「いいですかー？明日の遠足のおやつは300円までです！」
「先生！バナナはおやつに入りますか！！」
「またぁ～！どっちでもいいけど、先生はバナナは果物だと思うよ？」

ふとこんなこと思い出した。
毎年聞いていたこの”バナナはおやつか問題”は結局解決してないような。先生によって「おやつだよ！」「あくまで果物です」って答えが割れていたけど、そんな答えどうでもよかった。この質問をすることこそがランドセルを背負った私たちのルーティンだったし、聞いておきながらそいつはバナナ持ってきてなかった。

おやつは300円まで。

これ、なかなかに難しかったなぁと思う。うまい棒なら30本（さすがにそんなやつはいなかったけど）。
おやつ交換のことを考えたらなるべくいいもの持って行ったほうがいいし、なんならたくさんあったほうが盛り上がる。自分の好きなおやつ、友達の好きそうなおやつ、あ、これ先生にあげたらなんかいいものくれるかもなぁっておやつ。どれも少なすぎず多すぎずのバランスで買い物かごに入れてたなぁ。

今考えれば、小学生たちに算数を実際に使わせるために先生は言っていたのかもしれない。うわぁ、、、こうやってバカなりに勉強させられていたのか。まんまとやられた。実際＋α！とかごまかしてで500円くらいになってたけど。（意味ない）

最後の遠足だね！とか言って地元の公園ではしゃいでた小６の私。中６となってまた遠足に行くことをまだこの時は思いもしてなかった。

遠足は無限大である。

「あんた、どんだけおやつ持って行くつもりさ」
「見ての通りよ？」
「……入れるなら潰れるからリュックにしなさい」

18歳。成人女性。6年ぶりの遠足に出発前日からはしゃぎまくっていた。

おやつ300円までとかもう縛りがない。バナナを持って行こうがなんだっていい。いつもお世話になっているファミリーさんにちょっとしたお土産としてお菓子を持って行こう、と考えたあげく、これである。
（工場から直送30袋。）

足りないより、余るほうがいいよ。
「何かお土産持って行きたい！」と相談したときに母が言ってくれたのに、いざとなれば反対された。めっちゃかさばるやん。いやいや、そこまでやるとは思わないやん、と。

私もそう思う。（調子に乗ってました）

完全にあの頃と同じ感覚である。
あの頃の、まだ何も知らなかった頃の、何が起こるか予想もできない未来への楽しみな気持ちと同じである。

中学6年生、ファミえんに行く。

ファミえん。正式名称「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」。
遠足と言う名の野外ライブである。

エビ中の設定が”中学校”であることから開催されている夏の恒例野外ライブ。自然豊かな山中湖、過去には河口湖や長岡、富士急ハイランド、愛知のモリコロパークで開催。なんと今年で10年目らしい。すごい……

それにしても、春ツアーで今年の現場最後と公言していた私がなぜファミえんに登校できたのか。一言で表すならば、

高校生の特権

なのである。

私は現在中学6年生、リアルでは高校3年生。Twitterやnoteでは「ののかまるぅ！」「エビ中！」「わぁぁ……かわいい！まじかまじか！」ぐらいしか見せてはないけど、これでもちゃんとリアルでは真面目に勉強してる人間である。（尚、結果が追いついてるかは比例しない）

あんまり言いすぎると個人情報駄々洩れになってしまうけど、その、大学見学、つまり

オープンキャンパスである。

普通の高校生とはちょっと違う生活を送っているため、まだどうなるかは本当に明言できないけど。結構な確率で合格は難しいけど。一応志望校が関東にございまして。（落ちたら全然北海道にいますが）
距離的に気軽に見に行けないし、、この夏休みでお願いして行こう！（遅い）と計画していたところ

8月6日。

まさかの奇跡。
偶然被ったのだった。

あれ、これファミえんある日じゃね？
え、これ当日は参加できずとも前乗りしておけば初日行けるんじゃね？

第一志望、第二志望の大学が5日・6日でオープンキャンパス（になりそうという予測）。どちらかは参加できはしないけど、一応キャンパス内ならいつでも見学できるっぽいとのこと。

