クロスオーバー・シティ 翡翠宮の秘密兵士  プロット ゲート(特地)編

 
 登場人物
柊シノア
白夜優一郎
早乙女与一

里見廉太郎
藍原延珠

神崎・H・アリア
遠山キンジ
間宮あかり
佐々木志乃
火野ライカ
高千穂麗(うらら)
レキ
光之 剣(オリキャラ)

本編プロット

 講和交渉の代表団を護衛するために、特地入りした武装探偵高校の生徒と民警。かれらは、先に特地入りしていた帝鬼軍〈月鬼〉組と合流した。
 警護は講和に賛成しているピニャ姫の配下である薔薇騎士団が付いていたが常識の通じない未知の世界の上、警護を少数の自衛官だけにするのは危険がある。かといって陸上自衛隊の中隊を着けるわけにもいかないので未成年だが能力の高い武装探偵と民警、そして帝鬼軍月鬼組が護衛に付くことになった。
 未成年なら、相手を威圧することもないと考えられたのだ。
 また、この警護団には現地のオブザーバーとして、大陸西部より来た冒険者パーティ――転生者の佐藤カズマ、そして自称女神のアクア、紅魔族のメグみん、貴族出身でクルセイダーのダクネスが加わってくれた。
 捕虜交換により解放された、帝国軍の若い将校たちの帰還祝いの式典に来賓として出席する本来の目的は皇帝や帝国の有力政治家、貴族との顔合わせのために使節団は帝都入りした。
 帰還祝いのための祝賀パーティに外交官や代表の白百合大臣とともに参加した護衛チーム。白百合大臣の許しを得て、料理を摘まみつつも皇帝やピニャ姫、そしていろいろな意味で話題になった皇太子ゾルザルの顔を拝んだ。
 解放され帰還した将校たちが入ってきた瞬間、列から飛び出して急に握手を始めるゾルザル。

アリア
「ねえ、皇太子ってアイツ?」
優一郎
「ああ、アイツだよ。紀子さんを裸にして、犬みたいに首輪と鎖つけてた変態野郎」

帰還した解放捕虜の歓待が終わると、今度は帝都の城壁門で見つかった炎龍の首が持ち込まれてきた。生きた天災ともいうべき炎龍の死はまさに目出たかった。そしてそれを討伐したメンバーにヒト族で帝国領に住むレレイがいたと知るとさらに宴が盛り上がった。

 皇帝が乾杯の音頭を撮ろうとしたと瞬間、それが起こった。皇帝が突然グラスを落としたと思うと、その場に倒れた。
状況が良からぬ方向に流れた瞬間だった。

皇帝が倒れてからの動きは急だった。

皇太子ゾルザルは帰還してきた若い将校たちを取り込むとそのまま軍を掌握。
講和を主張していた議員やその家族は彼が組織した政治警察〈オプリーチニナ〉により拘束され政治犯としてバンスーン監獄に監禁されてしまった。

使節団は来賓のために造られた離宮の一つ〈翡翠宮〉に足止めを食らってしまう。
警備に就いてい薔薇騎士団と老兵を中心とする衛兵隊は皇帝の勅命を守り、護衛に徹してくれていたが、情勢の先行きは見えなかった。

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