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最近のこと

コンクリートジャングルから抜け出し、都会なのかと問われるといまいち自信がないけれど、住む分には空が広くて良い。そんな街に引っ越してもう1年が経とうとしている。時間は信じられないほどの早さで過ぎ去っていくし、今年の夏も気づけば終わっているのだろう。

そう、最近のことを少し書き置きしておこうと思う。
遅くなってしまったけれど、今年も三人展を無事終えることができた。実は今年で4年目になるこの展示も、いつもの顔ぶれといった具合で実家のような安心感。毎年来てくださる方と歓談したり、オフラインで会うことがめっきり減った同業の友人などと改めて最近の話などすることができた。

4年ということは実はその大半がコロナ禍の自粛と重なってしまったことになる。今年こそは大丈夫だろうと思えばのっぴきならない状況に振り回され、新作を描いたとして、新しいグッズをつくったとして、どれくらいのひとが来てくれるのだろうと読めない日々が続く。それでも時間は止まったりはしないし、劇的に状況が改善するようなこともない。そんな中でも顔を見せてくれることに救われるものが確かにあった。孤独な制作の先には誰かが居るのだろう。

三人展と題したこの展示は来年からはメンバーチェンジとなる。そもそもはルーキーを業界の方に紹介しようというありがたい計らいから始まったものだったのが、4年も生き残ったのならもう大丈夫だろうと、つまり卒業のような意味合いになる。よって僕にとっては毎年開催の展示がなくなるわけで、さてこれからどうしようかなとうっすらぼんやり考えている。個展はやりたいなと思っているし、やるならばながく付き合っていけるギャラリーさんがいいなと思う。少し大きい作品をつくりたい気持ちもあるのである程度の広さもほしい。こういうことは急いでもいいことはないので気長にやっていきたい。来年はデザフェス等にも出る予定なので物販はそちらでもいい。しっかりと、踏みしめて前進していきたいと思う。

ところで最近はデジタル作品の展示を本当にたくさん見かける。僕が最初に個展を開催した年はまだ展示というとアナログでしょう、という空気が大半であった、と思う。そこからさまざまな方がアナログに出力するということはどういうことなのか、どういった形でモノにすることが価値に繋がるのかの試行錯誤があったのだろう。そして今デジタルイラストのプリントはかつての版画のような立ち位置になってきているような気がしていて、時代、巡ってないか…?と少し愉快な気持ちになったりしている。

かねてよりさまざまな場所でイラストを音楽と同じレベルまで持って行きたいという話をしている。土台無理な話であるのは承知であるけれど、テストで100点を採ろうと思ったら体感としては120点ぶんくらい勉強しないといけないことのように、なるべく高い位置を目指すべきだと思う。それくらいイラストは楽しいものだと思うし、そうなってほしいと願い続けている。そしてそんな未来は少しだけ実現しつつあるような気もしているし、そのときちゃんと最前線に立っていたいなと切に思う。

だいぶ話は変わるけれど、まる2年ほど続けていたFANBOXを先月解散した。理由はリソースを割いて何かを作るのであれば誰にでも見える場所のほうがいいと思ったこと、お金を払ってもらってまで提供できるものが無いと思い至ったことにある。サービス事態は本当に素晴らしいのだけれど、ただただ僕にその適性がなかった。悔しいけども。
なのでこうして文章を書くこともまた表でやっていけたらいいかなと思う。何を書くかは未定。

最近はそんな感じで、これでも結構元気にやっている。この「元気」には「思い悩むエネルギーがある」も含まれるので、あーでもないこーでもないとウンウン唸り続けている。けれどそうやって悩み続けられるのも心の1番根っこの部分では楽しいと感じていて、それはまだ僕が絵を描き続けられているからだと思う。少しtwitterでも書いたけれど絵の進め方を変えてから今までで1番良い状態にあると実感している。これからの自分がつくるものが自分でも楽しみだったりする。
ささやかな報告をしたところで今回はおしまい。

https://peing.net/ja/joze_phine_ 

何かあったら質問箱まで。noteでお返事すると思います。

それではまた。

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