すぐさま親に承諾を得るべく相談。遠征費や意志確認でちょっと揉めたりしたけど、

母上「わかった。でも、一人で行きなさい。」

とのこと。せっかくなら両親片方だけでも一緒に来てほしかったが（オープンキャンパスの保護者説明会も聞けないので）、そこはしょうがない。ファミえんの魅力もプレゼンしてみたけど、仕事も忙しいし2人分だとさらにお高くなるので「一人で頑張って！」と背中を押してくれた。

そう。あくまで目的は”オープンキャンパス”！！
ファミえんしか頭になかったとか言えない。

こうして私の夏の関東大出陣は幕を開けたのだった。

そうこうしているうちにあっという間に当日に。３泊４日、春ツアー福岡ぶり（親戚に頼れない環境に行くのは初）のライブ遠征である。
迷彩柄のリュックの中はとうきびおかきでほとんどを占めていて密輸してる気分だったし、なんだか別に悪いことしてないのにドキドキが止まらなかった。

いつもより少し早起きして、朝一で最寄りの空港から羽田空港へ。

あっづっ。

いや、東京さんよぉ、、暑すぎやしないかい？ちょ、最高38度って何？私の平熱36.2度くらいだよ？地元の8月の平均気温19度だよ？燃えるよ？冗談抜きで燃えちゃうよ！？？

ムシムシした空気。人混み。汗のツンとした匂いといろんな香水や柔軟剤の混ざった香り。立ってるだけで体中の水分が蒸発しそうだし、日差しレベルがもはやトースター。焼いてもおいしくないよ、、どうせだったら脂の乗った冬のほうが寒さで身も引きしまってたぶんおいしいよ？

ファミえんへは大月から日帰り公式バスツアー参戦予定。遠征初日・2日目は大月周辺（何駅か離れてるところ）にホテルを予約していて、初日はそこまでの移動しか予定を立てていなかった。

でも１つ。
どんな暑さだろうと行っておきたい場所、いや、行かなければいけない場所があった。

お台場だ。

新橋からゆりかもめに乗って数分。旅行でも学校関連のことでも東京に来るとき、なぜかお台場に毎回いる。きっとガンダムに呪われてる。来なきゃ東京感がしないまである。

中２：ロボットアニメ＆特撮系大好き父とガンダムベース
高２：友達と観光（ガンダムベースも行く）
高３：研究発表が東京ビックサイト（朝歩いてガンダム見に行く）

完全に父の影響を受けすぎた娘。アニメは見た記憶ないけど小学生の頃からガンプラだのミニ四駆だのけっこう組んでた。置き場がなくなって母がブチギレてやめたけど。

ちょうどいろんなところでTIF（東京アイドルフェスティバル）もやってて、そこらへんにヲタクもアイドルもうろついてた。空気感は過去１で異様だった、と言いたいけど、確か初めて東京に来た中２のときもTIFをやってた気がする。
当時（14歳）は「ヤバい人たちいっぱい……おもしろいけど怖い」みたいなこと思ってたけど、アイドルに対する見方が変わった今は楽しくて。
オタクとして居心地がよかった。

すっごく遠くだったけどukkaちゃん（と思われるステージ）も見れて嬉しかったなぁ！アイドルって最強だ。

お台場に来た真の目的はこちら。

この写真を撮る。それだけ。

そう、ここは！！8月17日に推しである風見和香ちゃんの生誕ソロライブ「ののかまると犬の散歩〜みんなで吠えよう！〜」の開催地であるZepp DiverCity！
これだけお台場に来ておきながら場所がわからず。一瞬通り過ぎたけどよく見たら普通にあるやん。ガンダムのすぐ隣だし、全然見たことある場所だった。あっつい中無駄に歩いた。

このことは月末にでも別noteで書くことになると思うので、それもまたお楽しみに。

そんなこんなで汗でべちょべちょになったり、電車の遅延だの運休だので急に別ルートでホテルまで向かうことになったり。
初日で慣れない環境ですでにヘロヘロ。疲れつつも次の日がファミえんだけあって日付を超えてから軽く寝た。布団に入っても心臓の音がうるさくて、どうも深く眠れる気がしなかった。

