見出し画像

ガトーショコラでメレンゲ作りは手を抜かないこと

連休がゲンコォで潰れたのでストレス解消にガトーショコラを作りました。ほら、チョコレート週間じゃないですか🍫

しっかり膨らむガトーショコラを作ろう

参考にしたレシピはこちら。

実際にはこの半分くらいで作りました(適当)。

チョコレート(製菓用ダーク)30g
生クリーム 50ml
薄力粉 15g
ココアパウダー 15g
卵 2個
グラニュー糖 50g (卵黄用15g 卵白用35g)
無塩バター 30g

レッツクッキング!

ケーキで一番のポイントはメレンゲ作りといっても過言ではありません。ここは適当にするのではなく、ツノが立つまでしっかりと泡立てます。理由は後で書きます。

これくらいになるまでしっかりと。手作業だと10分くらいかかりますが、そこはがんばります。ハンドミキサーという文明の機器があるなら積極的に使っていきましょう。

あとはいろいろ混ぜて型に入れます。専用の型を持っていないのでガラスの保存ケース(500ml)で代用。

オーブンに入れて30分ちょっとすれば。

しっかり膨らんで割れてていい香りー。

そのままだとホカホカして水分でベチャつくので少し冷ましてから冷蔵庫へ。あとはお好みの大きさにカットするだけです。

外はホロホロしているけど中はしっとりしていて美味い。やっほい!

メレンゲのサイエンス

さて、なぜメレンゲが最大のポイントなのでしょうか。理由は、オーブンで焼くときに生地が膨らむかどうかはほぼメレンゲ作りで決まるからです。

卵白の中にあるタンパク質をかき混ぜると骨格ができて空気を抱え込むようになります。また、空気に触れることでタンパク質の形が変わり、さらに骨格がしっかりします。この「気泡性」と「空気変性」によってメレンゲができます。

ここでしっかりと空気を抱え込ませておくと、オーブンで焼いたときに高温で熱膨張して、生地全体を押し上げるほどの力になります

参考:

卵白はいったん泡立ち始めると気泡がだんだん細かくなり、泡立て器ですくい上げるとキメ細かいメレンゲがその形を保持できるほどしっかりしてきます。これは、卵白に含まれるタンパク質が、液体の表面張力を弱める作用と、さらに空気に触れることによって"変性 (構造の変化)"を起こし、膜状に固まって1つ1つの気泡をしっかり包み込むようになる作用を持っているからです。つまり、卵白に含まれるタンパク質は「起泡性」と「空気変性」という2つの特性を合わせ持っているため、キメ細かくしっかりとしたメレンゲの構造を作ることができるのです。

もう一つ大事なことは、メレンゲとチョコ生地を混ぜるときです。この2つを思いっきりかき混ぜてしまうと、メレンゲに抱え込ませた空気が潰れて逃げてしまい、焼いても膨らまない原因になります。「混ぜる」よりも「練り込む」くらいの意識でやりましょう。ヘラをゆっくり回して、黒と白の模様がなくなるくらいで十分です。

これで手作りガトーショコラは完璧ですね。レッツクッキング!

* * *

noteユーザーでなくてもハートマーク(スキ)を押すことができます。応援よろしくお願いいたします。

* * *

ここまで読んでいただきありがとうございました。サイエンスの話題をこれからも提供していきます。いただいたサポートは、よりよい記事を書くために欠かせないオヤツに使わせていただきます🍰