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noteのディレクターになって3ヵ月でやったこと。

ピースオブケイクに入社し、丸3ヵ月が経ちました。無事に試用期間も終わったので(たぶん)、これまでにどんな仕事をしてきたのか、自分がこれからやることを考えるためにも振り返りたいと思います。

noteディレクターの仕事って?

「ディレクターって何やる人なの?」と聞かれることが多いのですが、そういうときは、まずざっくりと「noteを盛り上げて、クリエイターさんが楽しく創作を続けていくために、なんでもやる仕事」と答えたりしています。

「なんでもやる」というのは、実際かなりそうで。個人・法人のクリエイターのサポート、イベント運営、さまざまな業務提携の促進、法人営業、開発チームとの連携、SNSやnote公式アカウントの運用、コンテスト運営、コミュニティ運営……と、業務範囲の幅広さに入社して驚きました。

そして、いま、noteのディレクターチームは5人。社歴の一番長い三原さんはクリエイターのことをとにかくたくさん知っていて、玉置さんは開発も見られる。水野さんは法人系を幅広く担当していて、平野くんは業務の効率化や仕組みづくりのエキスパート。得意分野がそれぞれちがって、全員めちゃくちゃ仕事ができる。

すでにかなり”最強の布陣”感がある中で、「わたしには何ができる!?  どこに強みを持てばいい!?」というのが、入社して一番に考えたことでした。で、いろいろ考えたけれど、「会社の目指す方向性に沿って、自分のこれまでの経験を最大限活かす」という真っ当なことをしていくしかないな、と思いました。

仕事の三つの軸

noteのミッションは、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」です。「だれもが」というのは、個人も法人も、すでに著名な人もそうでない人も、どんな人にも居心地のよい、フラットな場づくりをするということ。これは、noteディレクターの仕事の大きな軸だと思っています。

そして、「続ける」というのが、創作をする上ではとても大変なことで(わたしも昔々に小説とか詩を書いては、まったく続けられなかったので少しはわかるつもりです)、そのサポートをするのも大切なこと。

この二つの軸に関して、自分のこれまでの仕事──編集者と書店員の経験値、そして所属コミュニティ「コルクラボ」での学びをかけあわせ、大きくわけて次の三つのことに取り組んでいます。

(1)発信をはじめ、続ける後押しをする
  ──note pro編集パートナー、note勉強会
(2)クリエイターの出口を広げる
  ──クリエイター支援プログラム、コンテスト
(3)コミュニティをつくる
  ──Nサロン、編集者のつどい

それぞれ、具体的に紹介していきます。

「発信をはじめ、続ける後押しをする」その1──note pro編集パートナー

法人向けの「note pro」を3月にリリースして以来、数多くの企業からの問い合わせをいただいています。わたしは前職の編集者時代に、企業のオウンドメディアの編集・運営に携わっていたのですが、最初の体制づくりやメディア設計(はじめる)、そして、コンテンツの定期的な発信(続ける)を、社内だけで行うことの難しさを目の当たりにしてきました。

そうした課題を解決するのが、「編集パートナー」noteがパートナーシップを結んだ「編集のプロ」を企業にご紹介することで、企業の継続的な情報発信やコミュニティ形成をサポートしていくという取り組みです。

ありがたいことに、前職時代にお世話になった方々や、noteやSNSで活動を拝見していた方々、計11パートナーに仲間になっていただくことができました!

入社して早々、このプロジェクトを任せてもらい、ありがたいとともに、正直最初はどうなることかと不安でした。でも、編集者のみなさん一人ひとりとお話をするのはとても楽しく、話す中で生まれるアイデアもあり、振り返れば「役得!」な機会でした。

この取り組みをきっかけに生まれたイベント#これからのメディアを考えるも、おかげさまで大盛況でしたが、誰よりも企画者のわたしが楽しんでいた気がします。

とはいえ、これはまだスタートラインにすぎません。ここから、このパートナーのみなさんとともに、たくさんの企業お手伝いをしていけたらと思っています。

「発信をはじめ、続ける後押しをする」その2──note勉強会

noteでは、定期的に個人向け・法人向けのnote勉強会を開催しています。

最近では、月一でピースオブケイクで開催しているnote勉強会を平野くんと一緒に担当するとともに、水野さんや玉置さんと一緒に、社外に出張勉強会に行ったりもしています。