ついに当日。

書きながらこれ書ききれるのかと本気で思ってきた。ここまでで約3500字。読んでくださってありがとうございます。

当日は朝5時半起き。密輸した（してない）とうきびおかきと推し活グッズ、水＆暑さ対策グッズを大量に持って大月へ出発。富士山上るんじゃないかレベルのリュックの大きさになったが、あくまで遠足である。

まぁ、ホテルから最寄り駅までが大変だった。山。山。山。北海道とはまた違う雰囲気の街を通り抜け、細い坂道を30分くらい歩いたのかな。朝だからいけるだろ！と思ってケチって歩いて行ったけど、30度近い気温の中動き続けるのはハードすぎた。帰りは素直にタクシー使った。大正解。

そして、大月駅からは公式バスツアーで山中湖へ。駅に着くとエビ中ファミリーらしきお姉さんやお兄さんがちらほらといて、ちょっと心躍る。私はというとnew鎧（参戦Tシャツ）を着てたけどなんだか恥ずかしくなって、上に半袖ジャケットを重ねてたけど。今考えれば周り全員ヲタクだから隠す必要なかったなぁ。

ここには、エビ中ファミリーしかいない。

そんな特殊すぎるバスなんて初めてだった。普段周りにはエビ中知ってる人すらまだ少ない田舎もんには、同じ空気を吸ってるだけで贅沢すぎた。

「あ、あの人ぽーちゃん推しだ」
「すごい！全身ゆのぴで染まってる！」

心の中で叫びながら悶絶。さすがに全員ファミリーだとしてもヲタクすぎる行動は引かれるので我慢。バスの中では一言も話せなかったけど、隣にエビ中ファミリーが座ってるという事実だけで緊張はほぐれていた。

約1時間ちょっと。何もしないのは暇なのでradikoで「エビ中なんやねん」を聴いていた。ちょうど放送されてた「風見和香の怒るよ」のコーナーが可愛すぎて、窓の外眺めるふりをしながら必死にニヤけてるのを隠していた。

東京からだと結構大変だったらしいけど、大月からは特に渋滞に巻き込まれることもなくぬるっと山中湖まで行けた。

そして、ついに。

到着！！

降車したタイミングで特典のクリアファイルをもらい、駐車場から会場まで少し歩く。サンダルの隙間から入る砂利の感覚が遠足感を引き出して、もうワクワクが止まらない。走って駆け抜けたかったけれど、転ぶ気がしたので我慢。深呼吸して一歩一歩歩いて行く。

11時過ぎ。
一歩。また一歩。ファミえんに近づいている。じゃりじゃりと地面を踏みつける音がまた気持ちいい。日差しは強いけれど、ふわっと風が吹いている。
遠目で見えるキッチンカー。声のトーンが上がっているファミリーの声。昨日とは打って変わった山の優しい香り。肉の焼ける夏の匂い。

そして、大声で接客する、あれ、おぉ！本物のマヤマッスル・カフェだ！！！なんか気合が違う！！すごい気合！それに去年より店員さん増えてる！
（去年はTwitterでのほほんと眺めてた上目黒ダックス（店員さん）ファン）

会場に着いたところでみおちさん（@ayam0627）と合流。
ちょうどファミえんの1週間前くらいに旭川で開催された”北海道エビ中女オタクオフ会”で初めましてした方だったのだけど、「ファミえん一人なので不安で、、」と相談した私に「私が護る！」と快く言ってくれたお姉さま…！

こ、こんな人見知りチビ野郎と入場手前までずっと一緒にいてくれて、どれだけ心強かったか……！（会ってなかった期間で引越しされてて元北海道ファミリーになってた）

荷物を置かせてもらい、周りのファミリーさんに軽くご挨拶させていただいてから（緊張でガチガチだったけど）上着を脱いで”ちっちゃい女子（本名）さん”から”ファミえんヲタクのシマまる”へと変身。「女の子はメイクすると強くなれる」のと同じで「ヲタクは参戦服着てると強くなれる」みたいな。あくまで私の話だけどね。

