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ボクシングを考察

かつてプロボクシングの世界に於いて、夢の超特急シュガー・レイ・レナード氏
今ボクシングというスポーツがマイナースポーツに堕ちぶれて、野球どころか女子サッカーよりも注目されない現状を憂いているので勝手にボクシングが異様に盛り上がった時期のスーパースターたちが居ました。とにかく俺の周りはプロレス、ボクシング、格闘技が好きが多かったのもあるけれど、中量級全盛期のトーマスハーンズ、シュガーレイレナード、ロベルトデュランどうだった?って合言葉みたいな時代があったのは確か。



今現在の多くの一般人達は井上尚弥や井岡一翔くらいしか知らないだろが、海外でも現状は同じくボクシングはマイナースポーツに堕しています。

1960年代、70年代アリの時代、80年代中量級スターウォーズ、90年代マイク・タイソンやオスカー・デラ・ホーヤなんかの人気ボクサーの時代、2000年代のレノックス・ルイス、ビタリ&ウラジミールクリチコ兄弟の最強ぶりなどはその周りの強豪を含めて多士済々で面白かった。

日本のボクシング界でいえば、The安定王者、渡辺二郎、魂の拳浜田剛史の奇跡の王座奪取、辰吉丈一郎の名勝負、坂本博之、畑山隆則の中量級最強決戦、徳山昌守のスーパーディフェンスマスターな試合ぶり、亀田親子の喧噪(なんやかんやで盛り上がった)などあったが今は地上波放送で世界王者の防衛戦もなくなり、ネット配信サービスでしか観れない、これでは世間に届くも何もなかろう。

具志堅用高の時代から畑山までの時代は安定して視聴率はコンスタントに10%から20%は叩き出しているスポーツコンテンツではあったが、おそらく井上の試合もそのくらい叩き出すだろうが、高いファイトマネー(王者側を含めて)を出せない構造になってしまっているのかもしれない。殴り合いを放送するポリティカルコレクトネス当然あるだろう

4団体世界ウェルター級王座統一戦のテレンス・クロフォードvsエロール・スペンスなんて全勝対決は昔なら超盛りがるファイトだが極一部のボクシングファンしかしらないという有様だ。



アリのファイトマネーが確か1974年のフォアマンとの世界王座挑戦試合で確か両者15億円ずつだったと思う。

当時のMLBやフットボールの選手の年棒でも1億いかない時代、プロ野球でも長嶋、王が8千万で最高の時代であった。

レナードやデュラン、ハーンズなんかのウェルター級の人気選手でも時代は80年代になるけれども2億~5億+PPV収入があったようだから今の貨幣価値に換算したら数十億円のファイトマネーだろう。

よくフォアマンと対戦して怖いから後ろから小突いて逃げてってしてもファイトマネーの100分の一でも貰えたらなぁなんて冗談を言っていたもんである。

世間一般のスポーツファンの認識はヘビー級とそれ以外の階級しか認識がなかったのがモハメド・アリの引退後にそう俺たちと体格が変わらない中量級のスターが出てきたおかげで一挙にボクシングの認知度が上がる。

それがシュガー・レイ・レナードであった。

総試合数40戦 36勝 26KO 3敗 1引き分け


ボクシングファン以外でもその中量級最強対決のロベルト・デュラン戦、トーマス・ハーンズ戦(ボクシング史上最高傑作の試合とも言われる)、マービン・ハグラー戦(奇跡の番狂わせ)などレナードの試合はつまらない試合もあったけれど此処一番の大一番の試合は名勝負で均衡した緊迫したしかも中量級のなかでも最高峰の技術、耐久力、ドラマ、感動を与える試合が全盛期は多かったので未だに40年以上経ってもこのボクサーは称賛されているのである。

残念ながら井上やタイソンに名勝負は少ない、しかもライバルと言われる選手も居ない。

あの宇宙最強といわれたフォアマンですらアリに敗れるという超強烈なドラマがあり、その後カンバックして46歳でヘビー級王者に返り咲くというね、やはりボクシングはスポーツでもあるがその背景というか人間のドラマを観たいというのがあったけれど、今のボクサーにソレは残念ながら観えない処は少し寂しいかな?ってのはあるね。

身長が実寸でおそらく175cmほどでしかしながらヘビー級にはない速さ、軽量級にはない破壊力、そして顎をかすめて効かすような(三半規管を揺らす)パンチとかとにかくボクサーらしからぬ可愛い風貌で強いってことで全世界のスポーツファンを虜にしたこのレナードのボクシングって俺はあまり好きなスタイルではないが万能なスイートでスマートでかつタフネスで格好良くて、力強いものではあったね。


因みにこの人のレイって父親がレイ・チャールズが好きでレイ・チャールズ・レナードっていうのがね、いいんだよね。

とにかくハンドスピード、体全体のスピード、バネなどは特筆すべき素晴らしい身体能力の高いウェルター級の人気選手でした。

当時、ボクシングは詳しくなくてもレナードは知っている人は多かったしね。

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