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大学生が日本酒への愛を語ってみた

挨拶

私は日本酒が大好きな大学生です。

どれくらい好きなのかというと、もしも私がテレビ番組「学校へ行こう」に出演できるとしたら、学校の屋上から全校生徒に向かって「日本酒、お前のことが、好きだー!!」と恥じらいなく告白できるほど好きです。でもきっと、日本酒の返事は「ごめんなさい。」だと思います。なぜなら、日本酒はわからないことが多すぎるから。日本酒は非常に奥深いものなので、少し勉強しただけでは、米、水、麹(こうじ)の良さを完全に理解することはできません。読者の方も私と一緒に、日本酒の勉強を始めてみませんか?

自己紹介

私は大学のゼミで日本酒の研究をしています。学部は商学部なのですが、商学部で唯一のバイオを学べるゼミがあったので、日本酒の研究がしたいと思い、入りました。研究内容は、「日本酒と町おこしを組み合わせる」というもので、地方振興と酒蔵の活性化を両方可能にする方法を日々考えています。

また、私は「日本酒原価酒蔵」という日本酒を原価で50種類以上提供している日本酒専門の居酒屋でアルバイトをしています。ここでは、イベントを多数行っていて、いつも置いている日本酒のほかに、地域限定や季節限定の日本酒を飲むことができます。私も少量ずつですが試飲をさせていただき、今では100種類以上の日本酒は飲みました。

今回は、日本酒の良さを、私がゼミで作成したパワーポイントをもとに紹介しようと思います。こういった形でSNSで情報発信をすることによって、不特定多数の人がこの記事を読み、一人でも多くの人が日本酒を飲むきっかけになってくれることを願っています。

なぜ日本酒が好きなのか

理由は簡単。おいしいからです。と言いたいところですが、これだとさすがに説得力に欠けるので、おいしさを3つの要素にまとめました。

日本酒がおいしい理由① 米のうまみを感じられる

日本酒はお米からできています。お米は食用米と酒米があり、日本酒を作るには基本的に酒米を使用する蔵が多いです。(一部でササニシキやひとめぼれなどの食用米を使用する蔵元はあります。)米には中心部分に白く濁った「心白」という、でんぷんを多く含む部分があります。この「心白」が大きい米で酒を造ると、雑味が少ない日本酒ができるといわれています。山田錦のような酒米は、食用米と比較して「心白」の部分が大きいので、日本酒造りには好まれているというわけです。

酒米からおいしい日本酒を作るためには、第一段階として、米を磨くところから始まります。これは心白の部分だけを残して酒造りをすることが狙いです。上のグラフは米を1としたときの、米が磨かれて残った割合(精米歩合)と栄養素の割合がどのように変化しているのかを表しています。心白は大部分がでんぷんでできているので、磨けば磨くほど雑味が減り、でんぷんのうまみを感じやすくなるのです。

分かりやすい例を出すと、ムキムキのボディビルダーが筋肉をアピールするためには、服を着ているよりも脱いだ方が筋肉をアピールできます。マッチョは脱いだ方が魅力的。米は磨いた方が雑味がなくなるというわけです。

日本酒がおいしい理由②  味が多様

日本酒は味が非常に多様です。なぜ日本酒の味に幅があるのか。その原因は日本酒が持つ酸度と糖分の量にあります。このグラフの下の目盛りは日本酒度を指していて、これは日本酒が含む糖分の量が多いとマイナスに、糖分の量が少ないとプラスになります。酸度の量と糖分の量によって甘さと辛さに幅がでるようになるのです。これに加え、アルコールの量も味わいを変化させます。

大学生が飲み会で、安い日本酒をゲームのために嫌々飲むことがあります。それでは日本酒の味を理解したとはいえません。日本酒は味に幅があり、酒っぽさを全く感じさせないほど飲みやすいものがたくさんあります。どうせなら、おいしい日本酒を何種類か扱っているお店で、色々な味わいを試してほしいものです。

日本酒がおいしい理由③  どの温度でも飲める

日本酒はどの温度でも味わうことができます。上の画像のように、温度によって呼ばれる名前が違います。ここまで幅広い温度で飲まれている特徴は、ワインやウィスキーには見られません。

日本酒は温めると味わいがマイルドになります。濃い辛口の味わいが苦手でも、温めれば辛さが軽減されて飲みやすくなります。温度を変えて飲むことは、少し上級者向けですが、自分が好きな味わいを見つけるためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上が私が日本酒を好きな理由の説明になります。日本酒の味わいは多様で、温度によって飲み方が無限になります。この味わいの豊富さによって、一人一人にとって最も適した日本酒が必ず見つかるはずです。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

これからはエッセイや書評、TWICEの情報などに加えて、日本酒の情報も発信していきたいです。

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