免許合宿4日目「朝を無に帰す半谷くん」

免許合宿4日目
日記作成者 下島
半谷との関係 劣悪
帰りたい度 85
朝食 無し(寝坊)
昼食 かき揚げ丼 味噌汁
夕食 鮭の香草焼 ミートボール 味噌汁


半谷の寝起きは非常に悪い。ここまでの日記を読んでくれている方はもう十分に理解してくれていると思う。正直朝の半谷はかなり怖いので、昨日の夜話して逆に半谷に起こしてもらうことにした。8時20分から授業が始まるので、7時半に朝食を食べに行こうという話になった。しかし、今朝僕がひとりでに目が覚め時間を確認すると、時計は8時を示していた。こいつに任せた僕がバカだった。仕方なく授業に遅刻しないよう急いで半谷を揺さぶり、「おきろ、おきろ」と声をかけたつもりだったが、朝食を諦めたはずの僕の口からは「あさめし、あさめし」という言葉しか出てこなかった。



一限が始まり、早速帽子をかぶっていることを教官に注意される。「社会に晒しますね」とインフルエンサー気取りの半谷。お前が約束通り僕を起こしていれば寝癖を直す時間もあったんだよ。
というかなぜ帽子をかぶったまま授業を受けてはいけないんだ?価値観のアップデートをしてくれ。学校臭くて反吐が出る。

2限目。僕はいつも二列目に座っているのだが、この授業の若い男の教官は声が低くて小さかった。何やらこちらを向いて鋭い目付きをして口をパクパクしていたが何も聞こえず、ビデオを見ることに集中した。朝早起きしてセットしたのか知らないが、髪がしっとりした教官だった。陰キャラであることは間違いない。

昼食の時間。ガラガラの食堂で4人席に座ってみた。すると昨日の2人組の女子が来た!しかし僕らから1番遠い席で、僕らに背を向けるように座った。しかも片方は明らかに僕らに嫌悪感を抱いている。絶対にこのチビ小太りのせいだ。「別に喋らなくていいでしょ」と半谷。なんだこいつ。こいつがかき揚げ丼を噛み砕く「サクッ」という音をたてる度、嫌な気持ちになった。女子2人の背中を見ながら食べるかき揚げ丼に、味なんてしなかった。

食べ終わり、2人でコンビニに向かった。日用品を買い足すためだ。シャンプー、ボディーソープ、ティッシュなど。僕が一番安い白の無地のパッケージのやつを買おうとすると半谷、「それじゃモテないす」と言い少し高い花柄のボディーソープをカゴに入れた。こいつモテたいんかい。モテたいやつの態度じゃないだろ。マジでどういうつもりなのか教えてくれ。

部屋に戻り、4時まで授業がなく、暇だった。僕は黙ってエロいことを考えることにした。

明日からは、エロいことを考える間もないほど楽しくて濃い一日にしたい。だが明日から実技教習も始まる。普通に忙しくてそんなこと考えてられない可能性もあるな。

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