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【むにむに】

台風が来た。

わたしの住む地域は昨夜から雨が降り続き、今日の午前中をピークに、久々に纏まった量の雨が降った。

幸いにも、わたしやわたしの周りの人間は皆無事でしたが、台風の被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

今はほとんど雨が止み、霧の様な雨がちらつく程度だが、昨日に比べ、一気に涼しくなった。
例の、濡らして首に巻くバンダナに冷感スプレーを吹いて使用していたら、恐らく風邪をひいているだろう。

そんなことを思いながら、ビールを飲みつつ、この記事を書いている。

こんばんは、しみやんです。

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『嵐の前の静けさ』

なんて言葉がある。
読者の皆さんももちろん聞いたことがある言葉だと思うので、いちいち説明するのは野暮(やぼ)ではあるが、

[暴風雨が襲来する前に辺りが一時静まり返るところから、変事が起こる前の不気味な静けさをいう。]

と云うような、意味の言葉である。

ちなみに、英語でいうと、

『the calm before the storm』


なんて、言ったりする。
〈calm〉 は、落ち着いた とか、 平穏な
みたいな意味で、

stay  calm だと、
落ち着いてください とか、 静かにしてください
calm down だと、
うるせぇ!落ち着け!みたいな少し砕けた表現になる。

〈storm〉 は、そのまんま、嵐。

〈before the 〜〉は、〜の前の

合わせて、

『嵐の前の静けさ(the calm before the  storm)』

となる。


話がけっこう逸れたけど、そんな、嵐の前、昨日の夕方の話。

いつもそこへ向かう時は、いき慣れた表通りを通って真正面から堂々と歩みを進めていくのだが、昨日はひょんなことから裏路地を通っていくこととなった。

普段通らない道は、普段見れない景色を見せてくれる。
富士山などの山登りで、登山道を逸れて頂上を目指す登山者が問題視されているニュースを毎年のように目にするが、気持ちが少しわかったような気がした。

他人に迷惑がかかるから、山登りの際は登山ルートを教科書どおりに登るけども。
もっと言えば、そもそも、登山にはあまり行きたくないけれどもも。

裏路地は、とても、

むにむに


していた。

初めて味わう感覚で、上手く例える事が出来ないんだけれど、

むにむに

だった。

そして、いつもより、目的地へ早く着いた。
随分と、早かった。1時間以上。

たまには、いつもと違うことをしてみても良いのかもしれない。

新しい発見は、日々の当たり前を更新していく。

これが当たり前じゃなく、日々新しい気持ちでいきたい。


次にそこへ向かうときは、表通りからいくか、裏路地からいくか。どうしようか。


そんなことを、昨日の夕方の出来事を思いながら、小雨が舞う嵐の後の静かな夜を、ひとり過ごす初秋の日。

ビールは今、3本目。

これを飲んだら、おやすみなさい。

むにゃむにゃ


(この投稿は全てフィクションです。)

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