父が元気な時に「ここで葬式やってもらうんだ」「あそこでやってくれ」と何度も指示した葬儀場があった。仮にそれを【A】とする。
そろそろ危ういということもあり、段取り確認も含めて【A】に連絡を取ると事前会員の確認をしてくれるというが、父の住所、電話番号（自宅・ケータイ）全てで情報が無いという。

その電話で色々話を伺うと、事前に契約または会員登録をした人には会報誌を年４回郵送配布しているという。その冊子に心当たりが無いから、やはり登録はしていないのだろう。

ではなぜ父は「【A】で葬式をする。」と言い続けたのか。ここからが『パズル』だった。コナンくん並みの推理合戦。

実家の書類関連をひっくり返しても関連する書類は全く無い。なので次に考えたのは「町会などで提携があるのではないか？」というもの。この点は町会に確認すると全く無いということだった。
では、何らかの組合や互助会の様なモノで提携しているのでは？というもの、やはり情報は全くないのだけれども、あらためて【A】に電話をしてみることにした。
「会社や組合などで契約をしている場所もある。」とのこと。だけど、そうした提携は逆に多すぎて何が当てはまるのかが分からないという。そりゃそうだろう。提携している組合の名簿は組合にしか無いのだから組合から連絡が無い限り【A】は動くことが出来ない。

で、片っ端から父の登録しているサービスを片っ端から言ってみた。定年まで勤め上げた会社や、それこそJAFまでのサービスなどなど。
そこで引っかかったのが「CO-OP」だった。生協のCO-OP。

先日実家の郵送物を整理していて出てきたのが「CO-OP」の会報だった。それでなんとなく頭の隅にあって、最後の最後に口にしたら「あ、生協さんのサービスでウチ使えますよ」とのこと。この「CO-OP」と提携してこの【A】を使用するプランがあるという。
早速「CO-OP」の担当部署へ連絡するとざっくりとしたサービスを教えてくれた。だけどその金額が安くはない。。。一般の金額とあまり変わらないからメリットが一切ない。むしろ直接【A】に依頼した方が融通効くのでは？というプラン内容だった。

何も解決してないじゃん。むしろメリット無いって何よ。
親父、詰めが甘い。

そんな一方で祖父母共にお世話になった葬儀社【B】が候補として上がる。ここは祖母の兄妹なのか親戚なのか僕からは関係が曖昧なんだけど、戦時中からお世話になっていた方の葬儀もここで行っている。だから僕個人的には３度の葬儀を体験してる葬儀社がある。
ここは既にお世話になっていることもあって、諸々が会員価格での対応とのこと。ただし値段が曖昧でプランは客に合せて個別で組む完全オーダーメイドスタイル。

結局は・・・
【A】で一般として依頼する。
【A】でCO-OP会員として依頼する。
【B】で会員として依頼する。
という３つの候補が出来上がってしまった。

台風が近づいてるから、来週に行って見積もりまで作ってもらおうかなって思ったら、今夜は父の調子が悪いらしい。早めた方がいいのかな。はぁ。