見出し画像

夏休み子ども科学電話相談7月31日ピックアップ「恐竜のお肉はおいしいか」これはサイエンスの本質的な訓練だ

生物オールスターズでそろえた今回、先生だけでなく質問者も枠にはまらない人たちばかりで予想以上の神回でした。

毒をもつ生き物を知り尽くしたボーイ、御蔵島ガール、鳥の悪口は許さないバード川上、桃太郎恐竜バージョンなど、どれも素晴らしい質問でしたが、ここではがんばって「恐竜のお肉はおいしいか」に絞りました。

やり取りの全文を書き起こしたものが公式サイトにあるので詳しくはそちらをご覧ください。

最初は恐竜担当の小林先生(通称「ダイナソー小林」)が恐竜バーガーを作ってみようと提案。さらに鳥のお肉に移り、動き回る鳥と動き回らない鳥とで味が違うと言う川上先生(通称「バード川上」)。そこから謎のクロストークへ。

魚食性のスピノサウルスは「魚のおいしさと鳥のおいしさが両方まとめて味わえるかもしれないです。深みのある味かもしれないです」

あまり動かないアンキロサウルスは「ほかの恐竜に比べると、もしかしたら白身であっさりした味かもしれないですね」

速く走るオルニトミムスは赤身だろうということで「たぶんしっかりとした筋肉だと思うので、料理をするときもよく煮込んだほうがいいと思いますね」

……料理番組だっけ?

最後に、自由研究で恐竜のレシピを作ったらいいんじゃないかとすすめて終了。

* * *

だたこれ、実はサイエンスの基本のように思えるのです。つまり、既存のものの中から共通点を見つけ、それを未知のものに応用するという手法です。

今回でいうと、鳥の中でも味が違うグループで共通点を見つけ(食べているもの、動き回るかどうか)、味との関係を探るのは、まさに法則の発見です。法則を見つけたら、それが他のことにも当てはまるかどうかが次のステップです。

さすがに恐竜で確認のしようはないけど、恐竜の特徴や習性からこんな味だろうと推測するのは、かなりいい訓練になそうです。

* * *

それにしても、恐竜レシピ(監修:ダイナソー小林、バード川上)なんてあったら絶対読んでみたい。どこかの出版社さん、どうですか?

*noteユーザーでなくてもハートマーク(スキ)を押すことができます。応援よろしくお願いいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。サイエンスの話題をこれからも提供していきます。いただいたサポートは、よりよい記事を書くために欠かせないオヤツに使わせていただきます🍰