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「2023年度エコガーデナー養成講座」受講生レポート10月・日曜クラス

水曜クラスは先に座学履修でしたが、日曜クラスは予定通り実技を含めた授業が行われました。大木さんの実演私も拝見したかったです!日曜クラス NAHOKOさんのレポートをどうぞ。

スタッフ 大沢

10/8(日) エコガーデナー講座日曜クラス  秋晴れ

今日は、筑波での樹木医の研修を終えたばかりのマメシバさんから貴重な学びのお裾分けをいただいた期間限定座学。

【樹木の腐朽の兆しについて】

樹木の状態(腐朽)を判断する時のコツを実際の研修写真を交えながら学ぶ。
腐朽が進むと倒木につながり、街路樹は特に注意が必要。樹木医の重要な役割を実感。

兆し① 株や株元にキノコが生える
ベッコウダケなどは、表面のキノコをとっても木質材の中まで菌糸が入っているため腐朽を止めることはできない。
→この後、ボーナストラックで幹に大量に生えるキノコを発見!(現在伐採済み)

兆し② 樹木の上部に葉っぱが落ちて枝のままの状態が多い。
実際に研修の時の診断の写真を見ながら説明いただきました。
他に、樹木の外観からは見分けがつかない芯材部分の腐朽については、腐朽診断調査の種類をご紹介いただきました。
「レジストグラフ」・「音波検査」のような僅かな穴あけ程度で可能な検査や「ガンマ放射線検査」など特に樹木に傷をつけないで診断する放射線検査は、ご神木など貴重な樹木を診断する際に使用するのだとか。
うーん、面白い。これで御神木や桜の樹齢何千年とかの木を見る時も楽しめそうな知識。

【土壌について】

研修の際、掘り起こした土壌断面( GL グランドライン から深さ600 )の写真を見ながらの解説、
土を層ごとにカラーチャート(マンセル帳)で色を見るというお話はおどろき。

また、日本では、土になる要因には5つあるのだとか。

1、岩石 
2、生き物(微生物や人間も!?)
3、気候(寒暖差で膨張を繰り返す)
4、時間 
5、地形

日本の土は、大体8種類ほどの体系に分類されているが、森の中の土と都心の土は異なるということは頭に入れておいておくべきというお話もありました。
下北沢の土は、機械で掘り起こされ造成した土をMIXした「撹乱された土壌」。そのため、山砂が多かったり、採石が混ざっていたり・・・。
森や街の公園など地面の下がどんな断面になっているか、思いをはせる学びでした。

また、都市部の植物育成を考える際、土にとって大切なものは「水はけ(排水)」「通気」「柔らかさ」その後、腐葉土などの栄養。まずは物理性なこの3つが持続的な植物育成土壌には大切。

造園の積算の際、土壌費用をいかに確保するか、それを施主に理解していただく大切さを実感しました。

座学終了後は、実際にボーナストラックに移動。
駐車場の植栽の移植を大木さんから学ぶ。

枯れてしまった植栽を抜いたらほぼ根がはっておらずびっくり。


代わりにシャリンバイを移植。
山砂が多いため水はけが良くない土壌。腐葉土と炭を混ぜ、植え替える。
毛細根を切らないためにも、しっかり動かない支柱がいかに大切か。

普段水を毎回やれない時の植え替え時の水決めの重要さを改めて、実感。

座学が実践でさらに学びが深まり、いつまでも学び続ける楽しさを教えて頂いた
一日でした。
ありがとうございました!

10月レポート>日曜クラス NAHOKO


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