グッズ列には色とりどりのエビ中ファミリーがずらっと並んでいた。
「まだまだここからくる感じかなぁ」ってみおちさんが教えてくれたけど、私からすると結構な人数で……すでにビビってた。この後ぞろぞろ湧いてくるオタクたちにもっとビビり散らかすことをまだ知らない。

私は生写真5セットとののかまるのうちわを購入。

今回の生写真のテーマは「中学生」らしい。え、いまっすかエビ中さん。逆にこの14年そのテーマで生写真撮ってなかったんですか、、？（最高です）

メンバー10人中9人は清楚な制服。何年かぶりの学年カラーを使ったリボン。メガネっ子な写真も数枚。つ、罪深い。真面目キャラな風見和香さんが制服着てメガネかけるのは反則でしかない。心の底にある姿のわからない何かをえぐられた気がした。
あーあ、こんな子が同じクラスにいたら勉強頑張れるのになっ！勉強予習復習しっかりして放課後教えちゃうのにな！！帰り道ちょっと遠回りしてコンビニでジュース奢っちゃうのにな！！

あと、その、10人中9人ということは？あの、その、学ラン着てハーレム作ってる方が1名いらっしゃるのね。そう。エビ中1の高身長である小林歌穂さん、ぽーちゃん、いや、もはやぽー様です。
ここ数年伸ばしていた髪を今年の始めにバッサリカットされたぽー様。個性バキバキのエビ中の中でも縁側系アイドルと言われるほどふわふわした優しい性格＆歌声。なのによぉ、なんだよぉ、イケイケ度が半端ないっす。
コバヤシ先輩と呼びたくなるお姿…。廊下ですれ違ったときに目合わせてニコっと笑ってほしい。その後特に何事もなく立ち去ってほしい。昼休みに図書館で偶然見つけて、手の届かない高いところの本を取ろうとしているときにすっと手を、

すみません、取り乱しすぎました。話に戻ります。

アイドルのグッズでうちわは定番だけど個人的には初めての購入。事前販売でリストバンドだけ買ってはいたけど、ライブ感味わいたくなって急遽買った。結局ライブ中は真剣にペンラ振りたくなってしまってしまったけど、暑さ対策としても使えたし家に帰っても飾れるので大正解だった。まだグッズ整理ができてないから今は枕元にいるんだけど、それ見た母の目が冷たかった。
おはよう世界。おはよう母上。おはようののかまる。

遠足と言えば、お弁当。そして、おやつ。
でも実際に北海道からお弁当をつくって持って行くことは無理だし、たぶん食べたら食中毒でお腹壊す。山中湖となれば大半の人が遠征民になるし、全員がコンビニに駆け込むとなるとお店の中はすっからかんになるだろう。そうなれば、食べられない人だって出てくるかもしれない。そこで、ファミえんではこんな場所がある。

パクパクうーたん村！！

ずらっと並んだキッチンカー！！ここに！！ここにずっと来てみたかったのだ！！

うーたん村のファミえんの楽しみポイントは僅差でライブに次ぐ第2位。メンバーリクエストのメニューもたくさんあって、肉、魚、スープ、イタリアン、コーヒー等様々なものが楽しめる。もちろんメンバーも食べてる。
本当は全制覇したいくらいだったけど、胃の大きさが赤ちゃんレベルな私は悩みに悩んでメニューを絞らなければいけない。過去の経験上調子に乗って爆食いしたときは百発百中でお腹壊す胃腸の弱さ。さすがに富士山のお膝元でお腹壊すわけにはいかない。

あれもこれも食べたいけど、いや、絞って食べるならここしかない！！

そうしてまずはののかまると屋台ごはんへ！
推しのお店で食べないわけないじゃないか…！キッチンカーから焼いたお肉の匂いが風で流れてきて食欲をそそられる。もちろん注文したのは風見和香リクエストのサラダうどん！！

