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世界で一番使えない、結婚式の花嫁の手紙例文

結婚式で、花嫁が一番悩み、緊張するモノ。それは「両親への手紙」。

先日結婚式を挙げた私ですが、何を書いたらいいのか全く分からずネットで例文集などを見るも「こんなテンプレ丸出しなこと書けない、いや書きたくない!」と、書けないくせに文句を垂れるなどしました。

そこで、もう開き直り「いつもの私の感じそのままでいいや」と5分ぐらいで書き上げたものが手元(word)にありますので、公開したいと思います。

ちなみに、読みながら泣いたのは私(と、つられて泣いてしまった甥っ子5歳)だけで、大人は終始「どう反応していいのか分からない」といった顔をしておりました。

それではコピペしますので、花嫁さんはゼヒ参考にしてください。ただ、何が起きても私は一切責任を負いません。ご了承ください。

2017年7月14日の午後9時ちょうど。結婚式を翌日に控えた私は、なぜか無心でした。おそらくは、緊張、不安、喜び、その他多くの感情が一気に押し寄せたことにより、思考が停止したのでしょう。
ただ、ひとつだけ、フと思いました。「花嫁がベロベロに酔っぱらう結婚式って流行っているの?」と、ゲストの皆様が呆れながら首をかしげる事態になるのでは?
この疑問は的中するだろうと思います。

このように、人様に迷惑ばかりかけて生きている私は、思い返せば、幼いころと、何も変わっておりません。「恥ずかしいから」と言ってお酒を飲む、星の王子様の誰かと同じ理由で飲酒をし、醜態をさらす私ですが、飲酒をしていなかった幼少期から十何年もの間、シラフで飲酒時と同程度の醜態と迷惑をかける人間でした。

一昔前、アニメや漫画の世界で「妹モエ」という、「顔も性格もかわいすぎて仕方のない妹を持つ兄」が主人公になり妹を愛でるブームが起きたことがあります。
実際に妹がいる兄を、羨ましがる風潮も強かったようです。その時、私の兄は本気で思ったでしょう。「実際の妹は憎たらしいだけだ。可愛さのかけらもない」と。
一般的に思い浮かべるレベルを超えた「兄弟げんか」を、何度もしたことがあります。しかしそれも私がわがままで傲慢だったからであり、今では当時のことを謝りたくて仕方がありません。この場をお借りして、謝罪いたします。お兄ちゃん、ごめんなさい。そして、今日、こんな妹のために来てくれてありがとう。

兄以上に迷惑をかけたのは、そう、父と母です。反抗期には刃物が付きものでしたし、それが終わったと思ったら美大なんていう穀潰しが行くような大学を選び、卒業後も定職についているのかいないのかわからない生活を送り続ける私をみていたら、気が休まる日などなかったでしょう。
それでも、父と母は私を見捨てず、ここまで育ててくれました。
父がここ数年の間、私に何度かかけてくれた言葉があります。
それは、「お前は、人が一生の間にする以上の、経験や苦悩をした。思いつめなくていい。もう楽になっていいんだ」です。慰めと励ましの混ざった言葉なのでしょうが、正直「もう死んでもイイよ」と言われている気がしないでもありません。

優しいのですけど、どこか人を誤解させる発言の多い父です。そんな父と何年も夫婦生活を共にしてきた母の苦悩を思うと、手元にハンカチが欲しくなります。朝、夫婦げんかをしても、何時に帰ってくるか分からない父を待ち、帰ってきてから父用の夕飯を作る母の姿は今でも鮮明に、目に焼き付いています。焼き付いているだけで、私は夫、××さんの帰りが遅かったら先に寝ますが。

××さんは、父とは正反対で理路整然と話しをなさいますが、どこか父と似た部分を持っているように感じます。
きっと色々なことが起こるでしょうが、父と母のような立派な夫婦になれる、なんとなく、そう感じています。
お父さん、育ててくれてありがとう。
お母さん、生んでくれてありがとう。
今日、この日を迎えられて、本当に幸せです。これからも迷惑をかけることがあると思うけど、今までと変わらず、私のお父さんとお母さんのままでいてください。

桂子より。

以上。改めて思いました。ネットのテンプレ使っとけばよかったと。

ではまた。

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