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シニアが後悔していることNo1!歯を失わないための「最強の歯周病、虫歯予防」

突然ですが、歯の手入れはどのように普段しておりますか?食後に歯磨き剤付けてブラシで2,3分シャカシャカ。歯医者に最後行ったのは1年以上前?

日本人は40歳ころから歯を失い始める

日本人は平均して55歳までに歯を3本失い、65歳までに5本、75歳まででは8本と歯を失っていきます。そして治療方法は入れ歯かインプラントしかなくなり、自分の歯があった時代と比べると新たな問題に対処する必要もあり、口内の感覚も相当変わります。
歯を失うと
・歯並びが崩れて自然な笑みが出来ない
・食べたいものが噛めない
・食べ物が美味しくなくなる
・消化器系の負担が増加
・はっきりしゃべれない
・残った歯にも負担が増加し、余計に歯を失いやすくなる
・頭痛の原因になる
・口内環境の悪化が寝たきりを引き起こす
と多くの悪影響を受けることになります。こうして並べてみると恐ろしいですね。歯周病自体は中年以降の日本人では実に80%以上がかかっている病気と言われており、無縁でいることが出来る人のほうが少ないものです。歯が抜けたり、出血したりするまで認識がしにくく、ゆっくり進行するため「静かな病気(サイレントディジーズ)」とも呼ばれています。
十分に進行してしまった後では手遅れである場合が多いので予防が重要なわけですね。

シニアが後悔していることランキング1位に

この結果を表してか、PRESIDENT 2012.11.12号にて掲載された「リタイア前にやるべきだった後悔トップ20」の中で1位が「歯の定期検診を受ければよかった」です。
ちなみに2位、スポーツなどで体を鍛えればよかった、3位日頃からよく歩けばよかったとなっております。やはり体に関する後悔が多いですが、歯が一位というのは驚きです。この記事が1つのきっかけとなり、自分でンタルケアを徹底的に研究することになりました。すると、如何に今までの習慣が間違っていたかということがわかり、まだ若いうちに習慣を変えることが出来て本当によかったと思っております。
歯を失う原因はそのほとんどがむし歯と歯周病となっており、この二つをどのように予防するかというのがデンタルケアの目標になります。とくに虫歯は

虫歯、歯周病により歯を失う危険性チェックリスト

こういった習慣をしている人は要注意なリストを掲載します。2個以上当てはまっている人は要注意と言えるでしょう。

・顆粒入り歯磨きペーストを使っている
・食後すぐに歯を磨いている
・歯間ブラシ、デンタルフロスを使っていない
・歯磨きは食べかすを取るものである
・歯磨きは歯の上部、側面を中心に磨いている
・口呼吸の習慣がある
・スポーツ飲料をよく飲む
・犬を飼っている
・タバコを吸う
・硬い歯ブラシが好きだ
・口臭がある
・起床時に口の中がネバネバする
・歯磨きの最中に出血しやすい
・歯が揺れる
・歯医者に半年以上行っていない
・爪楊枝をよく使う
結構当てはまるものが多い人も多いのではないでしょうか。私も当てはまるものが多かったのですが、口内フローラ、プラークコントロール、歯石除去、歯周病などの知識を付け、正しいデンタルケアがなんであるかを知ると、本当に早く自分の習慣を修正することが出来てよかったと感じています。

日本のデンタルケアは遅れていると言われており、後すぐに歯ブラシに歯磨き粉つけてシャカシャカとしており歯科にも定期的に通っていない人が多数派ではないでしょうか。このままデンタルケアを学ばないまま過ごすと、40歳以降確実に歯を失っていくことになります。

口内フローラが全身を蝕む

以前「最強の生活」の中で腸内の細菌環境、「腸内フローラ」について解説しました。細菌が多く、その状況が全身の健康に影響を及ぼすという点では実は口内も同じです。口内には肛門にいるよりも多くの菌が生息しており、その数実に約100億、700種類以上と言われています。
ここで繁殖した菌は口内の血管に侵入し、全身に周り炎症、血栓などの原因となります。これは様々な研究結果から裏付けられており、UCLAの研究の1つでは「歯周病の人は健康な歯茎の人と比べて心筋梗塞を起す確率が3倍高い」とも発表されており、その影響の大きさが分かります。
正しいデンタルケアの知識がないばかりに歯を失うだけではなく、脳梗塞、心筋梗塞など全身に障害を残したり命を奪う原因となる病を引き起こす可能性があるということですね。
梗塞の例を上げましたが、プラークを放置することで糖尿病、肝脂肪、アルツハイマーなど多くの病気の原因になることが近年観測されています。
毎日数億もの細菌が動きネバネバの歯垢(プラーク)を形成していく、このプラークにどのように対処するかということがデンタルケアの基本です。そしてそれは日本の「歯磨き」についての常識では対応することが残念ながら出来ていません。
「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか。これは死亡する前に何年間日常生活に支障なく過ごしていられるかという指標となっており、寿命との差分は男性で9年、女性で12年となっております。つまり男女どちらでも死ぬ前の10年程度は病気になったり、寝たきりになったりして健康だった時代と違う過ごし方をしているということになります。なるべく、寝たきりになったり深刻な病気を抱えている期間は短くしたいものですね。今回この話を記載したのは、口内環境が全身の環境に大きく影響し、寝たきり状態になるか否かに影響すると言われているからです。
この記事では口内、ひいては全身の健康を保っていただくことにお役立ていただければと思います。

目次

1. 口内はこうして汚れている

 1.1 歯垢とは何か

 1.2 どこに貯まるのか

 1.3 歯石とは何か

2. 歯を失わないセルフケア

 2.1 歯ブラシ

 2.2 タフトブラシ

 2.3 デンタルフロス

 2.4 歯磨きペースト

 - 目的別歯磨きペーストの選び方

 2.5 歯を磨く時間

 2.6 歯を磨くトレーニング

 2.7 キシリトール入りガム

 2.8 呼吸と姿勢

3. 歯を失わないドクターケア

 3.1 定期的な通院を

 3.2 歯科医の選び方

4. 虫歯、歯周病になるとどうなるのか

5. 歯を失ってしまったらどうなるか


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