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22.自己プロデュース力の高さ

七五三掛龍也は自己プロデュース能力に長けている。どういう自分を見せたいのか、どういうアイドル像が自分にフィットしているのか、本人が意識的に工夫して正解を導き出している。
元々「しめ」というあだ名だった七五三掛龍也は、Travis Japanが7人で活動し始めたときには「しめちゃん」という愛称が定着していたように感じる。私は新規ファンのためリアルタイムで追い始めたのは2021年9月ごろからなので、どのタイミングから龍也が「しめちゃん」として可愛い路線に特化し始めたのか特定が難しい。2016年の滝翼コンの映像ではまだしめちゃん化していないようである。しかしこの滝翼コンの龍也は爆烈にかわいい少年のビジュアルのため、かわいいとかっこいいと謙虚さと礼儀正しさとかわいいとかわいいが大爆発している。しめちゃんがピカチュウだとしたらこのしめくんはピチュー。かわいい。(トラジャ全員があどけなさが残っていてとんでもなくかわいいので2016年に発売された滝翼コンの映像は未視聴であれば必見の作品です。)

ソロで載ったananのインタビューにて、かっこいい路線ではJr.の中で埋もれてしまうからかわいい路線に変更したという話をしていた。七五三掛龍也がJr.として活動していた頃は、かっこいい路線のJr.が大渋滞していたようだ。高レベルなビジュアルのJr.が豊作の世代。Jr.戦国時代に生き残ってくれて良かった。結成時のトラジャでも、仕事量はメンバーによって格差があったようだ。七五三掛龍也は不遇の時代を過ごしたことがあったらしい。上京した途端に仕事が減って経済的に苦しい時期もあったとのことだった。

アイドルとして何を求められているのか、ということを七五三掛龍也は自覚できていると感じる。ファンを喜ばせるためにどう発言すべきか、どう振る舞うべきかということを念頭に置いて活動している。素晴らしい。完璧で究極のアイドルである。
かわいいを味方につけてあざとい言動でのイメージ戦略は大成功している。プロの所業。自己プロデュースが間違った方向に進んでいたら、かわいくてごめんを踊る世界は存在しなかった。

しめちゃんとしてのかわいいキャラクターを確立させポジションを得たことは七五三掛龍也の功績である。そして年齢を重ねた現在、かわいい以外の魅力も獲得しつつある。そもそも私はかわいいしめちゃんに対して全く興味が湧かなかった人間だった。しかし龍也のヘアスタイルの変化によって七五三掛龍也のかっこよさに気付いてしまった。おかげで人生が狂い、今日も楽しい日々を過ごしている。彼がかわいいに偏らずにかっこいい姿も見せてくれること、甘辛MIXのギャップの鬼がアイドルとして胸を張って生きてくれていることが、私のような人間に響いてしまった。響かせてくれて感謝。
七五三掛龍也が自己プロデュースしたといえば「しめパラ」で、私は全貌を知らないがそれはそれはとんでもない構成だったようだ。「ムラサキ」がセトリ入りしているだけで大勝利である。今の七五三掛龍也だったらどんなセトリを組むのか知りたいとも思う。

かわいい龍也にはときめかないファンで申し訳ない気持ちになるが、かわいいしめちゃんを届けてくれたファンへの愛情には、ときめく。しめちゃんのかわいさにときめくしめ担を見るのも好き。私はしめちゃんのかわいさを愛でるファンにはなれなかったけれど、私のような異種のしめ担も爆誕させてしまうのは七五三掛龍也の自己プロデュース能力の高さに関係していると思う。龍也が見せてくれるかっこいいの範囲が広がってきているのも嬉しい。
龍也自身は「Shime」としてのキャラクターを浸透させていこうという気がするので、しめちゃんとしての言動でこの先もずっとファンを喜ばせてくれるだろう。彼が手に入れたかわいさとそれを愛でるファンの関係はずっと続くと思う。普段はかわいいのベールに包まれているしめちゃんが、パフォーマンスでそのベールを脱いだときのギャップをずっと楽しみたい。


最後に。かわいくてごめんをこんなにかわいく踊れる七五三掛龍也のアイドル力に乾杯。



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