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神域リーグパブリックビューイング

・きっかけ


先日、「麻雀ミリオネア」という番組に出演してきた。
麻雀Vtuberとして活躍している千羽黒乃師匠の挑戦を、現役タイトルホルダー枠で壁として立ちはだかるはずだった。
結果は動画の通り、千羽師匠が1位。
私は辛うじて2位という結果。

私視点の自戦記はnoteに書いているので、そちらも併せて読んで頂ければ。

この戦いで、
「Vtuber、侮りがたし」
と思い、最近人気を博しているらしい、「神域リーグ」というものを見てみよう、という気持ちになった。

対局内容については、アーカイブが残っているので、とりあえず前節の試合を少し見てみた。

次節の日程を見てみたら、仕事終わってからパブリックビューイングの開始時間に間に合う事が判明。
というわけで早速、第4節のパブリックビューイングに行ってみた。

・映画館でネット麻雀観戦?

というわけで、パブリックビューイングの会場に到着。
会場は池袋HUMAXシネマズ。いわゆる、映画館である。

入り口の前で、係の人からスティックバルーンを渡される。
なるほど、これを叩いて応援するわけね。

館内に入る。
館内アナウンスに聞き覚えがある声が。
先日一緒に戦った、千羽黒乃師匠の声ではないか。
ドラフトに選ばれなくても、色んな形で神域リーグを盛り上げる姿勢は素晴らしい!

周囲を見渡す。
来場者は200人くらいいたかなぁ。
それにしても、どんな人が観にきているんだろう。凄く気になる。

一応、競技麻雀のタイトルホルダーだし、
「もしかして話しかけられたり、サインとか求められたりしたらどうしよう」
という心配は杞憂に終わったのは言うまでもない。

むしろ、ウロウロキョロキョロしている挙動不審のオッサンを見て、この怪しいオッさんは何者なんだろう、と思われたのではなかろうか。

年齢層は私より若い人が殆ど。
あと驚いたのは、女性来場者の割合が10〜20%くらいいた事。
昔は、麻雀の人口自体が0.1%以下だったのに。いやはや時代は変わったものだ。

ちなみに、神域リーグでエゴサしていたら、こんな方も来場していてビックリ。

あの「咲-Saki-」の主人公、宮永咲の声を演じている、あの植田佳奈さんである。
実は私、麻雀大会のDVD撮影で一緒に仕事をした事があるのです。

声優の小山剛志さんがプロデュースした麻雀大会「J-1グランプリ」である。
豪華声優陣だけでなく、新人声優時代のコバミサさんも出演していたり、色んな意味で貴重なDVDなのだ。
ちなみに私は、対局部屋の隅で点数計算のサポートや条件計算を伝えたりする裏方のお仕事。
まぁ、植田さん側からしたら、私の事は覚えてないと思うけど。

おっと、話が脱線してしまった。
とりあえず始まる前に、フライドポテトとオレンジジュースを買って、悪戦苦闘しながらスティックバルーンを膨らませたり、観戦の準備をしておく事に。

・放映開始!

さて、オープニングが始まった。

実況の麻宮あかねプロと解説の河野直也プロによる、軽快な掛け合いからスタート。

麻宮プロについては、声のトーンが聴きやすく、自団体の実況も上手にこなしているし、YouTubeの配信も頑張ってるなぁ、という程度のふんわりとした印象しかなかった。
ところが今回の神域リーグの実況を聴いて、これは本職のアナウンサーかと思うくらいのレベルに感じた。
しかも、神域リーグの視聴者にテンションを合わせたような声のトーンで、卒なくこなすではないか。
さらに必聴なのが、開始前の選手紹介。
「これはまさに神の域のMCだ!」
と思った。
今後もこういう仕事がどんどん増えてほしいなぁ。

河野直也プロは、解説スキルに定評があるのは周知の通り。
しかし何より驚いたのは、誰も傷つけない平和な解説。これはなかなか出来る芸当ではない。
そして何より、神域リーグを楽しんで観ているのが画面越しから感じられた。

対局内容については、動画を見てもらうとして、館内の様子についてもう少し触れていく事にしよう。

選手紹介の度に、スティックバルーンを叩く音がこだまする。
そして人気選手の登場に対しては、
「○○ちゃ〜ん!」
「○○頑張れ〜!」
とか声援も飛ぶ。

対局中も一つ一つのプレイにスティックバルーンの音や歓声があがったり。

そう、神域リーグのPVは声出しも撮影もOKなのである。これも特徴の一つ。

そして、今大会初の役満が飛び出すなど、大いに盛り上がり、あっという間に3半荘が終了。

対局の詳細はこちらをご覧あれ。

毎節、愛が溢れる観戦記が翌日に更新される。
観戦記者の後藤さんとは全く面識は無いが、これだけの文章を一日で仕上げるのがいかに大変か。
神域リーグの観戦記に限らず、Mリーグや最強戦など、最近の観戦記は早ければ翌日に投稿される。
一方、昔の観戦記は月刊誌や季刊誌だったので、2週間くらいかけて書いていたものなのだ。
現在担当している観戦記者の能力の高さには頭が下がるばかりである。

これまた話が脱線した。いけないいけない。
帰り道の電車の中で、今日の出来事、将来の麻雀の世界など、色々と考えた。

・感想と反省

まず特筆すべきは、PVの会場内の雰囲気。
麻雀をある程度まで覚えると、酷いプレイを見つけては「アイツ、ヘタクソだな」とか、「バカじゃないの」とかいうような感情を口に出したり、SNSで書き込んだり、雰囲気を悪くするような行為をしてしまう人が増えてくる。
しかしPVの会場の中は、神域リーグに携わる全員に対しての愛情に包まれていたように思う。
相手にヤジを飛ばす事なく、応援したい選手を全力で応援する。良いプレイに対しては敵味方関係なく拍手を送る。MCの発言や選手のインタビューが面白かったら笑う。
なんか、久しく味わっていない清らかな空間にいたような気がする。
これも、主催者の天開司さんや運営の方々による努力の賜物であろう。

あと、配信者を対象としたリーグ戦なので、本人視点の配信がリアルタイムで見られる事も大きい。
対局中の選手本人の思考も、配信を見れば分かるのである。
これは既存の競技麻雀などでは出来ない芸当だ。

ここから先は私の反省点。
座席を前の方にしたのだが、かえって見辛かったし、会場内の観客と盛り上がりを共有しづらかった。
次回以降は周りに人がいる場所に席を取った方がいいかも。

あと、選手やチームについての知識も圧倒的に不足していた。
応援したくなる選手やチームがあれば、楽しさは何倍にもなるのだろう。
実際にMリーグでも、1年目は全く見なかったのだが、2年目以降に応援するチームを作った結果、楽しく観戦できるようになった。

Vtuberと競技麻雀の世界の融合。
まだまだ歴史は浅く、不安材料が無くはないが、今の調子でこれからも盛り上がって欲しいと願うばかりである。
とりあえず、私はVtuberについてもう少し勉強しよう。

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