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自分のトリセツ「意識と素粒子論について」

「パラダイム」とは価値観のことである

今までの記事で、自己肯定感や自己受容の重要性、それらを決定づけている、わたしたちが持つ「過去の記憶」、それによって作られる「人生脚本」というものなどについて触れてきました。

わたしたちは、それぞれが、非常に純粋な状態でこの世に生を授かります。

そして、その瞬間から、五感覚を通じて入ってくる様々な情報に対し、自分なりの「意味づけ」をしながら、それらの情報理解を進めていきます。

しかし、あまり自分自身で考え、判断する力のない幼少期には、その「意味づけ」のパターンを、自らの両親(場合によっては祖父母や兄姉)を参照することによって得ていきます。

「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、わたしたちが幼少期に得た情報、それに対する「意味づけ」は、わたしたちの人生に大きく関わってくることとなります。

名著『7つの習慣』では、そんな風にしてわたしたちが得てきた「意味づけ」のことを「パラダイム」と呼んでいます。

そして、「パラダイム」は、自分自身が持つ、人生の地図のようなものであると例えられますが、言ってみれば、それは自分自身が持つ「価値観」ということに他なりません。

「根本的な問題は行動とも態度とも関係ない。地図が間違っていたことがそもそもの原因なのである。(中略)しかし、地図が正確かどうかを疑うことはめったにない。地図をもっていることすら意識しないのが普通だ。」
『7つの習慣』より

もしも、わたしたちが持っている地図(価値観)が間違っていたとしたら、わたしたちは自分が行きたい場所(目標)に決してたどり着くことが出来ません。

『7つの習慣』では、正しい地図を手に入れるためにも、「終わりを描くことから始める」ということを薦めてくれています。

「長い人生の幕を下ろすときに、理想の状態はどんなものか?」
「もしあなたが明日死ぬとしたら、どんな風に過ごすのか?」

このような質問に対し、真摯に向き合うことによって、わたしたちは、自らが本当に大切に感じていること、自らが本当に大事にしたいものを自覚することができるようになっていきます。

そして、その自覚を伴った「意識」が非常に重要であるということを、「素粒子論」の世界は教えてくれます。

わたしたちは「物質世界」の生き物である

わたしたち人間という存在の最小単位は「素粒子」と呼ばれるものであるとされています。

また、『ループ量子重力理論』と呼ばれる理論では、空間や時間でさえも、素粒子のような最小単位のものが集まってできているとされています。

ループ量子重力理論は、時空(時間と空間)にそれ以上の分割不可能な最小単位が存在することを記述する理論である。超弦理論と並び、重力の古典論である一般相対性理論を量子化した量子重力理論の候補である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

つまり、わたしたちの世界というのは、小さく、小さく分解し続けていくと、素粒子と呼ばれるものにたどり着くという訳です。

さらに、「素粒子論」の研究では、『粒子と波動の二重性』というものが実証されているのですが、それを前提にしてみると、わたしたちは粒子と波動の両方を含んだ存在であるとも言えます。

粒子と波動の二重性とは、光や電気といった様々な物理現象が、粒子のような性質と波のような性質を併せ持つことをいう。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

*『粒子と波動の二重性』を理解するため、こちらの動画を参照してみてください。

「2重スリットの実験」を見て頂くと、わたしたちの「観測」という行為が及ぼす影響に気づくことができるのではないでしょうか?

そしてこの観測という行為には、「意識する」といことが含まれているとされています。

つまりわたしたちが「意識する」ことにより、それまで波動であったものが、粒子化するというのが、ミクロの世界で起こっているという訳なんです。

このような意味で、わたしたちが何を意識するのか?ということが、わたしたちの人生を創造していく上で、非常に重要なことになると言えるのです。

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