勉強会では、機能の説明にとどまらず、noteの世界観や「読まれやすい記事を書くコツ」などをお話しているのですが、毎回Twitterのハッシュタグが盛り上がるのがとてもうれしいです。

「クリエイターの出口を広げる」その1──クリエイター支援プログラム

クリエイターの出口を広げる、つまり、活躍の場を増やすということは、クリエイターのみなさんが創作を続けるためにも、とても大事なことだと思っています。そのために取り組んでいるのが、「クリエイター支援プログラム」です。

毎月、noteで注目のクリエイターや作品を、まとめてパートナーにご紹介しています。ご紹介したいクリエイターがたくさんいるので、紹介する頻度を増やしたり、パートナー各社のニーズに合わせて、個別に提案する機会をいただいたりもしはじめました。

今後は、パートナー向けに、noteを活用した「クリエイターの発掘」「創作活動」「ファンベースづくり」「販促・PR」についてお話する機会をもっと増やしていけたらと思っています。また、書籍化や番組出演などの事例を増やすべく、取り組んでいきます。

「クリエイターの出口を広げる」その2──コンテスト

noteのトップページを見ると「募集中」というタブがあります。そこでは、ハッシュタグテーマに沿った投稿を募集する、「コンテスト」「お題」という企画を展開しています。

企業と取り組む「コンテスト」では、優秀作品を選定し、賞金の授与やnote以外の場での掲載なども行なっています。わたしは、6月に終了した、明治ブルガリアヨーグルトさんとの#ヨーグルトのある食卓コンテストを担当しました。

ありがたいことに、700件以上もご応募いただき、現在、絶賛審査中です。

こうしたコンテストが、クリエイターが世に出ていくきっかけになるよう、これからも定期的に開催していきます。

「コミュニティをつくる」その1──Nサロン

わたしがそもそもピースオブケイクに入社したきっかけが、「コルクラボ」というコミュニティだったりもするのですが、クリエイターが創作をつづけたり、ビジネスパーソンが発信をはじめたり、新しい一歩を踏み出したりするのに、コミュニティの力は大きいと思っています。

noteは日経新聞と共同で、「Nサロン」というコミュニティを運営しています。2019年2月〜4月に3ヵ月限定で開催されたものが、7月より持続的なコミュニティとして本格始動しました。

日経の永吉さん、noteの水野さんという二人のコミュニティマネージャーが築き上げてきた運営チームに、ジョインすることになりました。二人がこの半年くらい試行錯誤して見えてきた方向性、これからのさまざまなチャレンジを、形にしていくお手伝いができたらと思っています。

「コミュニティをつくる」その2──編集者のつどい

noteにはたくさんの人がいて、note自体が大きくゆるやかなコミュニティになりつつあると同時に、その中にいくつもの小さなコミュニティがどんどん生まれている気がしています。たとえば「noteカメラ部」という、カメラ好きグループもあったりします。

note pro編集パートナーであるKichiの柴田隆寛さんとお話しているときに、「noteが編集者やライターのコミュニティのプラットフォームになったらどうか?」というアイデアが出てきました。そこで、その取り組みの第一歩として企画したのが、#編集者のつどいというイベント・交流会です。

編集者・ライター同士は意外と横のつながりがない、ということもあるからか、交流会は時間になってもなかなかみんな帰ろうとしないくらい(笑)、盛り上がりました。

こうしたイベントはこれからも定期的に開催したいと思っていますし、ここから、新しい仕事やおもしろい取り組みが生まれていったらいいなと思います。

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さて。まったく短くまとまらなかったのですが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。noteが、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションのもとで、さまざまなことに取り組んでいることが少しでも伝わっていたら、うれしいです。

そして、今回ご紹介したわたしの仕事は、あくまでnote全体の一部で、ディレクターチームは日々、多方面でさまざまな仕事に取り組んでいます。冒頭でも紹介したように、ディレクターたちの仕事はほんとうにすごくて、日々尊敬しかなく、それなのにみんな優しくて協力体制ができあがっていて、「最高のチームなんじゃ?」と感じているので、今度はそんな自慢話も書きたいなと思っています。

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