上場準備に憧れて

あれは私がいくつのときだったか


神奈川県某所の半導体系工場でのほほんと経理事務をしていた私。
波が激しい業界のちょうど底の時期だったためか

・給与はナチュラルに毎月遅配
・社会保険脱退させられる

という会社の状態はさすがにまずいなと思い転職を決意。

当時はネットなんて普及してないので、
書店で求人情報誌を買い求めてみる。
時代はちょうどITバブル後期、CA(サイバーエージェント)が
上場を果たした直後くらい。
「上場準備が経験できます!」なんていう謳い文句の求人が多かった。

どうせ転職するなら給料上げたいし
「なるほど、上場準備を経験すると市場価値があがるのね…」

と安直に考えた私は、当時住んでいた神奈川県某所から
通えそうなエリアの上場準備してます的な会社を
いくつかピックアップして応募。


そして代表がある分野の技術に関して特許を持っているという会社に
無事採用される。
給与水準も都内に出ると高い!嬉しい!と喜び勇んで勤務開始。
※なにしろ1.5倍くらいになったからな。

しかし、いざ勤務開始してみると…

・代表は毎晩のように従業員と酒を飲んでは夢を語る
・その領収証は立替精算として会社に回ってくる
・私と同時期に入社した肝心の管理部長は、
 会社のお金で飲みに行きたいがために代表の太鼓持ちマシーンと化す
・しかも売上あがっていないので、会社の資金は
 ほぼVCからの出資によって賄われている

という素人にもわかるありえない状況を体験。
普通は管理部長が〆てくれるところやろそれ。

さらに、私の知人(の会社)がその技術に興味を持ち
話を聞いてくれることになったので
営業担当にお願いして一緒に訪問させてもらったところ、その担当が

二 日 酔 い 全 開

で現れ、サービスの説明もままならないままアポ終了。

これがトドメとなり、私は試用期間内での撤収を決断。
※知人には後日ひれ伏して詫びましたよ…。


その後この会社はなくなってしまったようで、
後日談として、3年ほど前に太鼓持ち管理部長と某所ですれ違ったものの
気づかないふりでスルー。全力でスルー。

上場したい会社は星の数あれど、
実際に上場準備に踏み込むというのはまた別なんだなあと
学んだのでした。

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世を忍ぶ仮のしましま

管理部門の立て直しや立ち上げの旅をする人。
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