見出し画像

菅内閣を降ろす合理的根拠とは?

◆◆菅政権の考察◆◆

著名な憲政史家の考察だ、私も全権を委任出来る有用な人材による救国内閣として総力戦で感染拡大と経済再生組織で乗り切らなければ、 

菅総理では感染拡大派絶対止まらない 一国の宰相としての能力が著しく欠落しているからだ、リーダーとして政治家に全く不向きな人物としか考えられない、無為無策に無能であり究極の経済財政音痴!

とてもコロナ禍を克服できるとは思えないこの様な有事には真逆の人物であることは様々な政策判断の誤りと度重なる失政失態で証明されている。

以下

倉山満の砦より引用


パラレルワールドの話らしいが、トランプ大統領がローマ教皇を逮捕したらしい。(笑) SFだったら、もうちょっとマシなリアリティーが欲しい。
さて、今回の緊急事態宣言、解除の条件を示していた。それ、「重慶を落としたら蒋介石と和平」と、どっちが可能性高いのだろうか。
なお「コロナを根絶する」なんて、「ワシントンDCでFDRに城下の盟を誓わせる」くらい、可能性があると思う。
菅内閣、発足当初から「安倍内閣の方針を引き継ぐ」と宣言していたのだから、右往左往するのは当たり前。しかし、小池百合子にここまで振り回されるとは情けない。案の定、支持率は低下の一方で上がる見込みはない。
じゃあ、代わる人は? というと心もとない。
では、どうすべきか? 私には、内閣を支持するか否かの基準が一つある。以下、極めて専門的な事項を何の解説も無く書いていくので、難しいと思う人は矢印の部分は読まないで大丈夫です。
↓↓↓
昭和6年9月19日以降の若槻礼次郎よりマシか否か。ものすごく細かく設定すると、11月1日の時点。
史実では、満洲事変が勃発してからの若槻礼次郎は、ひたすら右往左往した。総理大臣本人がノイローゼになる有様。そして「野党と大連立を組もう!」とか言い出した。そして首相閣僚に反対されて一夜にして撤回。
当時、ありえた選択肢は三つ。
一、若槻内閣で頑張る。
しかし、防戦一方。
二、憲政の常道に従い、下野。野党に政権を譲る。
これは若槻民政党内閣としては、ありえない選択肢。
ちなみに野党の政友会も幹部が「政権担当に自信が無い」とか言い出す始末。
三、民政党と政友会の大連立。
当時、「協力内閣」と呼ばれた。
昭和6年11月、「一」と「二」がありえないとして、「協力内閣」を樹立せんとの工作が行われていた。建前として満洲事変への対処と不況対策が言われた。しかし、実態は政権にありつきたい連中の工作。
持ち掛けられた元老の西園寺公望は「何か強い内閣が必要と言うことか」くらいにしか理解していない。「強力内閣」と聞き間違えたボケ老人。形式上、総理大臣の決定権を一人で握っているのだが・・・。
こういう絶望的な状況で、救世主のような政治家が現れた。
それが井上準之助。
井上曰く、「民政党は議会で多数を得ている。その多数があるのにできないことが、なぜ協力内閣とやらでできるのだ。連立内閣になれば政策はどうするのか。閣内がまとまらなくなるだけではないか」と。
西園寺の側近たちは感銘を受け、ここは井上さんに任すしかないとなる。冷血漢の木戸幸一が日記に感動を記しているほど。西園寺本人も「じゃ、いいか」と若槻内閣の続投を支持。
事実上、内閣の全権を井上が握る。井上が地盤の関西財界で講演して東京に帰ってきたら、党内の反対派が3日で壊滅、というすさまじいリーダーシップ。特に証拠が無いけど常識で考えて、反対派の代議士たちの頬っぺたを札束で引っぱ叩いたんだろうと容易に想像できる。
井上のリーダーシップで若槻内閣はレームダックから一気に回復。外務省と陸軍省と参謀本部が手を組んで、満洲事変で暴走していた関東軍を抑え込み、国際連盟から譲歩を引き出した。
(という瞬間に政変になったのだけど)
井上準之助と言うと、経済史では言い訳が聞かない失政を行った人物ではあるのだけど、言うなれば「金解禁(と付随する経済財政政策)だけを失敗した人物」ではある。逆に、協力内閣を進めた連中の唯一の正論が「金解禁を止めさせる」だった。
史実では、「三」ではなく、「二」により金解禁はやめたのだから、協力内閣には何の正当性も無い。ということを歴史学者はわかっているはずなのに、なぜか「大連立ができればインパクトがあった」とか訳の分からない理屈を振り回している。関東軍を錦州から呼び戻したのは若槻内閣だっちゅうの。
繰り返すけど、井上が自らの手で金解禁を止めてくれていれば、と思う。
結局、若槻内閣の辞め方があまりにも悪く、あそこで憲法習律としての法的革新を喪失して、「憲政の常道」は事実上終焉してしまった。その後、形式的に存続して犬養政友会内閣高橋蔵相の手で金解禁を止め景気回復したけど、憲政の常道そのものに力が無くなってしまった。総選挙で記録的な大勝をしても「300(議席)は力にならず」だし、5.15事件に二大政党は無力だった。そして国際連盟脱退で国際的孤立、やがて束の間の景気回復すら失われていった。
だから、若槻内閣で踏ん張るしかなかったと思う。

画像1


↑↑↑
で、本題に戻ると、今の菅内閣、当時の若槻内閣ほどのレームダックだろうか。
以上を踏まえた上で選択肢は以下。


一、菅内閣でなんとか頑張る。

二、下野して野党の枝野立民に政権を渡す。

三、菅自民と枝野立民の大連立。

戦前の「憲政の常道」と違い、現在は「二」がありえず。
四、菅首相を降ろして、別の自民党総裁を総理にする。
つまり、政権たらいまわし。
現実には「一」か「四」、総選挙の時に「二」が三択めになりますね。
菅おろしが起きているけど、果たして菅首相を降ろす合理的根拠はあるのだろうか。
もっとも若槻内閣の井上準之助みたいに異様な政治力を持った政治家が、今の日本にいるのか知らんが。あえて言うなら、覚醒した麻生太郎??? ありえん。
満洲事変でも支那事変でも対米開戦でも、暴走した世論に誰も逆らえなかった。
そう考えると、日比谷焼き討ち事件を鎮圧した桂太郎って、どこまでも偉いと思う。
そして事件に乗じて倒閣運動をやらなかった、原敬って実は真人間なのではないか。少なくとも相対評価では国家本位の政治家であった、最低限の国家観、政争でやってはいけないことは自覚していたと思う。
それにしても、政権たらいまわしを許さない「憲政の常道」の意味、考え直した方がいい。緒方竹虎が最後かな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?