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ガクチカの書き方

学生時代にがんばったこと、、、ちゃんと授業を受けて単位を取ったことを褒め称えたいのですが、そうもいかず。一所懸命に生きてきた生命力を買って内定くださいと懇願しても、そうもいかず。
大学時代をたった400字で表現する酷な課題に対して、少しでも前向きに取り組む学生の力になれればという想いで、僭越ながらガクチカの書き方と題して投稿いたします。

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❚ 絶対にやってはいけないこと

中学・高校時代のエピソードはNG、言葉の定義として「学生時代」とは大学生の時の話題です。児童時代のがんばったこと、生徒時代の挫折経験と指示があれば、正確にその通りに従ってください。
厳しいようですが、高校時代の話をメインにしてしまうと、選考側は「あなたにとって人生のピークは高校時代」という印象を持たれてしまいます。院生でれば、やはり大学院でのエピソードが望ましいでしょう。あなた自身が常に進化や成長をしている、だから入社してからも成長し続けることをアピールしてください。この「入社してからも」という話が、次の再現性です。

❚ 読み手に印象付けたい「再現性」

採用側が学生のエントリーシートや面接を通して知り得た本人の能力や人柄について、本人が入社してからも変わらないものを「再現性」と呼びます。これは人事界隈で頻繁に飛び交うキーワードなので、ガクチカを書く学生側は経験からの学びや発揮した能力を考える際には業界/業種問わず、必ず「再現性」の意識を持ってエピソード選びや伝えたいポイントを選んでほしいと思います。
実際に文章化されたガクチカを添削していて、遭遇する頻度の多い減点ポイントご紹介します。それはよく自己分析をされて、文章もきれいにまとめられているのですが、学びや能力を【 提出先の企業で発揮した際に重宝されるのか 】のか視点が欠けていることです。事実や主観ではなく、相手先企業の共感を得られることに目的意識を持ってガクチカ作成に取り掛かってください。

《再現性を意識したセルフ確認リスト》
①A:短期(三ヶ月以内)の成果であれば組織や対象が変わっても同じ能力を発揮しているか
①B:長期(半年以上)で取り組んで得られた成果であるか
②能力や学びは、「私の習慣は~」で言い換えてつじつまが合うか
③能力や学びは、提出先企業の業務や文化に対してマッチしているか
(備考「①Bの経験によって、①Aや①Aでも発揮しました」がベスト)

❚ エピソードの選び方

先述のセルフ確認リストにもある通り、エピソードの選び方は大きく2つあります。まずは「短期(三ヶ月以内)の成果であれば組織や対象が変わっても同じ能力を発揮しているか」、または「長期(半年以上)で取り組んで得られた成果であるか」です。数ある経験の中からエピソードに迷ったら、最も長期で取り組んだものにしてください。
長期間で取り組んだのだから、思い入れも障壁も、得られた学びもいろいろあったはずで、むしろ字数制限の中に収まり切らないことになるでしょう。その場合は、字数オーバーでも良いので、その時点で添削など自分以外の力を借りてOK、一人で悩むより、最良のものを集める発想に切り替えましょう。
様々な短期の経験を連発してる学生はどうするのか。能力や学びではなく、ご自身の人柄や意識で筋を通すことに軸足をおいて、経験の棚卸しをしてみてください。様々な短期バイトを経験しているならば「新しい人間関係の構築」に力を入れてきたと表現できますし、「知的好奇心の行動と検証」になるかもしれません、他には「環境に対応するための柔軟性を磨くこと」もこれからの時代にはマッチしていると思います。あくまでも経験は手段であり、自分自身は一本筋が通っていることを表現できれば、立派に「再現性」をアピールすることができます。
ちなみに、短期の”すごい経験”だと採用側に与えるインパクトは薄いです。

❚ ガクチカで選考を突破するスキル3点

・固有名詞を使う
例えば、飲食店やアパレルのアルバイト経験でガクチカを書くなら、冒頭で店名/場所(駅やランドマーク)など固有名詞を使うことで、混雑状況やイレギュラーの程度、接客の質を想像させておきます。そして後半のエピソードで伏線を回収してください。
【店名】オペレーションの方法、スタッフの属性、客単価、教育体制やマニュアルの有無などが伝わる
【場所】ターミナル駅→回転率&新規客、ベッドタウン→居心地&常連客、ロードサイド→家族連れ

・数値化する
数値化をすることで、ご自身が取り組んだことのレベル感(程度/難易度)を伝えることができます。
唐揚げ好きのレベル感を伝えるなら「年間400個以上食べています」とすれば、本当に唐揚げが大好きな人物であることが伝わります。同様にサークルやアルバイト先でメンバーの教育に力を入れたのであれば[ 人数 ]を、個人オーナーが営むレストランであれば[ 席数 ]や[ 客単価 ]を用いてご自身が携わったことのレベル感を伝えてください。
売上げアップの話であれば、その話を披露するまでに準備期間がありますので昨年同月・同期間の金額を事前に把握しておくのが望ましいです。少額であれば、月間や年間で金額を積み上げて数値化すれば、大きなインパクトとして印象づけることができます。

・「唯一無二のキャプション」を使う
「様々な人たちと~」や「いろいろな経験を~」と使えば抽象度が高くなりすぎてかえって伝わりづらいですし、取り組んだ施策を3つ挙げるだけでも文字数が膨らんでしまいます。
唯一無二のキャプション(目次)とは、最重要ポイントであることを伝える際に使う枕ことばです。これにより、文章に緩急をつけながら、読み手の印象をひきつけることができます。
【通常のキャプション仕法】
・理由は3つあります
・原因は2つと考えました
【唯一無二のキャプション仕法】
・様々な理由が考えられましたが《最も》根深いものが◯◯不足と~
・いろいろな経験を積む中で《一番》印象に残っているのが~

▼ガクチカのブラッシュアップや添削を個別に相談したい学生専用▼
「しくじり先輩」本人|https://matcher.jp/plans/60509

ガクチカの書き方について、今回はこれから着手するぞ!という方やどうももエピソードがしっくりこない!という方をイメージして3つのポイント&スキル3点をご紹介いたしました。ここまで目を通していただき感謝申し上げます。もしこの記事を気に入っていただいたり、ご興味をお寄せいただいたりしましたら[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると嬉しいです。

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