【CBetについて】poker memo #6

 今日はCBet(Continuation Bet. 以下、CB。)について。思いの外、前回の座学(以下の記事にまとめてます)が好評で良かったです。エクイティを経済用語として知っている人がいなかったので、理解が深まってよかったと思います。

 今回は、CBについて学びたい、ということでそれについて記述します。CBについては多くの記述があり、ニーズがあるかわかりませんが、うまくまとめてみようと思います。CBの意味とメリットについては理解している人が多いと思いますが、CBのメリットとしてはバリューとして打つとポットを大きくして利益を最大化できますし、ブラフとして打って成功すれば自分よりもエクイティの高いハンドをフォールドさせることができます。今回はもう一歩進んで、どういうときに打つのか、どれくらい打つのかについて記述します。

適切なCBについて、まずは目を通してみよう。

 昨今、GTOの普及により、統計的にCBについての解を導くことができるようになってきました。CBについては以下のファイルが非常によくまとまっていますのでこれを見て理解を深めるとよいとおもいます。

 「以上です!」と、終わってもいいのですが、この表は暗記するというよりは、その意味を理解することのほうが重要なので、その要点について簡略にまとめてみようと思います。

CBを打つときと打たない時の特徴は?

CBを打つ頻度が高くなるときは大きく以下の2つのとおりです。
(1)レンジアドバンテージがあるボードのとき
(2)ドローがあるとき(playabilityが高いとき)

(1)についてはある程度想像しやすいと思います。IPでポジションがありオリジナルのアグレッサーのとき、OOPのBBのコールに対して、flopがKQ7のモノトーンボードのときはIPにはAKやKK、QQ、KQなどのハンドレンジが存在し、レンジアドバンテージがあるのでCBの頻度が高くなります。(2)については、フロップのフラッシュドローやオープンエンドストレートドローのようなハンドだと想像がつきやすいのですが、バックドアも非常に重要です。仮にバックドアでターンでバックドアが実現しそうなカードが落ちたとき、ダブルバレルを打ちやすいからです。逆に言うと、レンジアドバンテージもなく、バックドアのドローも無いようなローボードのドライボードではCBの頻度が小さくなります。また、ナッツアドバンテージを考えることが重要です。例えば、上記のようにKQ7のフロップの場合はKKのナッツアドバンテージはアグレッサーにあるのですが、フロップが467のレインボーのようなローボードの場合、ナッツは85になるわけですが、これはIPよりもbbの方があり得るレンジにあり、ナッツアドバンテージがあるため、この場合はCBの頻度も小さくなります。

CBの額は?

 CBの頻度は上記のとおりなのですが、では、どれくらい打てばいいの?ということもよく聞かれます。30% POT打つ人もいれば、50%、70%POT打つこともあると思います。これに関しては複雑なのですが、まずいちばん大切なのでbetサイズがテルにならないように気をつけることです。ドローのときだけ小さいBet額になったり、ブラフのときだけ大きいBet額になりすぎてリークにならないように気をつけましょう。ハンドだけを意識してCBを売っている人は、ヒットしたからCBを打つのではなくて、FlopによってレンジでCBを考える癖をつけていきましょう。
 

ファイルを実際にみてみましょう!

 次に、一概には言えないのですが、bet額の簡易的な考え方について記述します。これは、上記のTwitterのファイルを実際に見ながら考えていきましょう。ここではBTN(IP)vsBB(OOP)のSingle Raised Pot(SRP)がまとまっています。A列にFlopのボードが記載されていて、
(1)F列はPotSizeBetのCBを打つ比率
(2)H列は50%PotBetする比率
(3)J列は25% PotBetする比率
(4)Lはcheckする比率
がまとまっているようです。(1)~(4)のそれぞれにおいて、比率が高い上位3位のflopを見てみましょう。


