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30歳まで小説を読まないと決めていた。

こんにちは、清水直哉です。TABIPPOという会社を経営していますが、今日は「理想の自分に近づくために、自分ルールを決める」ということについて書きます。


30歳までは小説を読まないと決めていた。

こんなことを決める人間、あんまり世の中にいないんだなと30歳になって、ようやく気がついた。あまり人には言っていなかったけれども、本当に1冊も読んでいない。

なんでこんな人生がはじまったのだろうと、少し不思議には思う。

ただ、僕は自分に対してルールを課して、制限という名の元に自分を作り上げていくことが好きだ。


やらないことを決めることは、やることを増やすためにはすごく大切だと思ってる。そんなことをバリ島のビーチで少し考えていたり。


理想の自分に近づくために

ルールというのは、刑罰をもって人を律し、治めるものではない。それは「願い」であり、人間の在り方の「理想」を形にしたものだ。僕の大好きな漫画「キングダム」47巻のとあるワンシーンでの名台詞である。

大好きなキングダムの中で一番影響を受けているのは、この昌文君と李斯が牢屋で繰り広げるシーンだ(読んでいない人はぜひ読んでくださいね)

そう、自分に課すルールは「理想」の自分に近づいていくための「手段」なのだ。自分自身のルールは、理想を実現するためにある。

だから僕は、小説を読むことを禁止にした。自分ルールだ。


22歳の時になりたかった理想の自分

ちなみに、元々は小説が好きだった。本が好きか、嫌いかと聞かれたら「好き」と答えるような子供だった。

禁止にしたのは、22歳の時に遡る。

一番最初にハマったのは「十五少年漂流記」という本だと思う。いま思えば、最初にハマった本が「旅」をテーマにした本なのだから、人生というものは不思議である。

そのあとも、色々な本を読んだ。ド定番のハリー・ポッターは全て読んでいるし、大学生になってからは村上春樹も読んだ。父親が本を読むのが大好きな人間だったので、大学生の時はお下りで本をもらって読んでいた。


そのあとは、ミステリー小説にハマったりもした。東野圭吾も好きだったし、ダン・ブラウンにもハマった。ダ・ヴィンチ・コードを読んだあとにパリのルーブル美術館を訪ねた時は本当に感動した。

もともと1番好きな小説家は、伊坂幸太郎だった。理由はよくわからないしちゃんと説明は出来ない。それでも彼の書く文章が好きだった。一番好きだったのは「チルドレン」という連作短編小説集だ。あれから、物語が繋がる文章が好きになった。


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22歳の自分は、どんな自分のなりたかったのか。

たぶん、ビジネスマンとして賢くて自律している自分になりたかったんだとおもう。論理的な人間になって、スキルで溢れていて、自分の名前で生きることができている自分。

30歳になった時にそんな自分になれていたらいいなぁと思って、小説を読むことを禁止して、やめた。

30歳になって最初の旅はロシア。モスクワの街は想像していたそれとは全然違うものだった。旅はいつも、自分の想像力を広げてくれる。


やりたいことをやるために、やれる自分に。

僕は、小説を読まない代わりに、ビジネス書をとにかく読み漁った。就活生の時には、頑張って50冊くらいの本を読み込んだ。

得たものはたくさんあると思う。

読書の量は、サラリーマンになって少し量は減った。けれども、26歳の時に起業して会社経営をし始めたら、またインプットしないといけないことが増えたから、本を読む量はまた増えた。

去年は年間で100冊くらいの本を読んでいる。ほとんどがビジネス書だ。(ちなみにそれ以外に漫画も相当数を読み込んでいる)

たぶん、ビジネスマンとして賢くはなったんだと思う。実践もしまくっていたし、スキルもついたと思う。

「やりたいことをやるために、やれる自分になりたい」

これが当時の口癖みたいな言葉だった。とにかくビジネスマンとして成長をするのがそのイメージだった。

***

30歳になった。

小説を読まなかった20代に犠牲にしてしまったことが、たくさんあることに気がついた。

それを取り戻したいなと思って、30歳がスタートした。
 
22歳の時に思い描いていた、30歳には少しは近づけたと思っている。そんなに悪くない20代だったはずだなと思っている。

30歳になって一番最初にハマったのは「ゆで卵」だった。色んな変数でアウトプットが変わってくるので毎回PDCAを回すのが楽しい(アホ)

それでも、いま30歳になった自分が、なりたい自分とは少しズレてきた気がしているので、また自分なりの「理想」を考えてみたいと思う。

30代がスタートした時に、一番最初に考えたことがこのことについてだった。どういう人生を送ろうか、そのためにどんな「自分ルール」を作ろうか。

そんなことを考えている30代がはじまった。


ちなみに、28歳になるまで「親孝行」をするのも辞めていた。これについては、またあとでnoteに書こうと思う。


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