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タイの山奥に移住して豚の生首を捧げた。

タイの山奥の村に住み始めてもうすぐ一ヶ月が経とうとしている。

バーグハンバーグバーグの代表を2019年1月に退任した後、タイ人の友人を久々に訪ねて一緒に旅行したときにメコン川を眺めながら「次なにしようかなー」と考えてたら移住が浮かんだ。

今までアジアが好きでいろいろと旅行はしてきた。しかし腰を据えて住んだ経験は一度もなかったので、とりあえず1年住んでみて自分の魂の中にムエタイ選手と上座部仏教の偉いお坊さんが悪魔合体した「ムエ坊」を宿そうと決めた。

※ムエ坊
ムエタイ選手と上座部仏教の偉いお坊さんがヤギの血で描かれた魔法陣の上で悪魔合体した存在。強烈なヒザ蹴りと何でも相談にのってくれる包容力が魅力のキメラ。シャツを着ている。

どうせならあまり例のないマイノリティな体験をしたいと思い、場所はできるだけ他の移住経験者とかぶらないようにタイ北部にあるチェンマイという街から車で1時間半ほど走ったところにある村にした。先程、一緒に旅行をしていたという話に出てきたタイ人の友人「ヌン」が住んでいる村だ。

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ヌンが住んでいる村は象が多い。ものすごく多い。写真は家の近所の風景を撮ったものだが、ちょっと歩くだけでいろいろな場所にエレファントキャンプがあるので象マニアには堪らない場所だと思う。ヌンに何匹いるのか聞いてみたら「この一帯で200匹くらい」と言っていた。村民が400人くらいと言ってたので象に選挙権をもたせたら象がなんらかの要職に就くことも可能になる、そんな場所だ。

日本ではあまり見ることのできないこの土地に約1年お世話になる予定なので、とにかくインプットの多い1年にしたいと思っている。色々なものを見て、色々な感性を養って、最終的に政治家となった象を支える人になりたい。鼻でメシを食う時代はすぐそこまで来ている。

こっちに来て思うのが東南アジアの人は副業を多くしている人が結構いたりする。日本のように本業があって副業がもう1つとかではなく、3つとか4つの違う仕事を持っている人が多いように思える。僕の友人ヌンも、村の副村長の仕事の他に、山で狩りをしたり、トウモロコシを作ったり、ガイドをしたり、イカダ下りの船頭をしたりと色々な仕事を持っているので、その側で色々な体験を僕自身もできればという思いもあった。

タイ語は挨拶と数字くらいしかわからないので、ヌンとそのご家族に全力でサポートをしてもらいながら僕の移住生活は始まった。

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「郷に入っては郷に従え」という言葉があるので、移住した翌日には「絶対やったほうがいい!」とオススメされた「豚の頭を神様に捧げる儀式」を家の前でやってもらった。どの家の前にも設置されてる祠のようなものの前にテーブルを置き、ダイナミックに豚の生首をそなえる。そして元村長さんに来てもらいありがたいお経を詠んでもらい、家の安定を祈ってもらう。アップでは見せれないが豚の生首も少し笑ってるように見えた。あと歯の並びがなんか怖かった。儀式が終わった後にお経を詠んでもらった元村長さんにタイ語で祝福の言葉的な何かを言われたので、ヌンに「なんて言ってるの?」と聞くと「蚊が多いから半ズボンだと刺されるよと言ってる」と教えてもらった。

タイ物件

ちなみに儀式をしてもらった今の家は候補を5つほど見てから決めたので結構気に入っている。大きなテラスが付いていて寝室や仕事部屋なども作れる広さ。家賃は日本円で月2万4,000円、一日800円くらい。礼金も敷金も必要なく、ベッドやら冷蔵庫、さらにカーテンまで新生活に必要なものが最初から付いている。


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ただ、最初からなんでも付いているのがいいってわけではない。カーテンのセンスは結構エキセントリックだったりする。買い換えようと一瞬迷ったが面白いのでこのままにすることにした。


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こんな感じで、これからちょくちょくタイでの生活などを書いて行こうと思っております。書き慣れてきたらQ&Aやら頭の中のことやら家計簿やら仕事の話やらも含めた有料マガジンに移行してタイでの生活費をnoteでどれくらい賄えるかにチャレンジしてみたいと思います。



おおきにです。