見出し画像

一定年齢以上の人は「趣味」のハードルが高いので、若者は迂闊に趣味を言わない方がいい

おそらく40代後半くらいがボーダーラインだろうか。それ以上の年代の人は、趣味というものに求める要求が恐ろしく高い。

この違和感は昔からときどき感じていた。私が不用意に「趣味は〇〇です」と言うと、「じゃあそれについてすごく詳しいんだね」などと言う人が一定数いたのだ。あるいは、それについての知識がその人の想定より低いと「その程度では趣味とは言えない」と切って捨てる人もいた。

どうやら、年代によって趣味の定義がずいぶん違うらしい。

私の感覚だと、月に3,4冊の本を読むなら「読書が趣味」と言っていい。月3,4本も映画を見るなら「映画が趣味」と言っていい。年2,3回も旅行に行くなら「旅行が趣味」である。

一方、昔の感覚で言えば、それらは趣味未満のようである。だったら何と言えばいいのか、という疑問が湧くが、該当する言葉がないのだろう。

昔でいう趣味はお金や時間を際限なく注ぎ込んで突き詰めるようなものであり、ある種の専門家であることを要する。軽々に「趣味は〇〇です」と言えるようなものではなかった(らしい)。

しかし、現代の一定年齢以下の人にとっては趣味はきわめてライトなものだ。それほど詳しい必要もないし、求道的な要素も必要ない。どちらかと言えば「それが好き」という感情の問題が大きいような気がする。

だから、年代差がある程度大きいとき、特に今の40代後半を境として、「趣味」を話題にするときは気をつけた方がいい。迂闊に「趣味は何ですか」とか「〇〇が趣味です」といった会話をしないことだ。

サポートをしていただくと、清水 Airがより活発に役立つこと、面白いことを発信できるようになります。ぜひ。