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2019年どんな年だった?

早いもので今年もこれを書く時期がやって参りました。こうして年に1度その年を振り返る記事も利用するサービスを乗り換えながら5本目くらいになるようです。昔の記事を読み返してみるとまあ文章の拙いこと。もしかすると今もあまり変わりはないのかもしれませんが、それでも少しは成長しているはずと帰省の新幹線のなかでカタカタやっています。

2019年は完全にフリーランスのイラストレーターとして過ごした1年間でした。ずっと話していた「フリーランスになって1年とちょっと経ったよ記事」はこれから目指す人の指針になるような、痒いところに手が届くような話にしたいと思っていて、なにを書くかをゆっくりまとめているところです。なのでもう少しだけお待ちいただければと思います。

さてあなたにとって2019年はどんな1年でしたでしょうか。消費税が8%から10%にあがったり、イチロー選手の引退も今年の出来事のようで驚きました。令和が発表されたのも今年の出来事でしたね。なんだか昔のことのように感じますし、つい先日のことのようにも感じます。そんな激動の1年であった日本ですが私はというとただひたすら目の前のことに邁進する日々でした。

年明けからすぐにTOKYO PIXELさんから個展のお誘いを受け、その準備からはじまり人生初の個展開催と相成りました。自分が個展を催すなんて。と半信半疑のまま準備の日々は進み、これで大丈夫なのかなと何度も展示計画表を睨みつけ、弱冠のスランプに見舞われながら新作を描きおろしていたのが大体1年前なのだから驚きです。もうそんなに経ったのか…。

当の個展は大変ありがたいことに本当に大盛況に終わることが出来ました。全ては実際に足を運んでくださった方、あるいは遠方でも情報の拡散に協力してくださった方々のおかげだと思います。本当にありがとうございました。

この話は以前にながながとしたので省きましょう。寝正月でなんとも暇だという方は遡って読んでみるのも一興かもしれません。と、そんな具合で無事個展を終えたのが4月の頭ごろでした。5月はデザインフェスタとコミティアでバタバタと。丁度画集「ライカ」を作った頃でしたね。

そして6月にはげみさん、田中寛崇さん、けーしんさん、hikoさん、しらこさんとの展示で、hikoさん、しらこさんとの3人展となります。合同の展示はしばらくはいいかなと思っていたのですがこの豪華メンバーに声をかけて頂いたなら断る理由はありません。これもまた大盛況の2週間となりましたし、何より業界の方々に直接ご挨拶が出来たこと、ひいてはげみさんにちまちま話を聞いたり、しらこさんとあーだこーだ話したり、濃密な時間を過ごすことができたように思います。来年もやる、のかな…?次はまた違った感じに展示が出来たらいいなぁと思っています。まだ何も考えてないけれど…。

2019年初!というとコミケに参加したことも記憶に新しい出来事です。去年の冬コミは落選となりしょぼくれていましたので今年こそは!と意気込んでの参加だったのですが真夏のビッグサイトの凶悪さたるや。みんな毎年あんな環境で参加していて本当にえらいな…と貧弱な私は思うのでした。次の冬コミは寒いだけだし大丈夫だろう。と思ったらまたも落選。運営さんに嫌われているんでしょうか…。そんな感じで夏が過ぎていき、相変わらずお仕事で描く絵と格闘の日々。忙しいことは存外に嫌いではないのでふにゃふにゃになりながらも楽しく過ごしていると気づけば秋になっていました。デザインフェスタです。え、もう半年経ったの…と途方に暮れているとデザフェスも特急列車のごとく過ぎ去ってゆき、もうすぐ冬かな?と思っていたら年を跨ごうとしています。はやすぎる…。

今年は本当に働き詰めで(要領が悪くて)、旅に出る!と去年掲げた目標が全く達成出来ませんでした。ですが絵に対する理論、仕事としてオーダーに応えることに対する自分なりの答え、自分に合った働き方などどんどんスタイルをブラッシュアップして随分スマートになったように思うので、来年こそはきっと素敵な旅が出来ることでしょう。インプットの大切さも痛いほど感じたことでしたので来年は忙しくても遊んじゃうもんね!とこっそり企んでいます。「忙しいけれど裁量が自分にある暮らし」に私は随分向いているようで、こんな暮らしがこれからも続いていくことを切実に祈ったりしています。たくさん遊んで、素敵な経験をして、そして素敵なイラストを提供していきたいですね。その結果としてもう少し安定した安心のある暮らしを目指したいと思っています。

やりたいこと、というと来年の抱負にも触れておこうかと。まず引っ越し!です。新宿の片隅のデザイン事務所に自転車通勤したいから、とそのあたりでは家賃が間に合わず少しはずれの高級住宅街のオンボロアパート。ベランダ、収納無しの光の差さないくらーいアパートを借りたのですが(安い)フリーの絵描きとは自宅作業が常ですのでここにずっと居るのは気が滅入ります。夜中の1時なんかに帰宅して眠るだけの生活だったころは気にならなかったのですが、まあまあ牢獄みたいなところを借りていたんだなと…。そういった直接的な生活環境の改善がまずひとつ。つぎに19年はお仕事で描かせていただくイラストの出力を上げたくて理論の勉強に時間を割いていたのですが、それもあって個人制作が随分少なくなってしまいました。インターネット的にはなにもしてない人になってしまっていたかと思うので来年はいっぱい絵を描いて、そして見てもらえたらと考えています。本も作りたいしね。

そして次の個展についても色々と考えを巡らせている最中です。どこでやろうか、なにをしようか。もう少し身軽になれるなら名古屋、関西でもやってみたいですね。やれるのかな…。でも可能性はずっと捨てずにいたいと思います。

これは何度も話していることなのですが、インターネットが発達したからこそアナログなものの価値が高まってきていると肌で感じていまして。そういった潮流とイラストレーションがどう関わっていくのか、なんかも自分なりに考えて活動していけたらと思っています。あるいはネットがあるからこそ自由になれる部分もきっとあって、そうやってもっと身軽に楽しくイラストレーターをやっていけるよう、考え続けて模索し続けていくこと、が全体としては1番大きな目標かもしれません。

なんだか散らかった話をしてしまいましたね。ここまで随分長くなってしまいましたが2019年も本当にありがとうございました。

どうやら生きる上で別に必要のないものを作ることに情熱を傾ける人生のようです。ですがあると嬉しい。そういう豊かさの一助になれば嬉しいなと、これからもやっていければと思います。あなたにとっても実りのある1年となりますように。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

それではまた。


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