ねぇ、、

これぇ、、

うんまっ！！！！（写真撮り忘れた）

サラダうどんだから暑い中でもヘルシーかなぁと思っていたのだけど、いい意味で期待を裏切られたのね。さっぱりしつつもちゃんとガッツリ。冷たいうどんにサラダ、そして焼きたてのお肉（牛タンだったのかなぁby味音痴）がドンドンと！
お値段800円だったんだけど、全然1000円以上出してもいいボリューム感。冷たい麺だから食べ進めやすかったし、味もさっぱりしていて罪悪感もない。夏休み入ってから食生活不安定な実家引きこもり生活送ってたからしばらく胃が重たかったわよ。すでにお腹いっぱい。

その後、去年から憧れに憧れていたマヤマッスル・カフェへ！

ファミえん等昔からエビ中ライブを演出してくださっている近藤キネオ先生率いる上目黒ダックス（店員さん）がやっているお店。お店にはまやさんのサイン入りTシャツが飾ってあったり。私は少ない時間帯に行ったけど開演前は結構並んでたなぁ。やはりすごい人気。

私はノーマルなプロテインを頂いたのだけど、冷たいしおいしいし暑い野外ライブ前にぴったり！あと店員さんかわいかった。お話しできるかなぁと思ってたけど、いざ目の前にすると人見知り発動しちゃって一言も喋れなかった。くっ……来世は気軽に話しかけれるおじさんになりたいぜ。

みおちさんから中山食堂の小籠包を1つおすそ分けしてもらったけど、あれもめちゃくちゃおいしかったなぁ。
全2品（おすそ分け入れると3品）。少なっ！もうちょっと食べておけばよかった。夜ごはん買い忘れて帰りのバスの中きつかったし、結局コンビニ飯にしちゃったし。
博多料理亭なかむらの梅ヶ枝餅も食べたかった。ぽーの飯処の冷製コンポタージュも。うーたんvillage cafeのコーヒーはもうちょっと舌が大人になってから挑戦してみたいな。恥ずかしながら未だにコーヒー飲めないので。

遠足気分。

お腹いっぱいになってからはレジャーシートを敷いていただいてしばしゆっくりタイム。まるで本当に遠足気分。みおちさんと連番だった犬神こたろーさん（@ebiebiinuinu）とやっと初めましてできた。

このお方も北海道出身、というか私と出生地が同じ。歳は少し離れてはいるけど、生まれた病院が同じらしい。山中湖で地元が同じ人に会うだけでもクソ田舎だしめったにないのに同じ病院て……宝くじで高額当選するくらいの奇跡な気がする。

そして！こたろーさんは春ツアー中に＃エビ中doでしょう というハッシュタグ企画をしていたときにたいっっへんお世話になった方でもあるのだ…！こたろーさんに「一緒に北海道公演盛り上げませんか？」と声をかけていただいき動き出したハッシュタグだったのです。やっとご挨拶できてよかった！

みおちさんもこたろーさんも開場までずっと一緒にいてくださり、（元）北海道ファミリー2人にお世話になりっぱなしだった今回のファミえん。本当にありがとうございました！！！

開場まではしばらく時間があった。別にこれというすることもないので、うろついたりゆっくり座って休んだり、本当に遠足みたいに過ごしてた。
そうだそうだ。小学生の頃、みんなが走り回って遊んでるときに疲れちゃって私だけ日陰にレジャーシート敷いて寝っつころがってたなぁ。あの頃から何にも変われてない……

そんなときに「シマまるさんですか！？」と話しかけてくださった方々がたくさんいらっしゃって！
もちろんほとんどの方が初対面だったのだけど、「あ、私○○です！」って言われたときの感覚がパズルのピースがぴたっとハマった感覚と似ていて面白かった。もちろんお互い顔を見せるのは初めましてだし、声も聴くのも初めましてだったけど、何となくのイメージがふわふわっと形作られてて、何も違和感がなかったというか。初めまして感があまりなかった方が多かった気がする。

持って行った密輸（してない）とうきびおかきも「これ、さすがになくならせるの難しいだろ」って思って配りまくってたけど、結局足らなくなる＆逆にお土産をたくさんいただいてしまう始末。
皆様ありがとうございました！いただいたものも大切にします…！
移動中でその場に持ち合わせてなかったり、足りなくなっちゃったりでお渡しできなかった方々すみませんでした…

