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「爆笑!ターンテーブル」~ドタバタだった収録日~

昨晩オンエアされましたTBS系「爆笑!ターンテーブル」という番組に出演いたしました我々シマッシュレコード。

ありがたいことに何度もお呼びいただいている番組。「あくまでもイメージ」という歌ネタでおかわりいただきまして。


「見たよー!」なんて感じでツイートしてくださってる方もいらっしゃいました。

こんな感じで、テレビ画面を写した写真と共に。

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よく見ると、画面左の嶋田が衣装を着ていません。※トップに載せている画像が、本来の我々の衣装。


何をしているんだ!せっかく揃いの衣装をあつらえたのに!大事な全国ネットのテレビの収録で、何で衣装を着ないんだ!


いやはや、すみません。こうなったのはもちろん理由がありまして。


収録当日。関東に迫っていた台風の影響で結構な雨風が吹き荒れる中、現場に到着した嶋田。

楽屋に入ると、先に相方の島居(しまい)さんが来ていました。

直後、島居さん


「あれ?衣装が無い!」


と言い出す。

収録までもう1時間もありません。

「電車に忘れたかも」

と、鉄道会社に電話しまくる島居さん。

「いや、今気づく!?ってか、電車に忘れてたとしても!見つかったとしても!収録には絶対間に合わんやん!」

と、嶋田。

実際、例えば自宅に忘れていたとしても、電車に忘れていたとしても、取りに行って戻ってくる時間はどう考えても無かった。


僕の言葉を聞いているのか、いないのか、電話をかけ続ける島居さん。


この時点では二人とも軽いパニックだったんでしょう。その後迎える収録本番への対処は一切行っていない。

今できる事をしようと考えて作業をしているようで、1ミリも問題は解決していない時間が過ぎ去りまくっていたのです。


程なくして嶋田、「今手元にある服で何とかするしかない」という当たり前の思考にたどり着く。

島居→スーツ上下無し、シャツ・ネクタイ・靴有り。

嶋田→全有り。


「今日のネタは島居さんがメインで歌うネタなので、

僕の衣装を島居さんが着てください!」


もう、これしか無かったのです。


正直、大した問題じゃないんじゃない?なんて、思われる方もいらっしゃるかもしれません。

別に二人とも私服でもいいんじゃない?なんて。


いや、その選択肢は無かったんです。

なぜなら前日にディレクターさんから

「いつもの衣装でお願いします!」


と、念を押されていたのです。


衣装ってのは、結構重要なパーツなのです。特に僕たちみたいな華無しおじさんコンビにとっては無茶苦茶重要なのです。お客様や視聴者様は何を着ていようが特に何も思わないかもしれません。が、その無意識の空白を埋める重要なファクターが、衣装なのです。

要は、

テレビやし地味な格好で出るなよ!おじさん!


という事なのです。


島居さんは僕の衣装を着て、

僕は、私服の黒いパンツ、ワイシャツに蝶ネクタイという格好に着替えました。

着替えた僕は鏡を見て思いました。

黒いパンツ・ワイシャツ・蝶ネクタイ、

「レフェリーやん。プロレスとかちびっ子相撲とかのレフェリーやん」


となり、蝶ネクタイから、普通のネクタイに変更。

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見てください、左の奴。

会社帰りに趣味のバンドでギター弾いてるおじさんやん。

衣装は、やはり重要なのです。


そして、迎えた本番。

今思えば、島居さん、相当動揺していたのでしょう。

歌ネタの歌詞を間違える、と言うか、

歌を噛んでいました。


「誰もいない家に」という歌詞を「誰もイエイ家に」と噛んでいました。

そして後でネタのみ撮り直し。その時も「誰もイエイ家に」と噛みました。

全国ネットのカメラの前で「誰もイエイ家」というわけの分からん文字列を2度も発音したのです。

大勢の大人の仕事がストップします。

嶋田も動揺し、

「どうしたんすか!何か原因あるんすか!」

と、島居さんを見ると、彼は表情の一切を失っていて、どこにも焦点が合っていない目をして、

「……。無い」


と呟きました。


そりゃそうだ。「誰もイエイ家」なんかに原因なんかあってたまるか。


ボロボロの収録は終了。

スタッフさんから「衣装大丈夫ですか?見つかって欲しいですね」と優しいお言葉をかけられる嶋田。

「いや違うんですよ。僕は衣装を持ってきていて、忘れたのは相方で、でメインで歌うのが相方なので、僕の衣装を相方が…」などと、誰もきいていない、誰も救われない言い訳をする嶋田。

そんな自分に気付き、助けを求めるように島居さんを見ると、彼は、濡れた土みたいな顔色で、かろうじて笑みと受け取れる様な表情を浮かべるのみでした。


それで結局、島居の衣装はどうなったの?

ってことなのですが、それについても、すんごく理解しがたい結末だったんですよ。

でもちょっと今回は長くなりすぎたので、また後日書きます。


なんだかんだと書きましたが、

オンエアをご覧いただいた方々、ありがとうございました!


という気持ちが満載ですよ。

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