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将来像の作り方

選考官から学生には聞くのに、当の本人はされたくない質問…それが将来像の話です。かくいう私も、そんなことをちゃんと意識しながら生きてきた人間ではありません。
ただ転職を4度経験して、しくじっていた実体験をもとにアドバイスができるなら自身の将来像として”ポジション”や”年収”それから”物欲”といった話はしない方がいいでしょう。かつてのオープンハウスであれば歓迎されたかと思いますが、自身を振り返ってみれば勘違いしていたし、選考する側からしたら内心「わかってないなぁ」と思われていたはずです。
■勘違い&稚拙な将来像の例
・年収1,000万円稼ぎたいです!
・最年少マネージャーになります
・20代でタワマンに住むのが目標です
とはいえ、戦術的にあえて言った方が良い企業もあると思います、それはオフィシャルな会社説明会で社員が学生に向けて先述のような将来像を語っていたら、これはぜひ面接官に言ってあげてください。
セリフ「会社説明会で登壇した◯◯さんが、めちゃめちゃ格好良く見えてその背中を追いかけたいと思いました」

目の前のことに全力を費やしてきた人ほど、いざ将来像を考えなければならなくなったときに困るはず。今回の内容は、将来像の作り方についてご紹介したいと思います。

読者さまの貴重なお時間をありがとうございます、ぜひ[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると励みになります!それでは、どうぞご笑覧ください。

❚ Youtubeで未来へ行こう

自分の将来を自分軸で考えるのではなく、世の中軸で考える。言い換えれば、未来の世の中を知った上で、自分はその社会でどう生きるか、どういう人でありたいかを考えてみてください。
生き残るのは優秀な人ではなく、環境に適応した人である
さぁ、Youtubeで未来へ行ってらっしゃい!

❚ ヒントは中途採用の求人票

お目当ての企業が見つかったら、第一志望群の頭数が揃ってきたら、本格的に企業研究が必要になります。ご自身がその会社でどのようなキャリアステップを描いていくか、自分の言葉でプレゼンテーションが求められます。
「そんなことは分かっているけど、将来像が描けない」そんな時には、志望先の企業名で中途採用の募集を検索して内容に目を通しておくことをオススメいたします。例えば、募集条件に「◯◯の経験を3年以上」と記載があったなら、あなた自身に置き換えれば3年で〇〇の経験が身につくこと未来を知ることができます。
会社HPよりも、主要な転職サイトを見るようにしてください。あなたがお目当ての会社を、求職者を引き付ける求人原稿のプロが的確な文章と魅力的な言葉で表現してくれています。そして最も注目すべきは【must|応募資格/応募条件】と【want|歓迎条件】です。ここに、あなたの未来が記載されています。

└日本ロレアル株式会社(マーケティング職)

<応募資格/応募条件>
■必須条件:
・PR/Digital PR経験5年以上(インフルエンサー・メディアリレーション、SNS管理、デジタルマーケティング、PR)
・ビジネスレベルの英語力

■歓迎条件:
インフルエンサー管理、SNS管理、デジタルマーケティング、PR(印刷物やデジタル)における豊富な経験

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006935943/

描くべき将来像
5年後の姿として、社内外で信頼関係を構築しながら、英語を使ってバリバリ仕事をしている未来をイメージできるはずです。

選考対策として、相手先企業の実務を意識することが勝負のポイントとなります。先で紹介した求人票の職務内容にある❝主要ステークホルダーと連携し、360度のPR・コミュニケーション戦略❞と記載があります。そこで、学生がエントリーシートや選考で披露すべきガクチカや自己PRは[ 人を巻き込んで成果を出したエピソード ]、さらに[ 内輪だけでなく、所属組織の外にいる大人や団体と協働したこと ]や[ 英語を使ったマネジメント(人を管理監督する) ]など、自身の成果は小粒でも構わないので、実際の業務と親和性あるエピソードをぶつけていく必要があります。
また、ご自身がお使いのSNSでフォロワー数など一定の人数がいたら、ぜひ伝えてくださいね!話はいくらでも盛れてしまうので、プロフィール画面を見せたり、書類であれば画面のスクショなどを添えたりするなど、エビデンスをしっかり示しましょう!

❚「キャリアのスケールアップ」

未来の社会から逆算をしたり、中途採用の募集原稿であればその会社で通用する人物が描かれていたりと、外部情報から将来像の作り方をお伝えしました。「キャリアのスケールアップ」では、ご自身の内側にある経験や成果から未来を考える方法をご紹介します。
その前に、なぜスケールアップの視点が重要なのかのお話です。それは良く耳にする「再現性」に他なりません。特に習慣は、なかなか変えられないもの。悪い癖ではなく、ご自身の成功パターンとしての習慣を見つけてください。
キャリアのスケールアップでは、特定の行動や想いを『継続的に取り組みながらこれまで成果をアップデートしてきた、入社してからもそれは変わらず成果を拡大していく』という仕立てで将来像を作ってきます。
しかも、3年スパンが過去にも未来にも効いてきます。中学3年間、高校3年間、就職活動が本格化する大学生活3年間で、共通する事柄を見つけていけば、「再現性」を発揮して社会人3年目、社会人6年目、ちょうど30歳の節目に至る時点までキャリアをスケールアップしていくご自身の将来像を描くことができます。
少し難題であるのが”習慣”や”共通する事柄”を見つけることです。例をご紹介するので、ぜひご自身でも3年スパンで変わらずにスケールアップしてきたものを見つけてほしいと思います。

「キャリアのスケールアップ」例
└リーダーシップのスケールアップ

中学:学級委員長としてクラス(同級生)のリーダー
高校:吹奏楽の部活動でパートリーダー(学年混同)
大学:アルバイトリーダー/時間帯責任者(多様な属性)
社会人3年目:営業として同期よりも成果でリードして活躍する
社会人6年目:チームリーダーとして後輩やときに年上の部下をもってチームで成果を出している未来
社会人9年目/30歳の節目:営業部門の管理職として会社の発展を引っ張っている将来像

└関わる対象のスケールアップ
中学:不登校の弟に勉強を教えていた
高校:ボランティア部で子どもたちの学習支援や長期休みの居場所づくりをやっていた
大学:ボランティアサークルで他大の学生たちと一緒に地域の子どもと高齢者を繋ぐイベントを実施した
社会人3年目:お客様に寄り添い、同時に会社から求められる成果を出すことで活躍する
社会人6年目:お客様と自社をかけ合わせて自分のアイディアで課題解決をしている未来
社会人9年目/30歳の節目:社会に寄り添い、自社の存在が社会により大きな影響力を発揮していくための舵取りを担っている将来像

▼就職活動やキャリアイメージについて個別に相談したい学生専用▼
「しくじり先輩」本人|https://matcher.jp/plans/60509

ご自身の将来像や未来の描き方をご紹介いたしました。ここまで目を通していただき感謝申し上げます。もしこの記事を気に入っていただいたり、ご興味をお寄せいただいたりしましたら[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると嬉しいです。


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