第15回

読モ系美魔女のファンタジー感と、そこに憧れる熟女の消費者感

あまり知られている話ではないが、あたしはわりと美容オタクである。

ファッションやメイクはさほど興味はないが、美容だけは過去コラムも何本か執筆したほど興味もあるし、情報収集もしている。もちろん「美st」(かの美魔女ブームを生み出した、熟女御用達の雑誌)も愛読している。

女性誌には、必ずといってもいいほど「読者モデル」(以下、読モ)が登場する。それは前述の「美st」についても同様だ。
2010年から開催されている「美魔女コンテスト」はすでに8回目を迎え、歴代ファイナリストは「TEAM美魔女」として、主催の「美st」をはじめ、あらゆるメディアに美魔女代表として登場している。

2018年1月現在、TEAM美魔女には1953年~1981年生まれの「美魔女」系熟女が所属している。
81年生まれ(36歳)を入れるのは異論がありそうな気もするが「AV界や水商売界における熟女は30代から」という定義になぞらえれば、立派な熟女である。むしろ53年生まれ(現64歳)で美魔女と呼ばれる人のほうが、個人的には感心する。
(興味ある人はリンク先へ飛んでみるがいい⇒TEAM美魔女メンバー

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読モとして登場する美魔女はプロのモデルや女優ではなく、あくまで「素人」という設定だ。その中には美容業界やファッション関係者なども含まれるが、主婦という肩書の人も多い。

美魔女になる専業主婦には2つのタイプがある。
ひとつはセレブ層、もうひとつは中流家庭層の美人だ。

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