あと嬉しかったのが同じ15推しの方にたくさんお会いできたこと。（許可取ってないのでお名前は出しませんが）
推しの話で盛り上がれるなんぞ夢のまた夢…！！「このあいだののんちゃん○○でしたよ」とか「ののかまるのここの表情が好きで！」とか「前にここでこんなことがあってぇ」とかとか。わかる！わかりすぎる！！うわぁぁ！！とライブ前にして顔には出さなかったけどテンションおかしくなってた。

そのときに話題に上がったのが「15推しって隠れてるけど、ぶっ飛んでる人多いよね」問題。
そう。見た目は結構普通だし、一見真面目そうな方が多い。でもね、でも、どっかネジ外れてるというか……
推し（風見和香さん）のことになると明らかに早口だし、語彙力失ってるし、勢いで急にすごい行動したり、不器用だけど愛が重い方多いよねぇ。
（おめえもだよ）

ペットは飼い主に似る、って言うじゃない？
そう。我々は従順なるののかまるの犬。（違う）（違わないけど）
だからきっと、根本的に1周回って「ののかまるって隠れてるけど、ぶっ飛んでるよね」ってことか？
なんだか素直に否定もできないけど、15推しも器用そうで不器用な方多いなぁと感じた。

開場。

そんなこんなで15時。整理番号の早い人から入場していく。

私はUブロック510番台。整番は可もなく不可もない感じなので本当にブロック次第。柵前で見たい！なんぞ欲張るつもりもなく、とにかく一目でいいから風見和香さんの姿をこの目で見れることを願うばかり。
小さき人間（148cm）にとって野外ライブは、席がきっちり決まってなかったり着席をすることもないから難しい環境であることは確かだった。地元で父と靴屋で1番底の厚いサンダルを探して買ったけど、結局「意味あるんですか？」と何人ものファミリーに言われた。ちょっとはあるよ！！怒るよ！！（風見和香ボイス）

この時間くらいで早朝出発の関西ファミリーさんたちがやってきてご挨拶できたり、福岡ぶりのファミリーさんに再会したり。500番台は呼ばれるまでしばらくかかるのでまったりおしゃべりしてた。

入場が始まってしばらくして、Twitterにブロック割が流れてくる。
「よかったね！U最前ブロックだよ！！」
久しぶりに「やったー！！」って声出して喜んだ。なんやねん、「やったー！」って。人間本当に嬉しかったら「やったー！」って言うんだね。単純で従順な自分に笑えてきたけど、それ以上にこの目でエビ中を見れることが嬉しくてニヤニヤが止まらなかった。

ついに

私の夏が始まる。

やっと私も入場する番に。開演するまで時間は少しあったけど、ドキドキワクワクが止まらない。これからファミえんを見れるんだ！！あの、あのファミえんの中に自分がいるんだ！！

心の声がどこかに聞こえてるんじゃないかと思うほどの緊張感。
会場のBGMがどんどん空気感を変えて顔が引き締まっていくのがわかる。

私が取れたのはUブロック中央らへん。前から15列以内というところだろうか。前には身長高めのお兄さんがいたけど、間から顔を出せばステージは問題なく見える。よかった。

最前ブロックだとしてもその中の中央ではあるし水が飛んでくるとは思わないけれど、一応念のため大きなビニール袋に荷物をまとめて縛っておいた。
正しくは、”飛んでくるとは思わなかった”けど、”飛んできてほしかった”。ビニール袋にはそんなちょっとした夢も一緒に詰めていた。

お昼ごろよりは下がって丁度過ごしやすいくらいの気温。晴れ。野外ライブ絶好の条件が揃っている。

16時30分。

聴き慣れた学校のチャイム。座っていたエビ中ファミリーも一気に立って、声援を送る。あの瞬間のうぉぉぉ！！というダミ声が今でも耳に残っている。

『ただいまより 私立恵比寿中学 学芸会を 上演いたします』

気づいたときには目と鼻の先にエビ中が、ののかまるがいた。
長く短い私たちの遠足本番。
その先の話は長くなりそうなので、、、来週出します。

ただのオタク
シマまる