてないけど、今はリアル買えないけど、でもいつか絶対に絶対にまた買うと決めてるんだよね...。


小売店舗、展示販売は「広告」です

な、なるほど!!!そうなんですね!!!即売目的じゃないんだ!!私の短絡性がまた明らかに...。まさに、売るための会だと思ってましたよ。出展費のモト取れるかなあって。そうか、出展費は広告費予算なのね。

言われてみれば、私も展示会でそんなにホイホイ買わない。というか買えない。まずショップカードをもらって、インスタを見るのだったわ。商品作りばかり一生懸命になって紙の販促物持ってくるの忘れた!なんて事にならないよう、意識していこう。

これがweb広告だと思えば、そりゃショップ(受け皿)はしっかりしとかないと、なんのための広告?ってなりますよね。よし、受け皿ももっとわかりやすく情報を載せていこう。


インフルエンサーが広めてくれたらいいのにな〜?

うん。インフルエンサーマーケティングの夢も覚めました。いい意味で。モデルさんとか芸能人とかユーチューバーが紹介してくれたら多くの人が知ってくれるだろうなあ...なんて、思ってましたわ。(短絡的)

インフルエンサーさんによって仮に瞬間的なPVが上がっても(=フォロワーが増えても)、ファンにはなかなかならない。購入にもつながらない。それよりも「この人がいいっていうなら買っちゃう!って思うような主婦の人」的な存在にプッシュしてもらった時の方が、効果が高い。

そうなんだ...。たしかに、そうだよね。一瞬テレビに映っても、実際買うかどうか。それよりも友達に実際に使ってみてよかったって聞いたら買うかも。


そんなお話を伺って...

私たちも、思わず人に言いたくなるような作品づくり、ブランドづくりをしていきたいなあ。と思ってたら。なんというタイミング!!


私たちのブランドの作品を購入してくれたnoterさんが、今回のショッピング体験についてエッセイをがっつり書いてくれました....!「みんなの憧れの女子社員(100フォロワー)」ってこういうことか...!

もしお時間許せば、ぜひこの感想エッセイnoteはぜひ読んでみて欲しいです。(読んで欲しすぎて2回ぜひって言ってしまった)

そうか、ブランドのストーリーは大事だけど、それ以上に受け取り手(ユーザー)のストーリーが大事なんだ...っていうことが、ひしひしと伝わってきて、私は胸があたたかさでいっぱいになりました。

どんな組み合わせで身に着けようか、どんな服に合わせようか、どんなメイクをしたらシーグラスは引き立つだろうか。
今まで考えたこともない妄想を頭の中に繰り広げている自分が、少し照れ臭かった。

夫に5つ並んだイヤリングを見せると、「これをつけてどこに行こうか」とにっこり笑った。

今年の夏は、このイヤリングのおかげで例年よりもきっと楽しい夏になる。


もう一度、最初に引用した最所さんの言葉を置いておきます。

ブランド自身が語りすぎず、ユーザー自身の解釈で、ブランドのストーリーに自分の物語を乗せていくことができる余白を残す。ユーザーが語りたくなるプロダクトをつくり、語り合える場を用意し、ブランドからも感謝の気持ちを伝える。noteはハッシュタグとマガジンを使ってそれができる


これからも、私は作品をつくって、noteという場でのコミュニケーションを通じて、フォロワー/ファン/お客様とつながって、言葉と作品を届けて、届けられて、行きたいと思いました。

そんな売り方、もといコミュニケーション方法は、社会で生きづらすぎた私たちにも大きな可能性を感じます。

最所さん、翠川さん、今回は有意義すぎる勉強会をありがとうございました!!!

(追伸: #お店記事まとめ のマガジンに、他の方のレポートもあります。私の視点からは網羅しきれなかった大きめの話題もあるので、よかったら見に行ってみてください。)


*ひかむろのヒトコマ*
このイベントに向かった日、外苑前で撮った動画です。とっておきのラブラドライトのペンダントを、初めて身につけていきました♡


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