▼Pot Size bet Ranking Top3 ※()は%
1. 6s 2d 2c(94.33)
2. 6s 2s 2d(81.73)
3. 4s 2d 2c(70.29)
→ドライですねー。ペアボードではありますが、BBのcallにも2のレンジは少なく、純粋にハイカードが強いボードであることがポイントです。次にJs 8d 7c、Js 8d 7cというflopが続きます。これはIPにヒット系もあれば、セット、ストレートドローのレンジが広く存在しているので非常に打ちやすそうです。Aハイボードで一番高いのはAs Jd Tdでした。2トーンボードの2枚のハイカード系も広くPOTサイズを打つ頻度が高くなります。PotSizeBetを打つ比率は平均16.48%でした。

▼50% Pot Size bet Ranking Top3 ※()は%
1. Js Jd Jc(94.32)
2. Ks Kd Kc(93.31)
3. 9s 9d 6c(93.15)
→これは極端すぎてあまり参考にならないかもしれませんが、IPにレンジアドバンテージがあり、BBもコールしづらいですね。ペアボードでない場合に50% Pot Size betする頻度が高いのは9s 3d 2c、9s 6d 4c、9s 4d 2cというような、これもハイカード勝負になりそうなflopでした。Aハイ系のflopはあまり多くなく、flopAAAを除いて一番頻度が高いAハイボードはAs Kd Qs(25.28)で、checkが54.19%なので、Aハイであまりハーフのような中途半端なbetは少ないと考えてもいいかもしれません。50% PotSizeBetを打つ比率は平均22.23%でした。

▼25% Pot Size bet Ranking Top3 ※()は%
・As Ad 8c(95.27)
・As Ad 7c(95.1)
・As Ad 3c(94.38)
→なんとも豪華なボードですね。flop見た瞬間にため息が出ます。AハイはIPのレンジに寄っていますし、バリューも多く取れないし、ブラフで下ろすにしても少ないbetで効果ありそうなので、25%betなのも納得ですね。Aハイでペアボードでもなくて一番頻度が高いのはAs 9d 3c(58.88)でした。Kハイでペアボードでもなくて一番頻度が高いのはKs 4d 2c(61.39)でした。25% PotSizeBetを打つ比率は平均22.92%でした。

▼Check Ranking Top3 ※()は%
・As Js 2s(70.52)
・As Ts 2s(70.2)
・As Qs 2s(69.69)
→ウェットですねー。初心者プレイヤーだと、ドローを引かれるのが嫌でAヒットで慌てて大きめに打ってミスしたりしますね。「モノトーンボードは打つな」というようなことを言う人がいますが、まさにウェットボードはPotコントロールをしましょう、ということです。bbもフロップでフラッシュが完成している場合があるので、このようなウェットボードは慎重にプレーしましょう。Checkする比率は平均38.37%でした。CBの頻度はだいたい60%とおぼえている人もいると思いますが、大体は似た数字であることが確認できるかと思います。

まとめ

 CBの頻度や額については簡単に述べると上記のとおりですので、上記のことがあまり意識されていなかった方は。まずは簡易的な考え方として十分でしょう。しかし、CBに関しては非常に奥深く、一朝一夜で身につくものではありません。CBを打った後も大切ですし、その頻度や額がリークになると、例えばOOPからcheck-raiseを返されてover-foldすることにもなりかねません。CBのプレイが適切なのか、そうでないのかについてはその都度GTOに立ち返ってみたり、世の中に転がっている多くのセッション動画を見てみたり、コーチングしてもらうのも良いと思います。上記のエクセルを色々いじったりして、次に下位ランキングを見てたりしてはどうでしょうか。
 また、レンジアドバンテージがあるからと言って、IPが100%CBを打てばいい、ということではありません。上記のエクセルにもある通り、Flopから決まる100%のアクションというものは存在しないのです。例えばトップヒットトップキッカーでもcheckのアクションも混合させて、check-rangeを強めておくことで、例えばQQでKハイボードになったときもcheckでバランスを取ることで相手のブラフを誘ってバリューをとったり、Potコントロールして被害を最少額に抑えることもできます。このように、画一的にCBについてルールに従えばいいわけでなく、混合戦略のバランスを考える必要がありますので、少しずつ理解を深めていくと良いと思います。ポーカーはエクイティを最大化するゲームだということを忘れずに、GTOを参考にしつつ、うまく相手にアジャストしてプレイしていけるといいですね。

以上です。





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