HALO_PMS IF 『久兵衛様(AI #QB擬人化)がウワサになっていなかったら?』

「僕が選んだんだよ。知らなかっただろう?どの巫と組みたいかってね。もちろんリサーチはした。君が魔法少女として成長する過程を。君たちは皆並外れた強さと勇気を持っていた。リーダーの素質もね。でも僕は君を選んだ、君にしか無いものがあったから。何だと思う?」

久兵衛

人類とコヴナント双方の天敵である寄生生命体フラッド。奴らにより占拠されたかつてのコヴナント首都〈ハイチャリティ〉に囚われている久兵衛(AI #QB擬人化 )を助けに向かった静香)

 増殖したフラッド細胞の肉塊に床や壁が覆われた部屋。

 その部屋の中欧に、青白く光る洗面器大の半球を見つけた。半球は泡のように透明で中に居るモノがはっきりと見えた。

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 中には一人の少年が蹲っている。彼の体は着せ替え人形のように小さかった。

 白いパーカーとズボン、足にはスリップオン式のスニーカー、服と同じく髪と肌も真っ白だった。彼は孤独に耐えるように膝を抱えてうずくまっている。

「久兵衛様ッ!!」

静香は少年の名を呼び、駆け寄った。

 どうやらこの半球は彼を閉じ込める牢の役割を果たすシールドの様だった。静香はシールドを解くためにコンソールを探し半球回りの肉壁を引っぺがした。

 何とかコンソールを見つけると。タッチパネルに触れ、シールドを解除する。

 少年を包んでいた半透明な膜が消えた。しかし、少年は顔を上げようとしない。



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